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ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮(ネタバレ)

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮※この記事は、2013年6月1日にアップしたものです。

ロイヤル・アフェア

原題:En kongelig affare
2012/デンマーク 上映時間132分
監督・脚本:ニコライ・アーセル
製作:ルイーズ・ベス、シセ・グラム・ヨルゲンセン、ミタ・ルイーズ・フォルデイガー
製作総指揮:ラース・フォン・トリアー、ペーター・オールベック・イェンセン、ピーター・ガード
脚本:ラスムス・ハイスタバーグ
撮影:ラスムス・ビデベック
美術:ニールス・セイエ
衣装:マノン・ラスムッセン
編集:ミケル・E・G・ニールセン、カスパー・レイク
音楽:ガブリエル・ヤレド、シリル・オフォール
出演:マッツ・ミケルセン、アリシア・ビカンダー、ミケル・ポー・フォルスガード、トリーネ・ディアホルム、デビッド・デンシック、サイロン・メルヴィル、トマス・ガブリエルソン
パンフレット:★★★★(700円/Bunkamura ル・シネマのパンフはいつもコラムがしっかりしてますな)
(あらすじ)
精神を病んだデンマーク国王クリスチャン7世(ミケル・ポー・フォルスガード)の侍医となったストルーエンセ(マッツ・ミケルセン)は、王の唯一の理解者となり、友人として親交を深めていく。一方、孤独な王妃カロリーネ(アリシア・ビカンダー)もストルーエンセに心ひかれ、2人は恋仲になる。ストルーエンセはやがて王の言動を操り、事実上の摂政として政治改革を進めていくが、それを快く思わない貴族たちが密かに政変を起こそうと画策していた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




65点


尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されていたし、今をときめくマッツ・ミケルセンが主演だし、前売り特典の「デンマークの幸せを呼ぶコイン」がなんとなく気になってしまったので、「偽りなき者」を観た時に前売り券を購入。先日、渋谷のBunkamura ル・シネマに行って来ました。重かったです… (´Д`;) イヤーン


ロビーには記事の切り抜きが飾られてましたよ。
記事の切り抜き(ロイヤル・アフェア)


正直、つい前売り券を買ってたものの、「よくよく考えると、絶対ハッピーエンドじゃないよなぁ (´・ω・`)」と思って。観る前から少し気が重かったりしたんですよね…。何はともあれ、予告編の画像を使ってダラダラダラダラとあらすじを書いておきますが(マジで長いので注意!)、時代がほぼ一緒ということで、「ベルサイユのバラ」の主題歌を聴きながら読むと、なんとなく雰囲気が出るかもネ (o^-')b オススメ!


時は1766年のデンマーク。英王室からカロリーネが「素敵な王様だったらいいのにな、そうだったらいいのにな 川´∀`) ウフフ」と夢見て嫁いで来たんですが…。
王妃カロリーネ(アリシア・ビカンダー)

クリスチャン7世ったら「一番の趣味は自慰」で、王宮に娼婦を連れ込む型破りなキングだったからブレイブだぜ!ヘ(゚∀゚*)ノ バモラ!
クリスチャン7世

案の定、初夜は“強制手コキ”から始まる斬新なプレイ。カロリーナは拒否するもキングは“王の力”でブレイブインしてくるのでした (´・ω・`) カワイソウ
散々だった初夜

そして王妃が長男フレデリクを生んだ1968年、キングの侍医として、ストルーエンセが登場だッ!
ストルーエンセ(マッツ・ミケルセン)

お互いシェイクスピア好きということで台詞を言い合って意気投合し、王と侍医はすっかり仲良しに。
王と侍医に育まれる友情

さらにルソーの「社会契約論」を通じて、王妃との仲も急接近。友人ブラント(サイロン・メルヴィル)にランスロットを例に出されて止められるも…。
王妃と侍医の距離も縮まって..

燃える2人は誰にも止められない! 「ヤッチャオーゼー!( `Д´)ノ」「ガブリンチョ!ヽ(`Д´し」と情事を重ねてしまうのでした。
王妃と侍医がセックス!

で、王妃のアイディアで、ストルーエンセがキングをそそのかすようになりまして。
陛下は名君になれる

キングは民衆に優しい法案を提案しまくった挙げ句、枢密院を解散! ストルーエンセが実権を握るように。
法案提案しまくりのキング

これで怖い物ナシかと思いきや、この時代は避妊という概念がないので、王妃が身ごもってしまうという悪夢。
妊娠しちゃった

行動もスキがあったりするため、こうやって触れ合っているところを目撃されたりすると…。
スキだらけの行動

キングの継母、王太后ユリアーネ(トリーネ・ディアホルム)&政治家グルベア(デビッド・デンシック)が暗躍開始!
政敵に気付かれた!

グルベアの策略で、世間にスキャンダラスな記事が出回るようになり、侍医&王妃&キングの生活は荒れ模様に。
街に流れる醜聞

さらなる策が発動して、憎悪に燃えた暴徒が宮殿に押し寄せる! 怯えて疑心暗鬼になったキングは逮捕状にサインしてしまい、ストルーエンセは逮捕。
押し寄せる暴徒!

刑務所では毎日が拷問デー。ストルーエンセは罪を認めて、処刑されることが決定しましてね。
拷問されるストルーエンセ

民衆の憎悪を浴びながら、斧で処刑されちゃってました ('A`) ゲンナリ 処刑を止められなかったキングもションボリ。
処刑されるストルーエンセ

当然ながら王妃も捕まって、子どもたちと引き離されて、クロンボー城に幽閉→ドイツで生涯を終えてましたよ。
逮捕される王妃


どうです、なかなかヘビーな話じゃないですか。少しでも“重さ”が和らぐようにと、途中まで「VAMOLA! キョウリュウジャー」の歌詞を引用してみたりしたんですが、全然上手くなかったですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ まぁ、実はまだ続きがあって。この映画はカロリーネが自分の2人の子どもフレデリクルイーセ・アウグスタに宛てた手紙を読む形でスタート→最後は子どもたちがその手紙を読むんですね。で、「大きくなったフレデリクは、王太后&グルベアを追い出して、ストルーエンセが行った改革を実行した」的なテロップが出て終わるので、多少の溜飲は下がる感じではありましたよ。


まぁ、このクソ政治家グルベアが拷問の末に死ねば、もっと溜飲が下がったとは思いますがー。
クソな政治家グルベア


132分もあるこの映画が飽きずに観られたのは、役者さんたちが実に魅力的だったからでしょうな。“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンはもちろんですが、キングを演じたミケル・ポー・フォルスガードも映画初出演とは思えない素晴らしさなのです。でも、一番褒めてあげたいのは王妃役のアリシア・ビカンダー。実に愛らしく、可哀相だったんですが、湯船に浸かるシーンでチラリと乳首が見えた時は、非常に感心いたしました(この「見えても見えなくても、お風呂のシーンだから脱ぐのが当たり前でしょ? 川o^-')b」的な姿勢が素敵!)。

演出も良かったです。パンフレットで触れられていましたが、序盤から王妃が知性が高く慈悲深い女性なのがわかるような場面をちゃんと入れてたりするし、ストルーエンセが次第に“嫌っていた貴族たち”と同じようにキングを雑に扱っていく流れも面白かったし(結局、誰もキングを1人の人間として見てくれてなかったというね…)、「昔、ストルーエンセと仲が良かったランツァウ伯爵(トマス・ガブリエルソン)」や「キングと揉めたブラントが指を噛んだ事件」などが何気に伏線になってたりしたし。映像もちゃんと格調高いムードで、素敵でしたね~。

