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籠の中の乙女(ネタバレ)

籠の中の乙女

籠の中の乙女

原題:KYNODONTAS/Dogtooth
2009/ギリシャ 上映時間96分
監督・脚本:ヨルゴス・ランティモス
脚本:エフティミス・フィリッポウ
製作:ヨルゴス・ツルヤニス
製作総指揮:イラクリス・マヴロイディス
製作補:アティナ・ツァンガリ
撮影:ティミオス・バカタキス
美術・衣装:エリ・パパゲオルガコプル
編集:ヨルゴス・マブロプサリディス
録音:レアンドロス・ドゥニス
進行:スタヴロス・クリソヤニス
出演:クリストス・ステルギオグル、ミシェル・ヴァレイ、アンゲリキ・パプーリァ、マリー・ツォニ、クリストス・パサリス、アナ・カレジドゥ
(あらすじ)
ギリシャのとある一家。息子(クリストス・パサリス)と2人の娘(アンゲリキ・パプーリァ、マリー・ツォニ)は、しゃれた邸宅に幽閉され、育てられてきた。ある日、父(クリストス・ステルギオグル)が成長した息子のためにクリスティーナ(アンナ・カレジドゥ)を家に入れる。しかし、子どもたちが外の人間に初めて触れたことをきっかけに、一家の歯車は少しずつ狂い始め……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、「ヴィレッジ」のネタバレにも触れているので、気をつけて!
※今回の記事は、映画と関係のないくだらない文章が長々と書かれていたりするので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いかもしれません。


昨年、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが紹介されていたのを聴いて、ずっと興味を持ってまして(こちらこちらで聴けます)。日本公開が決まった後、前売り券を買って楽しみにしてたんです。で、先日、シアター・イメージフォーラムに行って来たんですが、なかなかおぞましいブラックコメディでしたよ…。


劇場にはこんな感じで記事の切り抜きが貼られてました。
記事の切り抜き


タイトルは「籠の中の乙女ってなってますけど、実際は「マッドな両親によって外界から遮断された環境&勝手なルールによって育てられた長男と姉妹の話」でして(まぁ、長女だけに焦点を絞ると、間違ってない気もしますが)。僕的には、「白いリボン」とか「ヴィレッジ」とかを連想するとともに、吉田戦車先生のギャグ4コマ漫画「甘えんじゃねぇよ!」に出てくる“みっちゃんのママ”を思い出しました。


“みっちゃんのママ”は、みっちゃんを騙すのが大好き。キクラゲを“ペンギンの肉”と即答したり…。
ペンギンの肉よ

「夏カゼの熱はカエルで冷やす」といったウソを平気でついたりして、あとでみっちゃんに逆襲されたりしてました。
 カエルで冷やすのが一番


大人には、大なり小なり、“子どもを騙したい願望”があると思うんですよ。「サンタクロースがいる」なんてのはその最たるモノで、一応は「子どもに夢を与える」ってタテマエではあるけど、本来はそんな設定をガチで信じ込ませる必要なんてないじゃないですか。意地悪なことを書くと、サンタを無邪気に信じてる子どもを見て、「おやおや、可愛らしいですな (`∀´) ケケッ」と“上から目線な親気分”を堪能したいだけというか。

だから、僕もわざわざ自分の娘に「サンタなぞ、いない!(`Δ´)」なんて偉そうに言う気はありませんけど、もし娘にプレゼントを置くのを見られたりして、サンタの実在云々を聞かれた時はハッキリ言いますよ。「実はオレこそがサンタなのだ!ヽ(`Д´)ノ」と。例えば、「あれは今から10年前の雪のクリスマス。邪教集団マクートに追われている瀕死状態のサンタクロースを路地裏で見つけたオレは、彼からサンタ聖衣と戦闘用トナカイ・ダッシャーを託された。それ以来、日々マクート怪人たちと戦いながら、良い子にはプレゼントを配ってーー」って、非常にどうでも良いウソですな ┐(´ー`)┌ ツマンネ まぁ、実際のところ、サンタについては島本和彦先生と同意見というか、「恋人がサンタクロース」気分というか、「今夜はわたしがあなたのサンタよ♪川o^-')b シンジテ!」って心づもりなんですがー(なんだこれ)。


まったく関係ありませんが、「私をスキーに連れてって」の動画を貼っておきますね。ホイチョイプロめ!ヽ(`Д´)ノ キィィィッ!




って、凄まじく脱線しちゃいましたな、すみません m(_ _ )m いや、僕が何を書きたかったのかって、サンタレベルの話なら全然良いんですけど、この映画の父親は「子どもたちを守るため! (`・ω・´) キリッ」という狂気に近い愛情から、「犬歯(Dogtooth)が生え替わるまで外に出られない」と悪質なウソで塗り固めた世界に子どもたちを何十年も閉じ込めて、すっかり守護者気取りでしてね。とにかく邪悪な自己満足にしか見えなくて不快なんです。なんだかんだ言って、いつまでも隷属させる優越感を楽しみたい側面もあるワケでさ。あのクソ両親は「自分たちが死んでしまって、子どもたちだけで世界と向き合う時のこと」とか、どう考えてたんですかね? もうね、あの父親はマジでブチのめしたくて仕方がなかったです…って反応は、ちくしょう、すっかりヨルゴス・ランティモス監督の思惑通りなんでしょうな (・ε・) チェッ


「猫に襲われた」という設定で顔に血ノリを塗る父親。様々な工夫を凝らして、子どもたちにウソを信じさせます。
父親

成人の犬歯が生え替わることなんてないんですが、子どもたちはチェックしてみたりするというね…。
犬歯をチェック


子どもたちはもう20歳は越えてるっぽいのに、発言や行動がかなり変でチャイルディッシュなので、ついつい笑っちゃって。ただ、画面からはリアルかつ無機質な雰囲気が伝わってくる上に、彼らが異常な教育によってここまで成長したことを考えちゃうと、何とも不穏な気持ちにもなるというか。なんて言うんだろう、父親が考案した子どもたちへのウソイベントの数々は結構面白かったりするし(例えば、家の上空を飛行機が通ると、「墜落した」という設定で、父親がオモチャの飛行機を庭に投げたりする)、子どもたちに“対猫用”として犬の吠え声を練習させるシーンとかも爆笑したんですけど、微妙にゲンナリした余韻が残るんですよね…。


飛行機が“墜落”すると、子どもたちは我先にとダッシュして取りに向かってました。
墜落した飛行機

猫が入ってきた時のために吠える特訓をする家族たち。笑っちゃうけど、ちょっと怖い。
吠える特訓!


ユニークなシーンがあったかと思いきや、突発的な暴力シーンがあったりするし、性器は出まくるし(ボカシは入るけど)、セックスシーンも即物的に描かれたりと、確かにR-18の内容ではあって。一番キツかったのが、長男の性処理用に外から連れて来たクリスティーナが解雇された後、“長男に姉妹を選ばせて、その結果、妹を抱かせるくだり”で、さすがにおぞましかったです。


長男に姉妹を選ばせるシーン。最悪ですな… ('A`)
ゲンナリなシーン

ちなみに父親がクリスティーナをビデオデッキで殴打する暴力描写は上手いと思いました(行為自体は酷いけど)。
ビデオデッキで殴打!


ただ、クライマックスの展開が良いんです。物語の後半、長女はクリスティーナを脅して映画のビデオをゲットするんですが、中身は「ロッキー」「ジョーズ」だったらしく、そのシーンの真似をする姿が非常に微笑ましくて。さらに両親の結婚記念日に姉妹がダンスをプレゼントする時、長女が狂ったように踊るシーンが超素晴らしい! 長男のギターが流れる中、「フラッシュダンス」のダンスシーンを長女なりのアレンジで踊るワケですが、自分でもわからない衝動に突き動かされていることがよく表現されてて、笑いながらもジーンとしちゃったりして…。


ポスターなどにも使われているこのシーンからスタート。
ここからスタート

長男が弾くギターの単調なメロディの中、2人で踊ってたんですが…。
2人で踊ってたけど...

いつの間にやらこんな感じに! 震える長女のハートが燃え尽きるほどヒート!ヽ(`Д´)ノ ナニコレ
最後はこんなことに!


一応、「フラッシュダンス」のラストシーンを貼っておきますね。懐かしい…。




以前、教えてもらったんですが、「ジュエルペット サンシャイン」でもパロディにされてました…って、関係ないですね。




最後、長女は自ら犬歯を叩き折って、父親の車のトランクに乗り込みまして。その夜は家族総出で長女を探すものの見つからず、翌朝、仕方なく父親は車で出勤。工場の前に停車して、父親が降りて、長女が入っているトランクが映されたところで映画は終わるワケですが…。たぶん、トランク内の彼女の心では、今までに教わってきた“恐怖”と、映画という“禁断の実”を食べることで新たに備わった“勇気”がせめぎ合ってて。「良い終わり方だなぁ (´∀`)」とグッときましたよ。ちなみに僕は「ロッキー」を初めとする燃える映画が胸にあるのだから、最終的には後者が勝つと思っております。


犬歯を叩き折って旅立ちを決意した長女。この衝動は誰にも止められないんですYO!ヽ(`Д´)ノ
犬歯を叩き折った長女


この映画は極端な家庭を舞台にしてますけど、描いていることは会社とか国にも当てはまるというか。「教育や情報って大事だよなぁ」なんてことをあらためてボンヤリと実感しましたよ。正直、わかりづらくて奇妙な作品ではありますが(僕もよくわかってないような…)、長女の最後のダンスシーンには胸が熱くなるので、予告編を観て気になっている人は劇場へどうぞ~。




子どもの教育繋がり&雰囲気でなんとなく思い出したミヒャエル・ハネケ監督作。僕の感想はこんな感じ



「親がウソの世界に閉じ込めてました」繋がりでなんとなく思い出したM・ナイト・シャマラン監督作。



吉田戦車先生による4コマギャグマンガ。大好きです。

テーマ : 見た映画の感想 - ジャンル : 映画

2012/09/10 13:05 | 映画(2012)TRACKBACK(0)  TOP

私が、生きる肌(ネタバレ)

私が、生きる肌※画像を追加しました(6/29)
※一部文章を追加しました(11/19)


私が、生きる肌

原題:LA PIEL QUE HABITO/THE SKIN I LIVE IN
2011/スペイン 上映時間120分
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
脚本:アグスティン・アルモドバル
原作:ティエリ・ジョンケ
撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
美術:アンチョン・ゴメス
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:アントニオ・バンデラス、エレナ・アナヤ、マリサ・パレデス、ブランカ・スアレス、ロベルト・アラモ、ヤン・コルネット
(あらすじ)
最愛の妻を亡くして以来、完ぺきな肌の開発研究に打ち込む天才形成外科医のロベル(アントニオ・バンデラス)。あらゆるモラルを打ち捨ててしまった彼は、ある人物を監禁して禁断の実験に取り掛かることに。それは開発中の人工皮膚を全身にくまなく移植して、被験者を亡き妻へと作り変えてしまうことだった。着々と妻の代役を創造させていくロベルだったが、思いも寄らぬ事態が起こってしまう。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


「私が、生きる肌」ネタバレを読まないで観た方が絶対良いので、気になる人は劇場に行けば良いような気がしないでもないけど、エグい話なので気をつけて!
※今回の記事は、原作小説のネタバレもしているので、知りたくない人は読まないで!
※今回の記事は、ダラダラとしてて読みにくい上に、残念かつ下品な下ネタが羅列しているので、そういう文章が苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事の中で、「原作小説を読んだ→まだ『ツァラトゥストラ』を読み終わってないのに他の本を読んでしまっている!?」点については、あまり気にしないで!


ハッキリ言って、「他の女性を亡き妻ソックリに全身整形しちゃうマッド外科医の話なんでしょ? ┐(´ー`)┌ アリガチ」と思ってて、まったく観る予定はなかったんですよ。ただ、なんかネットで「狂ってる! Σ(゚д゚)」なんて評判が流れてたりするから、「まったく、どんだけ耐性がないんですカネ~ (`∀´) ヤレヤレ」と舐めた状態で「未来を生きる君たちへ」以来のシネマライズに行ってみたら、僕もモロに「く、狂ってる! Σ(゚д゚;)」とビックリしちゃいました。


こんな大きめのポスターが貼ってありましたよ。
大きめのポスターとか


最初はね、外科医ロベルがベラという女性(エレナ・アヤナ)を監禁しながら、“人工皮膚を使って亡き妻に似せようとしてる”話っぽいんですね。で、物語が進むと、時系列が過去に遡ったりしまして。「奧さんはロベルの異父兄弟で極悪人のセカ(ロベルト・アラモ)と駆け落ちしようとしたところで事故を起こして大ヤケドを負い、何とか助かったものの、自分の醜い姿に衝撃を受けて、投身自殺しちゃった」ことが明らかになるんです(ロベルの人工皮膚研究はこの事件を機に始まったと推測)。


ロベルの奧さんに似ているというベラ。僕的には、たまたま事故とかに遭って保護された女性かと思ってたんですが…。
ロベルとベラ


さらに、ロベルには母親の自殺を目の当たりにしたことで精神を病んでしまった一人娘のノルマ(ブランカ・スアレス)がいたんですが、ある日のパーティで、調子に乗った若僧ビセンテ(ヤン・コルネット)にレイプされる→後に投身自殺してしまいまして。復讐に燃えたロベルは、ビセンテを拉致して監禁すると、なんと膣形成(a.k.a.性転換)手術をするというね…。要は、映画冒頭から登場していた女性ベラはビセンテという男性の変わり果てた姿だったワケです。この事実が明らかになった時、ごめんなさい、近年稀にみるほどドン引きしましたよ… ('A`)


「街を出たい」が口癖の若僧ビセンテ。パーティでロベルの娘ノルマと出会ったのが運の尽き。
酷い目に遭うビセンテ

イイ雰囲気だと思ったので、セックスしようとしたら相手が拒否。レイプには至らなかったものの、ノルマは心の傷を負い、自殺してしまう。
レイプ未遂!