あと、とにかくいろいろ考えさせられました。まず、2人を破滅させる“不倫”ですが、ダメだと思いつつ仕方なくも見えて、「どうすれば良かったのか? (・ω・;) ウーム」と。特にカロリーナに関しては、キングが恐ろしいほど残念な人だし(精神疾患を抱えていたそうな)、本人もまだ十代の娘ということで、そりゃあ恋愛の1つでもしたくなるし、「恋をとめないで!ヽ(´Д`;し」って思っちゃいますわな。最後、子どもと引き離されちゃってさ、確かに本人のせいなんだけどさ、とても「自業自得」と切り捨てられないというか、スゲー可哀相でした… (ノω・、) グスン


なんとなくCOMPLEXの名曲を貼っておきますね↓




次に、物事を進める時の心構えというか、「無闇に敵を作っちゃダメだな! (`・ω・´) キリッ」と。ストルーエンセ的に“農民を拷問して殺すような貴族ども”が大嫌いなのはわかりますけど、本当に大きな目的を遂行したいのなら、最近観た「リンカーン」のように、気にくわない相手でも“ある程度の言い分”は聞いてあげて、なるべく味方にすべきじゃないですか。実は先日、某業界団体の集まりでいろいろと変更することがあって、それを僕が説明したんですが…。特に親しくもないジジイが「①すでに解決していることを」「②偉そうに蒸し返してきた」ので、僕はすっかりMK5であり(唐突な死語)、敵意を剥き出しにしそうになったんです、がしかし! にこやかに向こうの立場を立てながら対応したら、スムースに問題が解決しまして。こっちから譲れば相手もわかってくれたりするモノなんですよね。もちろんストルーエンセほど極端な人はそうそういないでしょうけど、例えば「正論を唱えている時」とか、自分が正しいからって、ついつい一方的に攻撃しがちなので、気をつけたいところですな。


まったく関係なくて申し訳ありませんが、広末涼子さんの歌で一番好きなのはこれかもしれませぬ↓




最後は、「民衆って怖いな!Σ(゚д゚;) ヒィ!」と(自分も含めて)。劇中では「王妃と侍医の不倫」という“わかりやすい下半身スキャンダル”で怒りがボーボー燃えて暴徒化してましたけど(ストルーエンセが検閲を廃止したことで、逆にバッシングされるという理不尽)、ストルーエンセが“彼ら民衆のための法案”を通してきたことなんて、まったく考慮してなくて。結局、腐った貴族どもの体制に逆戻りするのを助けちゃうんですよね…。最後、“処刑されるストルーエンセが「僕も同じ一般市民なんだYO!ヽ(TДT)ノ」と必死に訴えてるのに誰の心にも届かないシーン”は、観ててかなりキツかったです。

初めてマリー・アントワネット「パンがなければケーキを食べればいいじゃない ┐川´ー`)┌ バカネ」という発言を知った時、僕的には「これが逆転の発想か!∑(゚Д゚) ナルホド!」「よーし、お父さん、ホールでモリモリ食べちゃうぞ!ヘ(゚∀゚*)ノ 5ゴウ!」なんて間違った受け取り方をしましたけど(不要な文章)、アレだって「実は政敵が作ったデマ」という説が有力じゃないですか。ああいう「わかりやすく叩けるニュースで憎悪を燃やされて、重要事項から目を逸らされること」って、昔からあったんだなぁと(まぁ、この映画の場合は事実でしたが)。情報操作ってのはつくづく恐ろしいというか、「踊らされないようにしなくては… (;`Δ´) ヌゥ」とあらためて思ったり。


関係なさすぎてマジ申し訳ないんですが、炎上繋がりで「炎の転校生」を貼っておきますね↓




で、観終わった後、パンフレットやwikipediaのストルーエンセの項目を読んだりしてみたら、映画ほどの善人じゃなかったみたい (ノ∀`) ナァンダ ただ、キングに関しては「2人とも助命できればよかったのに」なんて文章を実際に書き遺してたので、ガチでイイ奴だったのかもしれないけど、そんなことはどうでも良いでガース!(゚∀゚し 良い映画だとは思いつつも、主人公たちの運命があんまりすぎるので、ごめんなさい、そんなに好きじゃなかったです。まぁ、この時代を描いた作品が好みの人ならグッとくるんじゃないですかね。




ニコライ・アーセル監督が脚本で参加した作品。初監督作はDVDになってないみたいですな…。



未読ですが、ストルーエンセとカロリーナのことも載っている様子。



なんとなく貼っておきますね。「世界一幸せな国」って本当なの?



一応、池田理代子先生の名作も貼っておきますね。今の人が読んだら、どう思うのかしらん。






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2014/07/05 04:37 | 映画(2013)TRACKBACK(0)  TOP

キャリー(2013年版)(ネタバレ)

キャリー(2013年版)※とても大事なことを書き忘れていたので、追記しました(12/13)

キャリー 2013

原題:Carrie
2013/アメリカ 上映時間100分
監督:キンバリー・ピアース
製作:ケビン・ミッシャー
製作総指揮:J・マイルズ・デイル
原作:スティーブン・キング
脚本:ロベルト・アギーレ=サカサ
撮影:スティーブ・イェドリン
美術:キャロル・スピア
衣装:ルイス・セケイラ
編集:リー・パーシー、ナンシー・リチャードソン
音楽:マルコ・ベルトラミ
音楽監修:ランドール・ポスター
出演:クロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーア、ジュディ・グリア、ポーシャ・ダブルデイ、アレックス・ラッセル、ガブリエラ・ワイルド、アンセル・エルゴート、サマンサ・ワインスタイン、カリッサ・ストレイン、ケイティ・ストレイン、パリー・シャバカ・ヘンリー
パンフレット:★★★★(700円/柳下毅一郎さんのコラムが素晴らしい。デザインも好き)
(あらすじ)
地味で冴えない高校生のキャリー(クロエ・グレース・モレッツ)は、学校では笑い者にされ、家では狂信的な母親に厳しく監視され、孤独で鬱屈した日々を送っていた。やがて、学校の人気者トミー(アンセル・エルゴート)とプロムパーティに参加することになり、母親の反対を押し切ってパーティにでかけたキャリーだったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、この映画が好きな人も嫌いな人も不快になる気がするので、読まない方が良いです。

「ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』がリメイクされる!」と聞いた時、「誰得? (゚Д゚)」と思った人は多いハズ。さらにその主演がクロエ・モレッツちゃんだと聞いたら、やる前から勝負は見えているというかさぁ…。いや、僕だってクロエちゃんは大好きだけれども、やっぱりシシー・スペイセクの顔面力には敵わないじゃないですか。「ぼくのエリ」のリメイクの「モールス」よりも分が悪い勝負というか、ちょっと同情しちゃうというか…。

だがしかし! よくよく考えれば、ハリウッドで働く人たちなんて僕なんぞよりはるかに頭が良い&才能に溢れていて、あのYAZAWAさんのように、僕の生涯賃金を2秒で稼ぐような人たち揃いなワケですよ。そんな人たちが勝ち目のない勝負をするかと。そう思って「キャリー」のポスターを眺めていると、クロエちゃんが「勝算なくしてケンカを売るハリウッド女優はおるまいよ… 川´_ゝ`)と語っているような気がしてきて(通院した方が良い文章)、思わず前売り券を購入しちゃったのです。