怒れる父はビセンテを拉致! 監禁した目的は…。
拉致られました

なんと性転換手術! さらに全身を新開発した人工皮膚にして、完全な別人=ベラが誕生するんですね。
改造手術

しかも、亡き妻に似せて整形したから、ウッカリ欲情までしちゃうロベル。先輩、さすがについていけないッス… (´ω`;) ヌゥ...
そしてベッドイン


一応、オチを書いておくと、年月が経つにつれ、ロベルはベラに思いっきり亡き妻を投影するようになってきて、娘を失った恨み云々はどこ吹く風状態で、ラブラブに。ベラも「ずっとアナタと一緒にいるわ 川´∀`) スキヨ」みたいなムードになった…かと思いきや! 隙を突いてロベルとメイドのマリリア(マリサ・パレデス/実はロベルの母親)を射殺。ベラは何とか実家のブティックに戻ると、まずは従業員クリスティーナ(バーバラ・レニー)に自分がビセンテだと信じてもらって、母親(スシ・サンチェス)にそのことを伝えようとするあたりで映画は終わってました。中盤くらいから、てっきりロベルが主人公の復讐譚かと思って観てたら、最終的にはビセンテがワンチャンスをモノにして自分の人生を取り戻す話に落ち着くという展開は意外でしたね~。


ラスト、ベラ=ビセンテが実家に戻って、母親とクリスティーナと再会するシーンは感動的でしたよ。
母親とクリスティーナ


映画を観ていると、ビセンテがノルマをレイプするくだりは、彼女を放置したのは絶対ダメだけど、一応、未遂で終わってるし、そもそも本人は合意のつもりだったし、ノルマは精神を病んでいる子なのに保護者が目を離した状態だったし、さらにビセンテもクスリでハイになってたしと、悪条件が重なってたので同情できなくもない状況ではありまして(ノルマを自殺には追い込みましたが、保護者=ロベルの責任も大きいと思う)。だからね、チンコを失って、膣まで形成されてしまう展開は、さすがに哀れんじゃいました (´・ω・`)


チンコをなくしても、ヨガをすることで、頑張って自我を保つビセンテ。大変でしたな… 。
ヨガをマスター


僕も若いころはテストステロンが過剰生産されてたため、調子が良い時は“肥えた力士の乳房のアップでも反応する”ほど感覚が研ぎ澄まされており、自身のチンコによって目を眩まされることが多々あったというか、“性”に走って道を誤りがちな青春時代があったりもして。高校生のころ、試験前日に徹夜で勉強するつもりだったのに、いつの間にやら自慰に及んでしまって、そのまま疲れて朝まで爆睡していた日には、「こんな自分を惑わす悪い器官は取ってしまえ!ヽ(TДT)ノ」「宦官になったら頑張って史記を編纂しよう… (ノω・、)」なんて嘆いたりしてね(そして、夜になったらすっかり忘れてるので、また繰り返される過ち…)。


ちなみに「シグルイ」の牛股師範は剣の道に邁進するため、若いころ、素手による去勢を決行してたりします(「シグルイ」第9巻より)。男らしすぎ!
素手による去勢


でも、よくよく考えてみれば、性同一性障害の方は別として、男として生まれたからにはチンコは大事なパートナー。大きかろうと、小さかろうと、右に曲がっていようと、皮をかむっていようと、臭かろうとも、オムツが取れて己で用を足せるようになった瞬間から、日々コミュニケーションを取ってきた“親友”といっても過言ではないんです。

そんなチンコLOVEな僕(誤解を招く表現)がこの映画のビセンテの心を思うと、とてもじゃないけどヨガをする程度じゃ耐えられない。つーか、僕だって自分の顔や体にコンプレックスはありますけど、勝手に女性に改造された挙げ句、トラのコスプレのオッサンに犯されたら、高確率で発狂すると思いますよ。完全に女性化させられないで、股間だけ膣にされるよりはマシなのかもしれませんが…(僕がそんなことされたら、元女性のポルノスターのバック・エンジェルの劣化版みたいなビジュアルになりそう ('A`) )。そう考えると、そんな無惨な仕打ちをしといて、自分を愛してくれるようになるなんて思いこんだロベルは相当脳天気というか。ベラだって、恨みを忘れないように壁に日付とかいろいろ書き残しているんだしさ、あまりにも迂闊すぎですわな。


こんだけ壁にビッシリ書いてあるんだから、恨みを忘れるワケないですよね。
壁にビッシリ


いや、僕はもっと洗脳的な処置をするのかと思ってたんですよ。そしたら、ストックホルム症候群頼みというか、ロベルったらその点はあまり深く考えてなくて。まぁ、マッド博士らしい“隙”とも言えますが…。奧さんに似ている顔を毎日眺めているうちにベラ=奧さん的な妄想が強くなってしまい、セカがベラを犯したのを目撃したことで浮気をされた時のトラウマがぶり返して、その混乱が強まってしまった…ってことなんでしょうカネー (・ε・) サテサテ


ロベルは、毎日、大画面でベラを監視することで、逆にその魅力に囚われてしまった様子。
大画面でトリコに

そして、亡き妻の浮気相手のセカがベラをレイプするのを目撃して、ベラ=奧さん的な想いが強くなった…って解釈は乱暴でしょうか。
セカに犯されました


で、映画を観た後にパンフレットを読んだら、コラムで「原作小説はちょっと違うんだぜ? ( ̄ー ̄) ニヤッ」的なことが書かれていたので、つい気になって読んじゃったんですが…。結構違ってたのでスゲー驚きました。いや、「娘をレイプした男を性転換させる」ってのは一緒なんですけど…。原作ついて適当に個条書きするとこんな感じ↓


※登場人物の名前が映画と原作小説では違っているので、書いておきますね(11/19)
外科医ロベル→リシャール
愛人ベラ→エヴ
拉致された青年ヴァンサン→ビセンテ
銀行強盗のセカ→アレックス

「外科医リシャールと愛人エヴ」「逃亡中の強盗アレックス」「何者かに囚われた男ビセンテ」の3つのエピソードが同時進行
リシャールエヴを他の男とセックスさせることで、復讐心を満たしている様子
警察に追われている強盗アレックスは、昔、関わりがあったリシャールに整形手術をしてもらうことを思いつく
ハードな監禁状態の中、ビセンテは、人間的な暮らしをさせられるようになると、監禁相手に傾倒していく
ビセンテはホルモン注射を打たれまくって体が女性化した挙げ句、監禁相手=リシャールにチンコを膣に換えられる
ビセンテは、昔、リシャールの娘を友人(アレックス)とハードに輪姦しており、そのせいで娘は発狂して精神病院送りになっていた
リシャールはその罪の償いをさせるため、ビセンテエヴに性転換させて、男と無理矢理セックスさせていた
だが、いつしかエヴに惹かれ始めていたリシャールは、彼女が変態男にムチで打たれているのを哀れんで、プレイを止めてしまう
アレックスリシャールを脅すため、エヴを“一緒にリシャールの娘を輪姦したビセンテ”だと知らずに誘拐する
リシャールは逆にアレックスを捕らえてエヴを救い、彼女が自分にとって大切な存在になっていることを自覚
リシャールエヴを解放しようとするも、監禁されているアレックスを見たエヴは「自分と友人をセックスさせることで発狂させる気だ!」と誤解
ちょっと揉めた挙げ句、アレックスリシャールに射殺されて死亡
リシャールが「キミの好きにしていいよ」的なムードで拳銃を渡すと、エヴは「死体を片付けますか」と彼を許すムードで終了



その他、「娘は自殺はしていない(でも回復の見込みはゼロ)」とか「外科医の妻は飛行機事故で死んでいるが、エヴを妻のように整形するワケではなく、人工の肌を移植したりもしていない」とか「エヴがモロにアヘン中毒にされている」とか「リシャールエヴを連れて、発狂した娘の見舞いに行ったりする」といった違いがありまして。セカのトラのコスプレとか、ロベルの妻とセカの不倫設定とか、マリリアとの血縁関係云々とか、ヨガ要素とか、クリスティーナのレズ設定とか、様々な大きさのディルドを順番に並べる愉快なシーンとか(ビセンテの気持ちになるとゲッソリするけど、思わず爆笑しちゃう名場面!)、監督が勝手に付け加えた要素なんですね。


原作には、トラのコスプレ要素は皆無でした。
セカとマリリア

ディルドを並べる画像が見つかったので、追加しておきますね(6/29)。このシーン、大好きです。
ディルド!


そもそも「鬼畜レイプ野郎を性転換させて男に抱かせる」という原作のキーとなる要素をなくして外科医のマッド振りを増幅させて、話の展開も着地も別物になってるのが面白いというか。ストーリー的には原作の方が飲み込みやすいんですけど、インパクトが残るのは明らかに映画の方で、小説を読んだことで、もう一度、映画を観たくなっちゃいましたよ。

ってことで、長々とよく分からない文章を書いてしまいましたが、かなりおかしな映画でした (´∀`) アントニオ・バンデラスの静かなマッド振りは最高だったし、エレナ・アナヤの演技&ヌードも素敵だったし、ロベルト・アラモの粗暴なトラっぷりも愉快だったし、役者さんたちは全員素晴らしかったです。残念ながら僕にはまったく理解できなかったんですけど、ジャン= ポール・ゴルチエ絡みのファッション要素や、ルイーズ・ブルジョアのアート要素などもスゴい様子なので、気になる人は観に行った方が良いですぞ(シネマライズでは今週金曜で上映終了ですが…)。




ペドロ・アルモドバル監督作って、あまり観てないんですけど、これが一番好き。



ティエリ・ ジョンケによる原作小説。以前は「蜘蛛の微笑」のタイトルで出版されていた様子。



一応、サントラも貼っておきますね。



ペドロ・アルモドバル監督が今作を撮るにあたって、影響を受けたという映画。ちょっと観てみたいカモ。

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

2012/06/27 23:05 | 映画(2012)TRACKBACK(0)  TOP

SHAME シェイム(ネタバレ)

SHAME シェイム※GIFなどを追加しました(11/19)

シェイム

原題:Shame
2011/イギリス 上映時間101分
監督・脚本:スティーブ・マックイーン
脚本:アビ・モーガン
撮影:ショーン・ボビット
編集:ジョー・ウォーカー
美術:ジュディ・ベッカー
衣装:デビッド・C・ロビンソン
音楽:ハリー・エスコット
出演:マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン、ジェームズ・バッジ・デール、ニコール・ベハーリー
(あらすじ)
ニューヨークでエリートサラリーマンとして働くブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、セックス依存症から抜け出せずにいた。そんなブランドンのもとに、恋愛依存症でリストカット癖のある妹シシー(キャリー・マリガン)が転がり込んでくる。互いに相容れない2人はともに生活することでますます孤独を深めていき、事態は悪い方向へと転がっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※今回の記事には、 R-18指定という映画の性質上、かなりアダルトな要素が含まれるので、気をつけて!
※今回の記事には、僕の“生々しい性の話”が書かれていて、気持ち悪くなる人もいると思うので、そういうのが苦手な人は気をつけて!


マイケル・ファスベンダー主演ということで、結構気になっていたので、シネマスクエアとうきゅうで観てきました。なかなか面白かったですよ。


大きい看板の画像を貼っておきますが、4/9現在、都内ではシネクイントでしか上映してないので注意!
看板


超適当にあらすじを書くと、ブランドンはコールガールを自宅に呼びまくったり、隙あらば職場でエロサイトを観まくってトイレでオナニーしたりと、1日に何度も射精しないと気が済まないセックス依存症の男。地下鉄で好みの人妻を見かけたら目で誘惑したりと、とにかくガツガツしているんですよ。まぁ、大変そうではあるけれど、それなりには充実した生活を送っていたところに、リスカ経験が豊富で“構ってちゃん”感が丸出しの妹・シシーが押しかけてきまして。シシーがいるせいで自宅で思うようにセックスできなくなっただけじゃなく、オナニー&ズリネタまで見つかってしまったブランドンは、超イライラしてシシーを罵倒し、家を出るんですね。


通りすがりの女性のお尻もしっかりチェックするブランドン。そのエロさ、徹底してるぜ!※GIFに変更しました。
美女の尻をしっかりチェックするファスベンダー


夜の街を彷徨うブランドンは自暴自棄になって、他人の恋人にエロトークをして凹られたり、仕方なくハッテン場で男にフェラしてもらったり、娼婦と3Pしてみたりして、とりあえずスッキリはしたものの、イヤな予感がしたのでダッシュで家に戻ったら、シシーが手首を切ってまして。何とかシシーが助かったので、ブランドンはホッとしつつも、「んもう、どうやって生きたらいいんだYO!ヽ(TДT)ノ」と雨の中で号泣。とりあえず家に帰ろうと地下鉄に乗ったら、映画序盤で“誘惑したら逃げられた人妻”が逆に誘ってきたので、「…う~ん、とりあえずヤッてみるか (´・ω・`)」って感じで終わってました。


夜の街を彷徨って、とりあえずはスッキリしたものの…。
夜の街を彷徨うブランドン

帰宅したら妹が絶賛自殺中! 妹はなんとか助かったものの、どうして良いか分からずに打ちのめされるブランドン。
もうイヤ!と号泣

でも、その帰り道に“誘惑した人妻”と再会(画像は最初に会った時のもの)。ここの解釈は分かれると思いますが、僕は「仕方ねぇ、やるか」って感じかと。
そこにエロ人妻が!


僕的には、ブランドンがセックス依存症になったのは「ブランドンとシシーは過去に保護者から虐待を受けており、2人でそれを耐える&そこから逃避する過程で肉体関係を結んでしまった→ブランドンは今も彼女を愛しているものの、『近親相姦だけはダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ』と苦しんでる」からだと思いまして。なんて言うんですかね、気になった描写を取り上げると、


① シシーがブランドンに全裸を見られても平気→過去に肉体関係があったのでは!? ∑(゚Д゚)
② シシーと上司のセックスに超モヤモヤするブランドン→今も恋心を抱いていて、嫉妬しているのでは!? ∑(゚Д゚)
③ シシーが無邪気にベッドに入ってくると邪険に追い出すブランドン→ムラムラしちゃうからでは!? ∑(゚Д゚)
④ ブランドンの頭に変なコブ→過去、保護者に虐待された時のケガでは!? ∑(゚Д゚)
⑤ シシーの「私たちは悪い人間じゃない。環境が悪かったのよ… 川ノω・、)」発言→虐待がキッカケで近親相姦状態になったのでは!? ∑(゚Д゚)



って感じ。特に姉が2人いる僕からすると、で見せるシシーの馴れ馴れしさは異常に映るんですよ(姉たちは大好きだけど、例えば“卑猥な単語を辞書で引いただけで発情→自慰に及んでいた思春期のころ”ですら、彼女たちをそういう目線で見たことは一度もないし、自分の母親と同じく裸を想像することすら気持ち悪いし、肉体的な接触も一切イヤだったりする)。だから、この映画「愛する人を忘れられずにセックスに依存する男の話」だったんじゃないかと。まぁ、スティーブ・マックイーン監督は何かのインタビューで「観客の想像に委ねるようにした」的なことを言ってたので、違う解釈もあるのかもしれませんがー。


僕的にはこの“親密さ”もナシなんですが…どう思います?
この親密さは怪しい!