範馬勇次郎相手にそれなりの勝算があった風な本部以蔵の画像を貼っておきますね。
勝算なくして武道家はケンカしません


まぁ、「マニアック」の時がスゲー酷かっただけに、レイティング問題が気にならなかったといえば、ウソになります。それを知って観に行くのを躊躇ったりもしたんですけれども! 「アタシって、日本では人気ないんだなぁ…頑張ってるんだけどなぁ… 川ノω・、) ションボリ」とクロエちゃんの顔を悲しみで曇らせたくない気持ちの方が強かったのでね(通院した方が良い文章)、先日、やっと新宿ピカデリーで観てきました。キュートな映画でしたよ (^ε^) チュッ


新宿ピカデリーのポスター。このデザインの方が好き。
ポスター

でも、靖国通り側のポスターには…。
靖国通り側のポスター

なんとクロエちゃんのサインが! 通行人が少なくなるまで、待つか…(犯罪の臭いがする文章)。
クロエちゃんのサイン

高校生1000円キャンペーンの告知にも起用されてました。
高校生1000円キャンペーン

場内のエスカレータ脇には「キックアス2」の看板が! 前売り券はすでに2枚買ってあるのです ( ̄ー ̄) ニヤッ
キックアス2の公開間近!


ハッキリ言って、ブライアン・デ・パルマ監督の1976年版に思い入れがある人なら、高確率で物足りなさを感じるとは思います。2013年版の「キャリー」は、もっと原作小説に近いのかと思いきや、予想以上に1976年版を踏襲しているんですが…(プラムの準備シーンのコミカルなムードも似てる)。案の定、シシー・スペイセクの不憫さには敵わなかったなぁと。例えば、映画冒頭のシャワーシーン。1976年版の体当たりっぷりを知ってる身からすると、どうしてもマイルドに感じちゃうというか、マイルドマンに見えちゃうというか(1つ不要な文章)。


クロエちゃんも頑張ってる! 彼女なりに頑張ってるんですけれども…。
2013年のシャワーシーン

このシシー・スペイセクの地獄のような不憫さには勝てませんわな〜。
地獄のようなシシー・スペイセク


どう観たって無惨に全裸をさらしている1976年版の方が恐ろしい目に遭っている感がビンビン伝わってくるじゃないですか。僕だってクロエちゃんに「脱げ」とは言いませんが、この時点で敗北は決まっていた印象。さらに遡るとオープニング、2013年版は自宅での自力出産シーンから始まるワケですけど、ジュリアン・ムーア演じる母親が赤子のキャリーに突き立てようとしたハサミが直前で止まるのは、いきなり超能力が発動しちゃったっぽいじゃないですか(母親がギリギリで止めたと受け取れなくもないですがー)。若干、範馬勇次郎の誕生シーンを思い出して愉快ではありつつも、「初潮とともに超能力が発動→少女から大人への変化するメタファー!ヽ(`Д´)ノ」って意味合いが弱くなっちゃうように思えて、なんか乗れなかったんですよね…。


ちなみに範馬勇次郎は生まれる直前から産婆さんへ高圧的な指示。
範馬勇次郎の誕生

誕生後は、母親に授乳を命令してました。恐ろしい子!Σ(゚д゚;)
範馬勇次郎の授乳


見せ場はやっぱりプロム会場での虐殺シーンなワケで。壇上でブタの血を浴びせられたキャリーは逆上して、会場にいる奴らを超能力で蹂躙するんですが、これも1976年版だと「みんなに笑われた!ヽ川TДT)ノ」という状況を混乱したキャリー目線で描いてるから、「暴走もやむなし」って感じなんですけど…。今回の場合は、心配そうにしている人たちが普通に映っちゃってるから、暴走する前に何とか止められそうなんですよね。一応、最後の展開を書いておくと、キャリーは会場で大暴れすると(先生を殺さないのは原作通りっぽい)、車に乗って逃げた首謀者クリス(ポーシャ・ダブルデイ)とビリー(アレックス・ラッセル)もキッチリ始末。帰宅したら母親も殺そうとしてきたので、しぶしぶ返り討ちしたものの、母親の遺体とともに自ら家屋の下敷きになりまして…。ラスト、スー(ガブリエラ・ワイルド)が「イジメ、カッコ悪い!ヽ川`Д´)ノ」みたいなスピーチをした後、キャリーの墓参りに行くと、墓にバリバリと亀裂が入って、映画は終わってました。なんとなく「今どきの終わり方だなぁ (´・ω・`)」と思ったり(スピーチとか蛇足だと思う)。

って、文句からダラダラ書いちゃいましたけど、気に入っているところも多いんです。というか、なによりもクロエちゃんが超可愛くて… (〃∇〃) ウフフ もうね、信用できる映画評論家の柳下毅一郎さんがパンフレットで書いていたように、僕もこれはクロエちゃんのアイドル映画だと思ってて。どう考えたってイジメられそうにない可愛らしさであり、あの動画をフルスクリーンで観ることを教えた奴とか、100パーセント気があるじゃないですか。今回のナプキンの件だって、むしろクラスにいる隠れファンにとっては好感が持てる出来事であって、クリスのような性悪ビッチを好まない熱い同級生たちが密かに「キャリーちゃんの処女を守る会」を結成して、あのブタの血を仕掛ける悪巧みを事前に防ぎそうな勢い…って、何を書いているのか、自分でもよくわからなくなってきました (ノ∀`) スミマセン


もう天使のような愛らしさなのです… (´Д`;) ハァハァ
天使のような可愛らしさ


なんて言うんですかね、ブライアン・デ・パルマ監督の「キャリー」が原典だとして、その迫力は決して超えられないけれども。今作は、その原典を“旬のティーン女優”が演じるという新たな魅力を打ち出したと思うのです。まぁ、「キャリー2」や、WOWOWで放送されたドラマ版を考慮すると、今回のクロエちゃんは“4代目キャリー”ということになるんでしょうが(「あばれはっちゃく」で例えるとブリッジ派?)、次も無理に“シシー・スペイセク越え”を狙わずに、成長したジョーイ・キングとかが可愛らしくも切なく“彼女なりのキャリー”を演じればいいんじゃないかしらん。日本に置きかえると「時をかける少女」「あんみつ姫」的な位置というか。そう考えると、いつか月曜ドラマランドで芦田愛菜ちゃんがキャリーを演じる日が来るかもしれませんな…(知った風な口調で)。


映画とはまったく関係ないんですけど、個人的に超懐かしいので貼っておきますね↓




ううむ、話が変な方向に逸れてしまいましたが(苦笑)、頑張ってるところはちゃんとあって。例えば、イジメっ子がキャリーをスマホで撮影→ネットにアップするイジメ描写や、そのスマホがちゃんとキーアイテムになる展開とか現代的で良かったし、キャリーの超能力習得場面も楽しかったし…(とは言いつつも、どちらの要素も「父の秘密」「クロニクル」の方が効果的な見せ方をしてたので、公開のタイミングが少し悪かったとも思うんですがー)。それと、クライマックスの虐殺だけは1976年版よりも派手で、なかなか良かったと思うのです(もっと人体を爆裂させたりしてほしかったけど)。特に、あの突進してくる車を超能力で止めるビジュアルはスゲー好きでしたよ。その他、母親役のジュリアン・ムーアやクリス役のポーシャ・ダブルデイなど、役者さんたちも非常に良い仕事をしたと思います。


今どきのイジメはすぐスマホで撮影するイメージですな。死ねばいいのに。
スマホで撮影!