ただ、僕的には「じゃあ、YOU、ヤッちゃいなよ (・∀・)」と思ったり。いや、僕にそんな趣味はまったくないし、ハッキリ言って「父親が娘を~」的な近親相姦には嫌悪&憎悪しか感じないし、そういう奴らは長期間に渡る拷問の末に死ねばいいとしか思いませんが、とりあえず成人した2人が現時点でも惹かれ合っているなら、別にいいんじゃないかなぁと。ブランドンがそのことを「恥=Shame」と感じて、まったく楽しそうじゃないセックスに没頭するくらいなら、そのことに同じように苦しんでリスカしまくってるシシーと、2人でちゃんと問題に向き合えば良いんじゃないのと。

ってことで、ブランドンが普通にイケメン&社会的立場もしっかりしている&チンコがデカイというのもあって、“負け犬キャラ”好きな僕的には「アラアラ、大変ですな (´∀`)」程度の感想というか。お話自体には、そんなに心をワシ掴みにされなかったんですが…。それ以外に好きな要素が結構あったんですよね。

まず、性にまつわる描写の数々に共感しちゃったというか。基本、僕はエロいことを妄想するのが何よりも大好きですけど、残念ながらそれを実践する勇気は持ち合わせてないし、男性器の大きさ・ベッド上のスキル・性的なタフネスなどにまったく自信のない男なんですが…。赤裸々なことを書くと、奧さんの妊娠→出産→育児による1年半のセックスレスのせいで、現在、かなりフラストレーションが溜まってる状態であり、それもあって、このブログではやたらと「浮気したい!ヘ(゚∀゚*)ノ ムッシュムラムラ!」なんて文章が垂れ流されてるワケです。だから、さすがにあそこまでの欲求不満にはなってませんけど、性を必死に求めるブランドンの気持ちが分からないでもなかったんですよ…。


僕的には、心の中をこんな暴れ馬が走り回っているイメージ(「凄ノ王」1巻より)。ああん、浮気してみたい!ヽ(´Д`;)ノ
暴れ馬by凄ノ王


その他、「高校生のころ、ある日曜の朝、なんとなくアンニュイな気分で目覚めたと同時に自慰に励んだ後、気が付くとさっきまで何もなかったハズのベランダに洗濯物が干してあった(僕の部屋のベランダは母親の部屋にも繋がってた…)」とか「帰宅したら、自分の部屋がキレイに掃除されてて、隠してあったハズのデラべっぴんが机に置かれていた」といった経験がある僕的には、ブランドンがシシーに自慰をしているところやパソコンのエロサイトを見られるシーンは非常に居心地が悪くなったり。よく分からないけど「このままじゃダメだ!」と思い立ってエロ本を処分したことが何度かあるので、エロ本やエロDVDを一気に捨てるシーンも共感したし、ブランドンが付き合おうと思った女性とのセックスで勃起しなかった場面でも、好きな女性と初めてセックスする時にピクリとも反応しなくなってパニックになったことを思い出したりして…。


ブランドン、“オカズ”を勝手に見られるの巻。んもう、お母さん、勝手に部屋入るなって言ったじゃない!ヽ(TДT)ノ
見つかった!

ブランドン、大事なセックスの場面で勃たなくて死にたくなるの巻。その気持ち、痛いほど分かります… (ノДT)
失敗した!


そして、何よりも身につまされたのが、ブランドンがハッテン場で男にフェラされるシーン。初カノにフラれて以降、僕は“常に誰かと付き合っていないと激しく情緒不安定になる男”になってしまい、恋人がいなかった時期、「こうなったら男でも良いんじゃないか?」と思ったことがありまして…(危険すぎな告白)。僕はいわゆるガチムチ系であり、一部のゲイの人にはそこそこモテるので(自信のなさに定評のある僕が唯一自信を持っているポイント…って、恐ろしくダメな文章を書いてますな)、誰かしら相手が現れるだろうと。結局、その発想自体がゲイの人たちに超失礼であり、“生理的に無理”という壁も乗り越えられないので断念しましたが、ブランドンの「もう男でもいいや ヘ(゚∀゚*)ノ」的な心理はね、立場と状況は違えど、なんか分かっちゃったというか…。要は、この映画はそんな“男の性のあるあるネタ(ゲンナリ編)”が満載であり、そういう点に凄まじくグッときたんですよね…って、今回の感想で多くの読者を失った気がします ('A`)

役者さんたちも実に良くて、マイケル・ファスベンダーは相変わらずの“イイ男”でしたよ。あの絶頂時の顔は「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」での“怒りと平静心の間”の表情とも似ていて、逆に「ファースト・ジェネレーション」の“あのシーン”の意味について、もう一度深読みさせられたりもしました。シシー役のキャリー・マリガンも最高でしたね~。今回、ああいうタヌキ系の顔を好む自分をあらためて自覚しましたよ。序盤、サラッと見せるヌードが素敵すぎなんですが(“あえてユルめの体”なのがいいネ (o^-')b )、何よりも「New York, New York」を歌う場面が本当に素晴らしかった! あのシーンで大好きになったというか、僕の中のキャリー・マリガン株がスゲー上がっちゃいました。


動画があったので、貼っておきますね↓ 歌詞の意味も含めて、このシーン、大好き!




それと、興味深かったのは、上司にハードディスクの中身がバレて変態扱いされるシーン。「偉そうに罵ってるけどさ、部下の家でその妹とセックスしたくせに、家族の前で平気で良き父親ヅラが出来るテメェの方がよっぽどおぞましいだろ ( ゚д゚)、ペッ」ってムードが漂ってて良かったです(それと同時に「“クリームパイ=膣内射精”なのは知ってたけど、“ダブルアナル”って何? (゚д゚;) ドンナプレイ?」とも思ったり)。ブランドンが相手にする娼婦たちが全員飲み物を断るのも好感が持てました(ああいうお仕事の人は、客に出された飲み物には手を出さないのが基本)。デートのシーンでの長回しとかも良かったですな~。


イヤな奴だった上司。何はともあれ、みんな、会社のPCではエロサイトを見ないようにしようね! 約束ダヨ (・ε・)
変態上司


ダブル繋がりでなんとなく貼っておきますね。ちなみに「ファイナルファイト」ではマイク・ハガーを愛用してました。




ううむ、何だか長々と残念な駄文を書き散らかしちゃいましたな…。僕的にはちょっと期待しすぎた感もあるんですが、普通に面白い映画でしたよ。同姓同名の偉大な俳優と混同されがちなスティーブ・マックイーン監督ですが、なかなかスゴい人なんじゃないでしょうか。日本では未公開の「Hunger」とか、スゲー気になっております。セックスシーンの数々に過度なエロさを期待すると微妙ですが、監督がゲイなのも関係するのか、マイケル・ファスベンダーはかなりエロく撮られてると思ったので、彼のファンはかなり楽しめると思いますヨ (´∀`) ウフフ




なんとなく思い出した映画その1。仕事のできるイケメンが殺人衝動に悩むお話。



なんとなく思い出した映画その2。セックス依存症の女性が大変なお話。クリスティーナ・リッチ、大好きです。



サントラも貼っておきますね。

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2012/04/09 18:05 | 映画(2012)TRACKBACK(0)  TOP