このシーンは本当に大好きで、ここだけならまた観たいです。
カー・クラッシュシーンは大好き


ということでね、クロエちゃんが頑張ってて良かったです (´∀`) ウフフ 彼女の頑張りを観ていたら、それとなく“父性”が刺激されてしまって、なぜかお腹が空いたりもしたんですけど、それはまた別のお話(なんだこれ)。つーか、結局、僕なんぞは1976年版に囚われがちですが、逆に今作から観たら、それはそれでスムースにグッとくるような気がしないでもないのでね、気になる人は劇場に足を運んでくださいな。




ブライアン・デ・パルマ監督によるオリジナル版。初めて観た時、ラストで普通に飛び上がりました。



スティーブン・キングによる原作本。読んだのが中学生のころなので、内容はウロ覚えでございます…。



サントラを貼っておきますね。どうなんでしょ。



1976年版の続編。凄まじい値段になってますが、どうしても観たい人は中古ビデオで良いかもね。



キンバリー・ピアース監督作。未見ですが、かなり後味が悪い映画だとか。



クロエちゃんが世界的人気を獲得した作品。大好きです。



青春超能力映画。クロエちゃんに酷いことをしたアレックス・ラッセル、こっちではイイ奴です。



イジメられっ子ブチギレ映画。最近、ずっと「ダンテズ・ピーク」と混同してました…。









※とても大事な追記

すっかり忘れてたーー ('A`) 日々の生活に追われながら、駄文を垂れ流している弊害というか、僕的にとても大事なことを書き漏らしていました…。今、即死したいくらい恥ずかしいんですけれども、妻と娘のことを考えると、死ぬワケにはいかないのでね、とりあえず書き残しておきますよ。

この映画のファースト憎悪ポイントは、「キャリーがシャワー室でイジメられるシーン」ですが、セカンド憎悪ポイントとなると、やっぱり「イジメ動画をネットに流出させるシーン」ですよね。あの場面は、ハラワタが煮えくりかえりすぎて、なかなか味の良いモツ煮込みができるほどだったんですけど、注目したいのが、クズどもがキャリーのニセのプロフィールを作るくだり。なんと「好きな映画」に「ブラッドスポーツ」をチョイスしてたんです!


「ブラッドスポーツ」はこんな映画でございます↓




まぁ、「キャリーが初潮を迎えて血まみれ」という状況からの“別に気が利いてるワケでもないジョーク”として挙げられただけで、そんなに特筆すべきことではないのかもしれませんが…。でも、ちょっと考えてみてください。いくら「ブラッド」繋がりとはいえ、今から20年以上も前の映画を若者がチョイスしているんですよ? 僕は常々思っていたことがありまして。実は「ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作で最も愛されている作品は『ブラッドスポーツ』なんじゃないか?」と。

例えば、アメリカのamazonなどでヴァン・ダムTシャツ(略称:ヴァンT)を探したりすると、出てくるのは「ブラッドスポーツ」の場面がプリントされたシャツばかりだし、シリーズとしては「4」まで作られているみたいだし…(日本では「3」までしかソフト化されてないけど)。僕は英語ができないので、そこら辺の事情はまったく探れないんですが、町山智浩さんあたりが「たまむすび」とかで扱ったりしないかなぁ。「その男 ヴァン・ダム」映画特電で取り上げてくれたから、可能性がまったくないワケじゃないと思うんですけど、無理かなぁ…。


ちなみに「4」は「Blood Sport IV: The Dark Kumite」ってタイトルだそうで。なにこの好みのタイプ!




ということで、こんな駄文を読んで、なんとなく気になった人はぜひ「ブラッドスポーツ」をチェックしてほしいんですが、20年以上前の格闘アクション映画なのでね(苦笑)、優しい心で観てぇ!ヽ(´Д`;)ノ オネガイ






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2013/12/12 01:05 | 映画(2013)TRACKBACK(0)  TOP

武器人間(ネタバレ)

武器人間

武器人間

原題:FRANKENSTEIN'S ARMY
2013/オランダ、アメリカ 上映時間84分
監督・原案:リチャード・ラーフォースト
特殊効果スーパーバイザー:ロジェ・サミュエルズ
脚本:クリス・W・ミッチェル
原案・脚本:ミゲル・テハス・フローレス
製作総指揮:マリク・B・アリ、ベイディー・アリ、ハムザ・アリ、ネイト・ボルティン、ニック・スパイサー、アラム・ターツァキアン
制作:ダニエル・コーフォード、ニック・ヨンゲリウス、トッド・ブラウン、グレッグ・ニューマン
撮影:バート・ビークマン
編集:ジャスパー・バーホーフールト、アーロン・クロージャー
特殊効果:アンリアルFX
音響デザイン:ヤープ・ヴァイェール、レックス・オルテガ、ルイス・フローレス
美術:インドルジヒ・コチ
ライン・プロデューサー:パヴェル・ミュラー、クリスティーナ・ヘイドゥコバ
出演:カレル・ローデン、ジョシュア・サッセ、ロバート・グウィリム、アレクサンダー・マーキュリー、ルーク・ニューベリー、ホン・ピン・タン、アンドレイ・ザヤッツ、マーク・スティーヴンソン、クリスティーナ・カタリーナ、ヤン・デ・ルコヴィッチ、ズデネック・バリンカ、ヤン・ムルクヴィチカ、リンダ・バラバノーヴァ、テレザ・スラヴィコヴァ、イヴァナ・ロカジョヴァ
パンフレット:★★★★(700円/高橋ヨシキさんのコラム、そして「武器人間ノ図鑑」がイイネ!)
(あらすじ)
ナチスドイツとソ連が激闘を繰り広げている第2次世界大戦の東部戦線。ある任務を下されたソ連偵察部隊は、ナチスドイツの占領地域へと潜入する。やがて、彼らは古びた教会で大虐殺が行われた形跡を目の当たりにする。さらに教会を調べる彼らは、その地下に迷路のように張り巡らされた通路と研究室を見つけ出す。そこでは、フランケンシュタイン博士の末裔(まつえい)が不死身の武器人間を創造しようと、死体と機械をミックスするという禁断の行為に手を染めていた。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




82点


※今回の記事は、グロい画像が貼ってあったり、残酷な表現が書かれていたりするので、そういうのが苦手な人は気をつけて!