メランコリア(ネタバレ)

メランコリア

メランコリア

原題:Melancholia
2011/デンマーク、スウェーデン、フランス、ドイツ、イタリア 上映時間135分
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
撮影:マヌエル・アルベルト・クラロ
出演:キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、アレクサンダー・スカルスガルド、ブラディ・コーベット、シャーロット・ランプリング、イェスパー・クリステンセン、ジョン・ハート、ステラン・スカルスガルド、ウド・キア、キーファー・サザーランド
(あらすじ)
姉夫婦の豪華な邸宅で盛大な結婚パーティを開くジャスティンは、皆から祝福され幸福感に満たされる一方、どこかでむなしさも感じていた。そんなとき、巨大な惑星「メランコリア」が地球に向けて近づいていることが判明。それは同時に地球滅亡の知らせでもあったが、それを聞いたジャスティンの心はなぜか軽やかになっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




67点


※今回の記事は、真面目な感想文を読みたくて検索して、たまたまこのブログに来たような人は怒るんじゃないかと思うんです。例えば、惑星が地球にぶつかるという設定を聞いた時、「ウルトラマンレオ」を思い出すような残念な人以外は読まない方が良いのかもしれません…。

ラース・フォン・トリアー監督の作品には、良かれ悪しかれ何らかの衝撃を与えられることが多いので、なるべく観に行くようにしているんです。で、今回も新宿武蔵野館で観てきたんですが…。嫌いじゃない感じではありましたよ。


ロビーの一番奥に行くと、派手な惑星メランコリアの展示が! 僕的には非常に評価してあげたい(偉そう)。
素敵な展示

記事の切り抜きもあったんですが…。
記事の切り抜き

なんと「ムー 2012年 02月号」の切り抜きがあったりして。なんかうれしいというか、久しぶりに買おうかしらん。
ムーの素敵すぎる記事


僕的には「惑星メランコリアが地球にぶつかってくる映画らしい」「尊敬する映画評論家の町山智浩さんがディスってた」(確か脚本が酷いみたいなことを書かれていたような)程度の事前情報しか入れてなくて。「ラース・フォン・トリアー監督版の『ディープ・インパクト』というか『アルマゲドン』というか『妖星ゴラス』というかウルトラマンレオの第38話なんだろうな」なんて思ったり。で、映画が始まったら、幻想的なスーパースローの映像が流れまくるオープニングがなかなかカッコ良かったりしてね(8分近くある!)。

動画があったので貼っておきますね↓ 流れている曲は「トリスタンとイゾルデ」だそうです(タイトル、初めて知った…)




ちょっと観てると、「あ、これはこれからのダイジェスト映像なんだな~」と理解しましてね。自分なりに「こんな話になるんじゃないか?」と妄想して、少しだけときめいたりもしたんですよ。


例えば、この画像は、はるか昔にも幻魔のせいで惑星メランコリアが接近したことがあるという示唆。
昔の話

そして、幻魔打倒の鍵を握るのはこの少年! 救世主を守りながら必死に逃げる母親。
逃げる母

幻魔を倒すために修行を始める3人。レッスン1、終了!
三人並んで修行

修行のかいあって、放電能力をゲット。だが、能力を過信したせいで負けてしまう…。
指から放電が!?

幻魔の花嫁にされそうになったヒロインは逃げるものの、魔の手が迫る!
逃げる花嫁

少年はヒロインを助けると、地球=自然の力を使って、幻魔と惑星メランコリアに対抗することを決意! 今、あえて武器は槍の時代!
今、あえて槍の時代!

とうとうメランコリアが激突! だがしかし、オレたちの勝負はこれからだ!ヽ(`Д´)ノ
勝負はこれからだ!


な~んて思ったら、残念ながら全然こんな感じではなくて。いや、正直なところ、僕が2秒で思いつく程度のサイキックバトル映画になるとは思わなかったけどさ、ただ、登場人物たちが惑星の衝突を防ごうとするとは予想してたんですよ。ところが、基本的には一般人が右往左往するだけというね…。二部構成の映画なんですが、ちょっとMovie Walkerのあらすじを引用しながら感想を書きますね。


<第1部 ジャスティン>

新婦ジャスティン(キルスティン・ダンスト)は、新郎マイケル(アレクサンダー・スカースガード)とともに結婚パーティーの行われる姉夫婦の家に向かっていた。ところが、2人の乗るリムジンが立ち往生し、大遅刻。姉のクレア(シャルロット・ゲンズブール)とその夫ジョン(キーファー・サザーランド)が出迎えて、ようやくパーティーが開始される。義兄のジョンが私財を投じて開いてくれた盛大なパーティーだったが、母ギャビー(シャーロット・ランプリング)の悪意に満ちたスピーチなどを目にして、ジャスティンは次第に虚しさを覚えてゆく。“バカなマネはしないように”とクレアから釘を刺されたものの、会場を離れて情緒不安定な行動を繰り返した後、霧が立ち込める早朝の道を愛馬で駆ける。橋のたもとで空を見上げたジャスティンは、そこにさそり座の赤い星アンタレスが存在しないことに気付く。



オープニングが終わると、ジャスティンとマイケルの披露宴の様子が描かれるんですけどね、序盤でジャスティンが、遅刻して来賓を待たせているくせに馬の様子を見に行ったりする時点で、「コイツはおかしいぞ!? Σ(゚д゚;)」と思って。案の定、自分の結婚パーティなのに周囲に気を遣わないわ、中座はしまくるわ、野外で放尿するわ、他の男とセックスするわと、ほとばしるほど「アウト!(°∀°)b 」な女。しかもジャスティンの両親も面倒くさいしさ(あのババアはヒザを正面から蹴ってやりたいくらいムカついた)、あんなアホみたいに長時間のパーティを企画した奴らまでムカついてくる。なんて言うの、花嫁に問題があってハッピーエンドにもならない「レイチェルの結婚」を見せられている気分というか。不快指数はかなり高くて、これは大げさじゃなく、この披露宴のシーンで3人ほど劇場を出るのを目撃しましたよ(そして、戻ってこなかった…)。まぁ、結局、パーティが終わるころ、マイケルとは別れてしまって、なんだかんだと映画は後半戦となる<第2部>に突入するワケです。


<第2部 クレア>

7週間後。別荘の窓から木々のざわめきを眺めていたクレアは、アンタレスを遮って地球に異常接近する惑星メランコリアが気になっていた。ジョンは、“惑星は5日後に通過するので、地球に衝突することはない”と妻をなだめる一方で、非常時の用意も整えていた。そんな中、憔悴しきったジャスティンがやって来る。支えられなければ歩くこともできないジャスティンだったが、夜には外出し、小川の辺で月よりも大きくなった惑星にうっとりと微笑みかける。後を追い、その姿を目撃するクレア。惑星の接近を心待ちにする息子レオ(キャメロン・シュプール)とは反対に、ネットで地球と惑星の軌道が交わる画像を発見してぼう然とするクレア。“地球は邪悪よ。消えても嘆く必要はないわ”とクレアに淡々と語るジャスティンは、惑星の接近につれて心が軽くなってゆく。いよいよ惑星が通過する夜、ジャスティン、クレア、ジョン、レオの4人はその瞬間をテラスで待ち構える……。



実は、この<第2部 クレア>から少し面白くなるんです。というのは、「結局、ジャスティンには予知能力があって、惑星メランコリアが地球にぶつかることをすでに知っていたが故に、結婚パーティの時はゲンナリしていた」ということが分かるから。メランコリアが近づくにつれて、あんなにグズグズだったジャスティンが次第に元気を取り戻していくと、今度は姉のクレアとその夫ジョンが微妙な感じになって、メランコリアの激突が確実になったらジョンはアッサリ自殺しちゃうんです。

そうなると、僕の興味は「ここからどうやって激突を防ぐのか!? (・ω・;) ウ-ム」の1点ですよ。ジャスティンは全裸でメランコリアを眺めたり、「地球は邪悪だから滅んでも仕方ないわ 川・∀・)」なんて達観状態なんですけどね、悪いけど、子どもを持つ親としては最後の最後まであがきたいところ。もちろん現実的に地球自体が滅びるって言われたら、僕だって「仕方ないや… (´・ω・`)」って思うだろうけどさ、今、僕が観ているのは映画なんですから。まったく僕が予想してなかった方法で、何らかの打開策が提示されるんだろうと思っていたら、そのままメランコリアが衝突して終わるというね…。

で、メランコリアが激突する寸前、ジャスティンとクレアとその息子は、3人で手を繋いだまま最後を迎えようとするんですよ。ところが、その滅ぶ瞬間にクレアだけ恐ろしさのあまり手を離しちゃって映画は終わるんです。最初はこのシーンがどうも腑に落ちなくて、パンフレットを読んだりしたら、ラース・フォン・トリアー監督的には、鬱病だったころの体験を反映させたというか、鬱病の人と一般の人の対比的な意味合いを入れていたらしく…(「鬱病の人は不幸な状況にいるから、何かあった時、冷静に対応できる」とか、そんな感じ)。なんかそういうのを知っちゃうと、ごめんなさい、ちょっと面倒くさいなぁと思って。

本当に上手く書けなくて申し訳ないんですけど、ハッキリ言って、あそこまで絶望的な状況なら、鬱とか金持ちとかリア充とかそんなの関係なく、ほとんどの人が「もうどうにでもな~れ ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」って思うんじゃないかなぁと。大体、クレアはその直前まで子どもを抱いたまま必死に逃げようとしたりと、健気なお母さんだったからさ、あの瞬間に子どもを思いやらないかなぁと。そもそもジョンだって、あのタイミングで自殺しないだろと。そもそも「みんな外の情報を入れなさすぎじゃないの?」とも思うしさ。これは僕の心が狭いからなんですけど、なんかね、単にラース・フォン・トリアー監督がジャスティンに自分を重ねて“達観してますヅラ”を気取りたかっただけに見えちゃった…って、意地悪な感想ですかね。

って、文句を書いちゃいましたけど、映画全体の不穏な雰囲気自体は嫌いじゃないんです。最後のメランコリアの衝突するシーンもなかなかカッコ良かったし…。そして何よりもキルスティン・ダンストのヌードが超素敵でした (´∀`) 最初、クレアにお風呂に入れられそうになる時の全裸は乳首がギリギリ見えなかったから、「おのれ、守りやがったな!ヽ(`Д´)ノ」と卑しく思ったりもしたんですが、その後の野外全裸シーンで気分がホッコリ。今、振り返ってみても素晴らしかったと思いますね…(しみじみ)。キルスティン・ダンストさん、ありがとう!ヽ(TДT)ノ


お風呂で全裸になった時は乳首が隠れていたものの…。
お風呂で全裸

野外では超大胆で素敵すぎ!ヽ(`Д´)ノ もう、感謝しかありません。
野外で全裸


ううむ、何だか非常にどうでも良い臭いがプンプンする駄文を書いてしまった気がしますが、僕の感想はこんな感じでしたよ。なんか飲み込めないところはあったんですけど(特にラスト)、嫌いにはなれない作品というか、もう一度観たいような気もするというか。それと、人によって当たりハズレがデカい気がするので、無闇に劇場へ足を運んでほしいとは言えないんですけど、DVDだと間違いなく迫力が削がれるとも思ったりするという…。ううむ、難しいですな。




ミミ・レダー監督作。彗星が地球に衝突しそうになって大変な映画です。



マイケル・ベイ監督作。小惑星が地球に衝突しそうになって大変な映画です。



本多猪四郎監督×円谷英二特技監督作。黒色矮星ゴラスが地球に衝突しそうになって大変な映画です。



ウルトラマンレオのテレビシリーズ。ウルトラの星が地球に衝突しそうになって大変になる話が収録されてます。
































※残念な備考

最近、こうやって備考を隠し気味なんですが、結構気持ち悪い文章なので許してください…。というかね、僕的に映画を振り返ると、よくよく考えてみれば、あの瞬間に地球が滅んだとは限らないと思うんですよね。メランコリアが限りなく近づいて、クレアとかは死んだとしても、あの瞬間に、他の国…例えば日本で打開策がとられていたとしたら? 僕的にはこんな<第3部>を妄想してしまうワケです↓


<第3部 アストラ>

惑星メランコリア、別名ウルトラの星が通常の惑星では考えられないほど、急激なスピードで地球に接近してきた理由。それは星の公転軌道を調節していたウルトラキーがなくなったためだった。そのキーを盗んだのは、ウルトラマンレオの弟・アストラ。キーを奪還するため、ウルトラ4兄弟はアストラが逃亡した地球に向かったのだがーー。



すみません、ここからはこのBGMを流しながら読んでください↓(本当はこっちなんだけどネ)





メランコリア a.k.a.ウルトラの星が地球に迫る! あぶなーい!
ウルトラの星が迫る!

それもこれもアストラがウルトラキーを盗んだせい。どうしてそんなことを?
ウルトラキーを盗んだアストラ

怒れるウルトラ4兄弟も地球に到着(初マンだけ超素敵なブラザーズマント仕様)。
追ってきたウルトラ4兄弟

そこにレオもやってきた。レオ「みんなどうしたんだ!」
レオ登場!

怒り心頭な初マン「オレたちはアストラを殺す!」レオ「待ってくれ、話をさせてくれ!」
怒れる4兄弟

必死に話しかけるものの、アストラは目を合わそうとしない…。レオ「どうして返事ができないんだ!」
目を逸らすアストラ

レオ「もう少し時間をくれ!」エース「時間がない!」新マン「ちょwレオwwうしろうしろwww」
対決!ウルトラ兄弟vsレオ兄弟

初マン「ええい、ラチがあかん!」と怒りのスペシウム! 一体、地球はどうなってしまうのか!?
炸裂!決別のスペシウム


って、グダグダとウルトラマンレオ第38話「決闘!レオ兄弟対ウルトラ兄弟」を再現してみましたが、いかがだったでしょうか。結局、このアストラはババルウ星人が化けていたニセモノなんですが、それはまた別のお話(なにこの文章)。ちなみに実際の第38話は弟想いのレオが本当に可哀相なので、興味がある人はぜひ観てほしいところです。


実際の第38話では、例えば、ウルトラ兄弟がスゲー容赦なかったりするし…。
容赦ないウルトラ兄弟

レオを思いっきり盾にするアストラも酷すぎ! まぁ、ニセモノなんですが。
可哀相なレオ


ということで、「メランコリア」を観ていた時、「もしかして今ごろ日本ではこんなことが起きているのかも… (´∀`)」とか思ったら楽しかったので、つい書いてしまった次第。こんなくだらない文章に長々とお付き合いいただき、ありがとうございました m(_ _ )m