渋谷のシネクイントにて、チケットリターン・システムを利用して観てきたんですけどね、超おぞましかったです… ('A`) ゲンナリ


劇場ロビーには愉快な顔出し看板と素敵なイラスト展が。
顔出し看板とイラスト展示

近くにはフィギュアも飾られてたりして。
フィギュアもありました

記事の切り抜きもありましたよ。
記事の切り抜き

Tシャツもいろいろ販売中。
Tシャツも販売中

なんと組み体操割引なんてのもありました。こういうサービス、好きよ (^ε^) チュッ
組み体操割引


予告編をしっかりチェックしてなかったので、「ある小隊がナチスドイツが作った改造人間と戦う」的な「プレデター」っぽいホラーアクションかと思ってたんですよ。メインビジュアルのモスキートを含めて、出てくる武器人間たちは「ヘルボーイ」のクロエネン風にシャカシャカと動いたりしてさ、さぞカッコ良いんだろうなぁと。


武器人間モスキートのルックスは素晴らしいのひと言ですよね。実際のところ、そんなに役に立つ感じではないんですがー。
武器人間モスキート


クロエネン、大好きです。つーか、さっさと「3」を作れ!ヽ(`Д´)ノ




で、実際に観てみたら、まず、モキュメンタリーPOV方式だったので、武器人間vs軍人のガッチリしたバトルを観たかった僕的にはちょっと残念な感じ。しかも、第二次世界大戦末期が舞台なのに、肝心の記録映像がフィルム風の処理をされていないという雑な作りに、さらにテンションがダウンしまして。話が進むと、登場人物の戦闘力が高くない&自分勝手なバカ揃いで、またまたガッカリしたりして…。なんか失敗したかなぁと思ってたんですよ。


ごめんなさい、ここら辺は退屈でした。
ここら辺は退屈でした


武器人間が出てくるようになると、その造形のユニークさ&不気味さで、少しばかり楽しくはなってくるんですけれども。軍人側だけでなく、武器人間側もそんなに戦闘力が高くないし、動きもそんなに素早くないし、アクション描写が凝っているワケでもなくてね…。“頭部を潰されて重症を負った兵士のヘルメットをはずしたら即死するシーン”は最高でしたが、「まぁ、それなりには楽しいかなぁ (・ε・) ウーン」程度の気持ちで観ていたら! なんと「記録係のディミトリ(アレクサンダー・マーキュリー)が、実はナチスのマッドサイエンティストを拘束する任務を受けていた」ことが発覚しまして。ちょっとした内ゲバを経て、仲間に見捨てられたディミトリによる「武器人間製造工場巡り」がスタートして、フランケンシュタイン博士の孫のヴィクター・フランケンシュタイン(カレル・ローデン)が登場すると、一気に面白くなるんです。


武器人間製造工場に潜入すると、上からは死体がブランブラン。
なんてこった、死の工場

こんな感じのイヤ〜な光景がMORIMORI♪なんです。
肉塊がゴロゴロ

そして、この人が出てくると、楽しさ急加速! あのフランケンシュタインの孫、ヴィクターは筋金入りのマッドサイエンティストなのです。
ヴィクター・フランケンシュタイン(カレル・ローデン)

ちなみに演じたカレル・ローデンは、「ヘルボーイ」ラスプーチンを演じた人でございます。
「ヘルボーイ」ではラスプーチン


もうね、人間の肉塊が工場内に“ゴロッと具だくさん”なビジュアルがなかなか凄まじいんですが、最もおぞましかったのが人間の改造描写。もともと僕は「自分の肉体が変容させられる」的なホラーって生理的に得意じゃないんですけど、あらためてそれを自覚したというか。「仮面ライダー」の影響で、ボンクラ野郎はついつい悪の組織に改造手術をされることにロマンを抱きがちですが(そういえば、ショッカーはナチスがモデルですな)、よくよく考えれば、あんな風にカッコ良くなるのってレアケースなんだろうなぁと。なんて言うんですかね、武器人間たちの戦闘力の低さが逆に切ないというか、「役立たずのモノに改造される」ってスゲー恐ろしいなぁと強く思わされたのです… ('A`) ゲンナリ


例えば本郷猛はこの改造を経て…。
本郷猛の改造

1号ライダーに! ああん、カッコ良いじゃない!


一文字隼人が改造されると…。
一文字隼人の改造

力の2号が誕生だッ! 


ただ、こんな風に改造されたら、最悪なんですよね…。僕は「マーズ・アタック!」これも苦手でした。
こういう改造は最悪すぎ

手術が乱暴なのもまた恐ろしい。この人、腕とかすでにもがれてるのです。
腕はすでにもがれております


逃げたはずのクソ兵士ヴァシリ(アンドレイ・ザヤッツ)がアッサリ捕まっていて手を切断されてたりとか、主人公格だったセルゲイ(ジョシュア・ザッセ)が頭をパックリ開けられて脳の半分をナチスのものと接合されたりとか、終盤の展開はマジで悪夢のよう。僕はこの時、遅ればせながら、やっと「『武器人間』ってタイトルは、あの『ムカデ人間』を意識して付けたんだ!Σ(゚д゚;) ヒィィ」と気付いた次第。一応、適当にオチを書いておくと、工場が爆撃される中、ヴィクター博士は不意を突かれて若い兵士サシャ(ルーク・ニューベリー)に殺されて、首を切断されまして。ディミトリは改造されたセルゲイに噛み殺されて、サシャがソ連の英雄になったところで、映画は終わってましたよ。


セルゲイが麻酔ナシの開頭手術から、脳の半分をナチス将校のものと接合されるシーンは、グロすぎて直視できなかったです ('A`) ゲッソリ
開頭手術前のセルゲイ


ということでね、僕にとっては、かなり生理的にキツい映画でした ('A`) ゲンナリ ただ、先日のアシパン「タマフル・トップ5オフ会」そーす太郎さんや@tori3333さんとこの映画について話したところ、お二人とも「面白かったですな〜 (´∀`)(´∀`し ウフフ」と、僕ほどゲンナリはしてなかったので、この“生理的な恐怖”感は僕が過敏なのかもしれません。今後、リチャード・ラーフォースト監督は続編を作る気マンマンのようですが、次は現在の話になるんでしょうかね〜。


リチャード・ラーフォースト監督が株を上げた短編「ワースト・ケース・シナリオ」の予告編を貼っておきますね↓




ちなみに高橋ヨシキさんと掟ポルシェさんの愉快なトーク動画があったので、気になる人はチェックしてみて!




おしまい… ('A`)




とりあえずトム・シックス監督作を貼っておきますね。悪趣味だけど、実に良く出来ております。「2」もあるヨ。



一応、これも貼っておきますよ。続編の「ゴールデン・アーミー」も素敵な作品。



ナチスが月から侵略してくる映画。なかなか愉快です。



「武器人間」を観るにあたって、なんとなく買って観てしまった映画。すごくつまらなかったです… ('A`)








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2013/12/02 23:59 | 映画(2013)TRACKBACK(0)  TOP

悪の法則(ネタバレ)

悪の法則

悪の法則

原題:The Counselor
2013/アメリカ 上映時間118分
監督・製作:リドリー・スコット
脚本・製作総指揮:コーマック・マッカーシー
製作:ニック・ウェクスラー、スティーブ・シュワルツ、ポーラ・メイ・シュワルツ
製作総指揮:マーク・ハッファム、マイケル・シェイファー、マイケル・コスティガン
撮影:ダリウス・ウォルスキー
美術:アーサー・マックス
衣装:ジャンティ・イェーツ
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット、ブルーノ・ガンツ、パリス・ジェファーソン、ロージー・ペレス、サム・スプルエル、トビー・ケベル、エドガー・ラミレス、ジャンニーナ・ファシオ、ナタリー・ドーマー、ゴラン・ビシュニック、ジョン・レグイザモ
パンフレット:★★★(700円/コラムとインタビューが充実してて、好き)
(あらすじ)
若くハンサムで有能な弁護士(カウンセラー)が、美しいフィアンセとの輝かしい未来のため、出来心から裏社会のビジネスに手を染める。そのことをきっかけに周囲のセレブたちにも危険な事態が及び、虚飾に満ちた彼らの日常が揺るがされていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、残酷な表現やGIF、下ネタ、性的な文章などが多く書かれており、そういうのが苦手な人は間違いなく不快になるので、読まない方が良いです。
※この感想文はかなり残念な感じというか、「あの台詞の意味は…?」といった“しっかりした考察”をまったくしていません。そういうのが読みたい方は、他のブログに行くと良いですぞ。