出演は劇団M78と獅子座ブラザーズのみなさんでした。…って、1人増えてる!? Σ(゚д゚;)
劇団M78と獅子座ブラザーズのみなさん

レオ「なかなか良い演技だったぞ」アストラ「いやぁ、そんなことないよ、兄さん」
褒める兄、照れる弟


おしまい!ヽ(`Д´)ノ

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2012/03/12 23:10 | 映画(2012)TRACKBACK(0)  TOP

ゾンビアス(ネタバレ)

ゾンビアス※この記事は、2012年2月29日にアップしたものです。

ゾンビアス

2011/日本 上映時間85分
監督・脚本:井口昇
原作・エグゼクティブプロデューサー:久保忠佳
脚本:村田青、継田淳
音楽:福田裕彦
プロデューサー:宮田昌広、成田尚哉、平田樹彦
キャスティングプロデューサー:東快彦
ラインプロデューサー:池原健
撮影:長野泰隆
照明:児玉淳
特殊造形・キャラクターデザイン:西村喜廣
VFXスーパーバイザー:鹿角剛司
録音:日高成幸
美術:福田宣
アクション監督:鈴村正樹
編集:和田剛
助監督:井上雄介
制作担当:内山亮
出演:中村有沙、菅野麻由、護あさな、優希、ダニー、岸建太朗、亜紗美、デモ田中、島津健太郎
(あらすじ)
女子高生の恵(中村有沙)は、亡くなった妹のことを考え過ぎてしまい、彼女の死を乗り越えることができずにいた。そんなとき、先輩の亜矢(菅野麻由)に誘われ直井(ダニー)、タケ(岸建太朗)、真希(護あさな)と一緒にキャンプに行くことになる。モデル志望の真希の目的は、スーパーモデル愛用のダイエット効果てきめんの寄生虫・サナダムシをゲットすることで……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、「ウンコ」「オナラ」といった下品な表現がかなり多いので、そういうのが苦手な人は気をつけて!

とりあえず本日は午前中に「アーチ&シパック ー世界ウンコ大戦争ー」の感想をアップしたんですが、ウンコ繋がりということで、昨日観たばかりの「ゾンビアス」の感想もアップしちゃいますね。シネマート新宿で観てきたんですけど、思ったより大変でした… ('A`)


劇場には実際に使った衣裳などの展示がありました。うれしいネ。
衣裳の展示

グッズもいろいろありまして…。
グッズ販売

なんとカレー皿が売ってたけど、さすがに買う気は起きなかったり…。
カレー皿…

THE WAYBARKによる主題歌が収録されたCDのジャケットは「セガサターン」のソフト風で愉快。
主題歌CD

ちなみにこの日は「女子会」と称した舞台挨拶があって、実にオトクでした~。
女子会!


最初は全然大丈夫だと思ったんです。直井が大量に嘔吐するシーンは笑ったし、恵が強くなるために空手をやっている設定も愉快だったし…。つーか、主人公・恵役の中村有沙さんに関しては、同じ井口昇監督作の「楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女」で13歳のころの姿を観てたから、「大きくなったなぁ」と微笑ましさすら感じたりしてね。すっかり安心してたんですよ。


上が2005年当時の中村有沙さん。成長しましたなぁ…(しみじみ)。
成長した有沙さん

パンチラ上等でキックを繰り出す、その意気や良し!
ザ・パンチラ!


ところが、話が進むと思った以上にウンコ要素がキツくて… ('A`) 観る前は「ウンコゾンビでウン・デッドだ~ ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー」なんて浮かれ気分で舐めてたんですけど、マジで身の程知らずでした。もちろんすべて作り物なんですが(当たり前)、リアルに彩られたウンコのビジュアルにガチで吐き気がしてしまって、スクリーンを直視するのが大変だったり… (ノA`) 


護あさなさんの美尻は素敵だけど、ウンコがリアルすぎ。ちなみにこのシーンはスタジオ内で撮ったそうです。
美尻だけど…


あと、僕は虫も得意じゃないので、村人のゾンビ化の原因だった寄生虫ネクロゲドロがグロすぎて気持ち悪くて… ('A`) 肛門から出てくる場面とか、いろいろと無理でした。途中、寄生虫のせいで女の子たちが恥じらいながらオナラをしたりとか、恵と亜矢がシャワー室で全裸で抱き合ったりとか、そういうシーンは実にありがたかったんですけど、全体的にはあまり楽しめなかったというか。生理的に受け付けられない描写が多くて、「早く帰りたいよぅ… (´д`lll)」とずっと座席でゲッソリしながら観てたんですね。今さら自覚したんですが、僕は触手系が苦手なのかもしれません。人間の頭が爆裂したりするのは平気なんだけどなぁ。


中村有沙さんの生オッパイを確認できるシーンがあったのは素晴らしかったんですが…。
ドキドキしちゃうシーン


だがしかし! ここまで生理的に嫌悪感を抱いてたにも関わらず、クライマックスを観たらすっかり満足しちゃったんだから、不思議な話。適当に書くと、仲間が全滅した後、悪の診療医・田中(島津健太郎)の娘・幸(優希)&ネクロゲドロの女王が恵を襲いまして。恵は空中から落とされるんですが…なんとオナラで空を飛んで危機を脱するんです!

恵は人前で恥ずかしい自分をさらけ出せない=オナラを出せなかったことで、妹が自殺してしまったという暗い過去がありまして。でも、生き残るために、恥じらいを捨て、トラウマを払拭して、大量のオナラで空を飛ぶというね…。いや、僕も何を書いているのかサッパリなんですが、恵が自信満々に「もはやオナラが私のエンジンよ!ヽ川`Д´)ノ」と言い放つ姿には問答無用で心を掴まれてしまって。自らの体内に巣くう寄生虫を肛門から出して、敵と空中で激しいバトルを繰り広げるビジュアルはまさにセンス・オブ・ワンダーであり、井口昇監督、あらためて見直しましたよ。一応、オチを書いておくと、「ラスボスを倒した恵が車に乗り込もうとする→ゾンビに襲われて死んだと思われていた田中がいて『娘になってくれー』と迫ってくる→『お前なんかウンコ以下だー!』と飛び蹴り→『END OF THE DEAD』という文字が出て終了」って感じでした。


脈絡はありませんが、一応、ディレクターズカット版の予告編も貼っておきますね↓




ということで、「よくこんなの映像化したなぁ (゚д゚;)」と感心させられた映画でしたよ。いつもの“井口節”は面白かったし、女優さんたちが頑張ってたのは良かったけど、ウンコや寄生虫絡みのシーンが予想以上に無理だったので、僕はもう二度と観ることはないと思います。井口昇監督の歴史的には重要な1本だと思うので、ファンの方は絶対に観るべきですが、それ以外の人はなんとなく気をつけて!




井口昇監督×中村有沙主演作。成海璃子ちゃんも出ております。僕の感想はこんな感じ



井口昇監督の著作。これを読むと、今回の「ゾンビアス」が“作られるべくして作られた”ことが分かります。

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2012/03/01 11:05 | 映画(2012)TRACKBACK(0)  TOP