劇場で予告編を観て、なんとなく興味は抱いたものの、11月は観たい映画が多かったので、「まぁ、DVDが出たら借りればいいかなぁ」くらいに思ってたんです。ところが、伝え聞く評判は悪くなさそうだし、今週のムービーウォッチメンの監視対象にも選ばれたということでね、すぐにでも観に行きたかったんですが…。現在、仕事が超忙しくて、なかなか時間が取れなくて。昨日、やっとユナイテッド・シネマとしまえんに足を運んで来ました。「真面目に生きよう!(`・ω・´) キリッ」と強く決意いたしましたよ。


ユナイテッド・シネマとしまえんは大好きな映画館。なぜなら…。
ユナイテッドシネマとしまえん

金曜日の会員サービスデーは1000円で観られるからさ! オトクぅ、オトクぅ!
1000円で観られるぅ!

キャラメルミルクティーポップコーン…。こんな魅力的なメニューをスルーした己の意志の固さ、超褒めたいところです。
キャラメルミルクティポップコーン


いや〜、結構予想と違ってました。脚本を「ノーカントリー」「ザ・ロード」の原作を書いていたコーマック・マッカーシーが担当しているのは知ってましたけど、これほど哲学めいた会話が飛び交う映画とは思わなかったというか、なんとなく「ジャッキー・コーガン」を連想しました。話の展開も、もっと「私はあなたを騙しました (・∀・)」「いえいえ、騙されたと思わせて、実は私こそ騙しているのです (・∀・)」「わたしまけましたわ (´∀`し」的な陰謀合戦がワッショイワッショイなのかと思いきや! 「私が騙しました!川`∀´)」「私たち騙されました… ('A`)('A`)('A`)('A`し」と、主要登場人物たちが超一方的に蹂躙されるだけだったりするんですよ。とりあえず予告編緊迫の本編特別映像の画像を使って、お話を適当に説明すると、こんな感じ↓


主要登場人物は5人。まずは職業名=役名って感じのカウンセラー。頭の良さを鼻にかけてる感がアリアリで、セックスが上手いのがまた憎たらしい!ヽ(`Д´)ノ
カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)

その婚約者ローラ(ペネロペ・クルス)。カウンセラーが何をしてるのかは知らないけど、とりあえず好きだっちゃ (^ε^し ウッフン
ローラ(ペネロペ・クルス)

カウンセラーには友人がいて、ウェストリー(ブラッド・ピット)は危ない商売の仲介人。
ウェストリー(ブラッド・ピット)

ライナー(ハビエル・バルデム)はクラブ経営者だけど、裏の世界にもそこそこ顔が利くムードの爆発頭。
ライナー(ハビエル・バルデム)

ライナーの恋人マルキナ(キャメロン・ディアス)は重度のチーターヲタで、豹柄の刺青を入れるほど。聞く音楽はすべて水前寺清子(不要なウソ)。
マルキナ(キャメロン・ディアス)

そんなある日、カウンセラーとウェストリーとライナーは、危ない商売に手を出して、大儲けしようとしたものの…。
違法薬物を売ってボロ儲け

何者かに運び屋が殺されて、偶然が重なったことで、メキシコの麻薬カルテルに目をつけられまして。
ブツが消えた!

まず、ライナーが殺されて、愛するローラも拉致られる→死亡。
拉致されるローラ

さらには安ホテルにいるカウンセラーの元に、その殺人の様子を収めたDVDが「お届け!(o^-')b」されるという親切仕様。その後、ウェストリーも殺されまして。
殺人DVDをお届け!

で、運び屋やウェストリーを殺したのはマルキナの仕業。ドヤ顔で「ハンターって素敵」「ほとぼりが冷めるまで香港に行くわ」とかほざいて、映画は終わってました。
ドヤ顔のマルキナ


正直、途中からマルキナが仕掛けたのがわかるから、「衝撃のエンディング!」なんて感じではないんです。ただ、それでも面白かったのは、思いっきり“残酷な世界”を見せつけられたから。いや、僕だって元警官ですし、41歳の中年男性ですから、“世界の残酷さ”なんて、ある程度は知ってるつもりでしたけど、あらためて思い知らされたというか。劇中に出てくるエピソードで言うと、死体をバキュームカーに入れっぱなしにしたり、窓から路上にいる人を撃ったり。そして、拉致されたローラを待ち受けていた地獄のような仕打ち(首を切断した後に死姦してそれをスナッフフィルムとして記録。直接描写はありませんが、「セルビアン・フィルム」を思い出しました)とか、なおかつそのDVDに「HOLA!(やぁ!)」と書く悪趣味さとか…。マルキナだって、「チーターみたいなハンターって美しいわよね?」的なボンヤリした動機で4人の人生を破滅させてしまうなんて、その冗談のような悪意がスゲー恐ろしかったのです… (((゚д゚;))) ヒィィ


「HOLA!」と聞くと、ビッグ・パパ・パンプの「Holla! If ya' hear me!」を思い出す…というどうでも良い文章。




でも、現実の世界って、マジでこうなんだよなぁと。便利なインターネットでちょっと検索すれば、無惨な話がゴロゴロ転がっているワケで。このメキシコの麻薬カルテルのまとめとか、ルチャ・リブレの国とは思えない最悪っぷりじゃないですか。一応、そういうのとは無関係に暮らしているつもりですけど、でも、日本だって、決して「ない話」じゃないですからね。「君子危うきに近寄らず」という言葉のように、心底気をつけようと思いました。


僕的にメキシコはルチャ・ドールたちが平和を守っているイメージなんだけどなぁ…。




でね、そういう残酷さをちゃんと残酷に、でも、しつこくなく描写しているのが超好ましい。緑色のバイクに乗った運び屋“グリーン・ホーネット”の首がワイヤーで切断される場面や、トラックを巡るハードな銃撃戦、カーチェイスを経てライナーが射殺されるくだり、ローラの首なし死体が無惨に捨てられる場面、ウェストリーがワイヤー式首切断機「ボリート」で始末されるシーン…。どれも冷たくてイヤ〜な感じがして良かったです。直接描写はないところでも、例えばウェストリーがスナッフフィルムの話をするところとか、話をするブラッド・ピットの演技力もあって、かなり恐ろしかったですね…(しみじみ)。


運び屋がワイヤーで首をはねられるシーン、もっと違う手段があるような気がしないでもないけど、カッコ良いからOK!
運び屋グリーンホーネット

「ワイヤーで首を切り落とす」繋がりで、なんとなく「ゾンビ革命」のGIFを貼っておきますね。
画期的な退治法

マルキナの手下vs麻薬カルテルの銃撃戦も、なかなか良かったです。
銃撃戦

ウェストリーが始末される場面、「愚地独歩先生がそばに入ればワイヤーを斬ってもらえたのに…」と思った刃牙読者は多いのではないかな?(偉そうに)
ワイヤーを手刀で斬る愚地独歩


あと、僕的に身に染みたのが、麻薬カルテルの幹部がカウンセラーに話した内容。今、仕事があまり上手く行ってなくて大変なワケですが、仕事関係のある偉い方に「今、こういう結果になったのは、それ以前にキミが選択したからなんだよ」って風に、まったく同じような説教をされてまして。要は「後悔先に立たず」ってことですけど、つくづく「その通りだなよなぁ (´・ω・`)」としんみりしたり…。


この説教は真理ですけど、なかなかできないのが人間なんだよなぁ。
選択はずっと前におこなわれたのだ


ちなみに、好きじゃないところを挙げるとするなら、さすがに街中で「ボリート」を仕掛けるのはどうだろうと。それと、正直なところ、マルキナがドヤ顔で終わるのが腹立たしい。ああいう「頭が良いですキャラ」がそのまま勝つのって、全然溜飲が下がらないというか、特にローラが超悲惨な死を迎えているだけに、どうせならあの女も麻薬カルテルに酷い目に遭えばいい…と思ったりしたんですが、しかし! 今回の件が「アタシってハンターだから 川`∀´) ハンター!」なんて身も蓋もない動機から起きた…というのはウソで、本当のところは彼女の“復讐”だったのではないでしょうか?

あえて書くのを避けてきましたが、この映画で僕がトップクラスに好きなシーン、それはマルキナが車とファックする場面。パンティを脱いだ状態で、フロントガラスに180度開脚でまたがって、股間をこすりつけてハァハァする…。唐突に性癖を告白すると、僕は「透明のアクリル板に裸の女性が乗って、それを下から眺めるAV」が大好きでして… (´∀`;) エヘヘ このシーンには超ムラッときたというか、「ちくしょう、バルデム側から映せ!ヽ(`Д´)ノ」と激怒するほどだったのです。


該当シーンを貼っておきますね。バルデム側から観たい!
車とファック!


ただ、よくよく考えてみれば、いくらマルキナが変わり者だからといって、「車内で会話してたら、突然、パンティを脱いでフロントガラスにまたがる」なんて狂人レベルの行為。なぜ頭の良い彼女がそんなことをしたかと言えば、これはあくまで僕の妄想ですが、マルキナはあの行為が大好きであり、「ライナーなら受け入れてくれるんじゃないか?」と思ったからではないでしょうか。

人生において、“性癖”は結構重要な問題。あくまで例え話ですが、僕に「全裸で縛られた状態で尻を叩かれたい願望」があったとしても、それを奧さんに伝えることは一生ないワケです(あくまで例え話だけどね!)。もしかしたら、逆に奧さんの方もマグマのような“何か”を抱えていながらも、それを“心の小箱”にそっとしまって、飼い慣らしていたりして…。それだけ“性癖”というのは伝えづらい、伝えづらいものなのです。

となると、マルキナもそんな悩みを抱えていた女性だったのかもしれない。「初めての彼に思い切って告白して、やって見せたら、次の日、学校中に広まってて… 川ノω・、) シニタイ」なんて酷いハイスクールライフを経て、ずっと心にしまっておこうと誓ったあの日。でも、偶然、ガソリンスタンドで出会ったこの人なら? この人ならわかってくれるかもーー!? と思い切ってやってみたところ、ライナーったら「ナマズみたいだ… ('A`) ウヘェ」とドン引きですよ。この時のマルキナの切ない気持ち、誰が知る!ヽ(TДT)ノ だから、今回の件は、彼女的に“心を踏みにじられた”ことへの復讐だったのでは…って、すみません、考えすぎですな (ノ∀`) エヘヘ


マルキナとライナーが出会う特別動画を貼っておきますね↓ リドリー・スコットの息子ルーク・スコットが監督したそうな。




ううむ、何を書いているかわからなくなってきましたけど、登場人物たちの破滅っぷりにはドキドキしたし、麻薬カルテルも恐ろしかったし、劇中の説教もタメになったということで、非常に面白かったというか。「真面目に生きよう!(・∀・)」と強く思った次第。かなり好き嫌いが分かれる気がするので、無闇にオススメはしませんが、僕と映画の好みが似ている人なら、観ても損はしないと思いますぞ。




コーマック・マッカーシーによる脚本。kindle版もあるなら、買おうかしらん。



サントラ。MP3版もあります。予告編で流れてた「AWOLNATION」は劇中で使われていないので、当然ながら未収録。



コーエン兄弟監督によるコーマック・マッカーシー原作の映像化作品。ハビエル・バルデム演じるシガーが最高なのです。



ジョン・ヒルコート監督によるコーマック・マッカーシー原作の映像化作品。地味ですけど、シビアで結構好き。



なんとなく連想したアンドリュー・ドミニク監督作。レイ・リオッタが愉快。



まぁ、貼っておきますよ。僕はカリビアン.comの方が興味あるカナー(残念な文章)。








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2013/11/30 21:30 | 映画(2013)TRACKBACK(0)  TOP

マジック・マイク(ネタバレ)

マジック・マイク

マジック・マイク

原題:Magic Mike
2012/アメリカ 上映時間110分
監督:スティーブン・ソダーバーグ
製作:ニック・ウェクスラー、グレゴリー・ジェイコブス、チャニング・テイタム、リード・キャロリン
脚本:リード・キャロリン
美術:ハワード・カミングス
衣装:クリストファー・ピーターソン
音楽:フランキー・パイン
振付:アリソン・フォーク
出演:チャニング・テイタム、アレックス・ペティファー、マシュー・マコノヒー、コディ・ホーン、オリビア・マン、マット・ボマー 、ライリー・キーオ、ジョー・マンガニエロ、ケビン・ナッシュ、アダム・ロドリゲス、ガブリエル・イグレシアス
パンフレット:★★★(700円/Bunkamura ル・シネマのパンフはしっかりしてて好き)
(あらすじ)
青年実業家のマイク(チャニング・テイタム)は、男たちが華やかなショーを繰り広げるクラブで女性客を熱狂させる人気ナンバーワンのストリッパーという顔も持っていた。ふとしたことで知り合った青年アダム(アレックス・ペティファー)に才能を見出し、人気ダンサーへと育てあげたマイクは、対照的に堅実なアダムの姉(コディ・ホーン)と知り合い、自分が本当に求める人生に気づき始めるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、性的な文章が書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、「サタデー・ナイト・フィーバー」「ブギーナイツ」「G.I.ジョー バック2リベンジ」のネタバレに触れているので気をつけて!



(´・ω・`)
警察の慰安旅行の時のこと。
先輩に無理矢理連れられて、
温泉街のストリップ劇場に入ったら、
踊り子は60代と40代くらいの女性2人だけ。
しかも、控え室から赤子の泣き声が聞こえてきて…。
僕は居たたまれない気持ちを抱えながら、
彼女たちの踊りを見たのでしたーー。



な~んて、“ストリップ初体験話”はどうでも良いとして!(不要な文章) 僕はつい「半裸のマッチョが! (*゚∀゚)=3 ムッハー」な~んて文章を書きがちな男ですけど、別に男の半裸なら何でも良いワケではなくて。基本的には「戦う男の半裸」が好みであり、申し訳ありませんが、「女性客のためにストリップをする男」なんぞに興味はないのですよ(苦笑)。ただ、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されてたので興味が湧いて、前売り券を購入。渋谷のBunkamura ル・シネマで観てきたら、ああん、大好物でした (〃∇〃) ウホッ


ロビーには記事の切り抜きが貼ってありましたよ。女性向けの記事が多かった印象。
記事の切り抜き


最初に「『戦う男の半裸』が好み」なんて書きましたけど、僕ったら機能的なマッチョの半裸なら何でも良いみたい♪ (*ノ▽ノ) キャッ もうね、この映画のチャニング・テイタムの腰振りダンスは笑っちゃうほど見事で、やたらと股間を女性の顔に近づける動作を観ると、「HK/変態仮面」を思い出してグッとくるというか。もちろん「野郎が半裸でクネクネと踊る姿なんて、気持ち悪い!ヽ(`Д´)ノ」と不快感を覚える方もいるとは思いますが、ごめんなさい、僕にはドストライクであり、「ずっと彼らのダンスシーンが続けばいいのにナー (・ε・) チェッ」って思うほどでした。


ということで、ダンスのシーンを貼っておきますね↓




マット・ボマー演じるケンがバービー人形チックに箱から出て来たりと、バカバカしい状況設定の数々も楽しかったり。
箱の中から出てくるケン


簡単にあらすじを書くと、「店の看板ストリッパーで活躍中のマジック・マイク(30)が、いろいろあって、『オレ、このままで良いのかな… (´・ω・`)』と自分を見つめ直す」というお話がメインで、そこに「うだつの上がらないボンクラなんだけど、実はストリッパーとしての才能があったアダム(19)が業界でのし上がっていく!ヘ(゚∀゚*)ノ」というエピソードが絡む感じ。単にマイクが活躍するだけでなく、“男性ストリップ”という特殊な世界を観客に体験させる役目としてアダムというキャラクターを入れたのが非常に良くて、「ソダーバーグ監督、やるな! ( ̄ー ̄) ニヤッ」と思ったりしてね(偉そうに)。ちなみに、あまり関係ないんですが、「映画秘宝 2013年 09月号」で“信頼できる映画ライター”のてらさわホークさんが、「特技といえばシュワルツェネッガーの物真似ぐらいであった」とアダムについて書いてた時は「この人はまったく… ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と少し呆れたんですが、映画を観たら本当にそうだったのでスゲー驚きましたよ。


中央がマジック・マイク。30歳という悩むお年頃なのです。
中央がチャニング・テイタム

で、彼に見出されたアダム(特技はシュワルツェネッガーの物真似)。そう言えば、彼が主演だった「アイ・アム・ナンバー4」の続編はまだなんでしょうか…。
そそのかされるアダム


まぁ、自分の経験を鑑みるに、いわゆる“裸のお仕事”に限らず、己に自信のないまま肉体労働系で働いている人は「世間からバカにされてる!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!」と気にしたりするし、実際そう思われていることもあったりするじゃないですか(昔、役所で超ぞんざいな態度をとられたことがあります)。だから、マイクや他のストリッパーがそういうコンプレックスをそれとなく抱えている描写が個人的にはツボでした(「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでる発言には涙…)。で、彼らへの“優しい目線”もちゃんとあったりするところは、ソダーバーグ監督の「ガールフレンド・エクスペリエンス」っぽいなぁと。


「ガールフレンド・エクスペリエンス」の予告編↓ 主演女優のポルノ作品を観たら、ハードすぎてドン引きしました… ('A`)




それと「“本当の自分”問題」を扱ってたのも嫌いじゃない感じ。マイクがアダムの姉ブルック(コディ・ホーン)に「じゃあ、本当のあなたって何?」と問われるシーンがあるんですけど、いくらイヤだと口では言っても、結局、ストリッパーを辞められない自分も“本当”であって。「自分探し=無駄なこと」「探している人と探しているモノが一緒なんだから見つかるワケがない」というのはジェーン・スーさんの名言ですが、要はどんな自分でも“本当の自分”なんですよね。僕自身は40歳の中年男性ということで、さすがにこの悩みは通過済みですけど(苦笑)、久しぶりに考えさせられて良かったです。


ブルックからのキツ〜い一言。本当のアタシが見つからないの… (ノω・、)
本当のあなたって?


一応、最後の展開を書いておくと、「退廃的な生活に厭気が差したマイクは、最後のソロステージ(←バカみたいにカッコイイ!)を終えると職場放棄(その穴をアダムが埋めることになって世代交代)→ブルックのところに行って、『オレ、生き方を変えるYO! (`・ω・´) キリッ』と力強く宣言→2人でイチャイチャ 川´∀`)(´∀`) キャッキャ」って感じで終了。ちょっと「サタデー・ナイト・フィーバー」のラストを連想したんですけど、マイクとブルックがキスしちゃったのだけは余計だった気がします(匂わすだけで良いのでは)。あと、実話だから仕方ないんですが、僕は「ああいう業界から卒業して終わる」よりも「ブギーナイツ」みたいに「この世界で生きるしかない」的なオチの方が好きなんだなぁと自覚したりもした次第。


一応、「ブギーナイツ」の予告編を貼っておきますね↓ 良い映画!




例によって、役者さんたちは超良くて。僕的には、チャニング・テイタムをかなり見直したというか。先日、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の序盤でアッサリ殺されてましたけど、「本当は死んでいなかった!∑(゚Д゚)」ことにして、ぜひあのダンススキルを「3」で活かしてほしいと強く思ったり。その他、ストリッパー役の人たちは全員100点の素晴らしさだったワケですが、特にターザン役でケビン・ナッシュが出てたのがスゲーうれしかったですね~。そして、店のオーナー・ダラスを演じたマシュー・マコノヒーの胡散臭さは最高としか言いようがなくて…(しみじみ)。最近観た「キラー・ジョー」「ペーパーボーイ 真夏の引力」に続いて、またもや彼の魅力にやられちゃいました。マコノヒーのファンの方は要チェックですぞ。


歌ったり踊ったりとやりたい放題だったマコノヒー。「マグノリア」のトム・クルーズっぽい。
マコノヒー

アダムにダンスを教える場面とか、スゲー愉快なので、ぜひ観てほしいところ。
ストリッパーの特訓


そんなワケで、“男性ストリップ”という特異な世界を描きつつも、意外とストレートな青春モノになっていて、野郎たちの踊りも面白いし、“いい映画”でしたヨ (〃∇〃) ウフフ 予告編を見て興味が湧いた人なら普通に楽しめるんじゃないかしらん。ちなみに“Bunkamura ル・シネマ公開映画”なだけに、パンフレットは普通に良い出来だったんですが、冒頭のよしひろまさみちさんのコラム「いい男の条件」の勢いには笑わされたので、興味がある人は読んでみてくださいな~ (・∀・) オシマイ




サントラ。マコノヒーの歌が入ってるというだけで超ほしい!



ソダーバーグ監督作で一番好きなのは、このジーナ・カラーノ主演作なのです (´∀`) アイシテル



非常に思い出した福田雄一監督×鈴木亮平主演作。続編、やらないかな〜。



なんとなく思い出した映画。代表作なだけあって、ジョン・トラボルタが超魅力的だったり。



「男性ストリップ」となると、引き合いに出されがちな映画。デイヴの奧さんが好き。



アンディ・ラウが肉襦袢を着てストリップをするジョニー・トー監督作。内容はよくわからなかったけど大好き。




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2013/08/26 19:05 | 映画(2013)TRACKBACK(0)  TOP

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