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コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)(ネタバレ)

コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)

コードネーム UNCLE

原題:The Man from U.N.C.L.E.
2015/アメリカ 上映時間116分
監督・製作・原案・脚本:ガイ・リッチー
製作:ジョン・デイビス、スティーブ・クラーク=ホール、ライオネル・ウィグラム
製作総指揮:デビッド・ドブキン
原案:ジェフ・クリーマン、デビッド・キャンベル・ウィルソン、ライオネル・ウィグラム
脚本:ライオネル・ウィグラム
撮影:ジョン・マシソン
美術:オリバー・スコール
衣装:ジョアンナ・ジョンストン
編集:ジェームズ・ハーバート
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー、アリシア・ビカンダー、エリザベス・デビッキ、ヒュー・グラント、ジャレッド・ハリス、ルカ・カルバーニ、シルベスター・グロート、クリスチャン・ベルケル、ミシャ・クズネツォフ、デビッド・ベッカム
パンフレット:★★★★☆(720円/王道な作りのパンフ。企画記事もしっかり入ってる松竹事業部仕様)
(あらすじ)
東西冷戦下の1960年代前半。核兵器とその技術の拡散によって世界を滅ぼそうとする国際犯罪組織の存在がキャッチされ、その陰謀を阻止するべく手を組むことになったCIA工作員ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGB工作員イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は、組織に潜入する鍵を握るドイツ人科学者の娘ギャビーを守りながら、行方をくらませた科学者を探し出すため奔走する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は、ダイレクトな下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は気をつけて!


別にガイ・リッチー監督のファンというワケではないんですが、今年から来年にかけて、「ジョーカー・ゲーム」「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」「キングスマン」→本作→「007 スペクター」「ブリッジ・オブ・スパイ」「エージェント・ウルトラ」と、“スパイ映画ブーム”が到来中ということで、脳内で他の作品と比較しながら観るのを楽しみにしてまして。先日、そろそろ上映が終わりそうだったので、急いで新宿ピカデリーで観て来ました。「続きが楽しみ〜 (´∀`) ホクホク」と思ったり。ちなみに元になったテレビドラマシリーズはまったく知らなかったです。


ご飯を食べてなかったので、つい飲食物を購入。劇場は7番スクリーンで、結構混んでましたよ。
新宿ピカデリーの飲食物


もうね、ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーのタッグが最高でした。「性格が対照的な2人がぶつかり合いながらお互いを認めていく」なんてバディモノは腐るほど作られているワケですが、その中でも相性が良い方ではないでしょうか。どちらの俳優も「新しい引き出しを開けた」感があって、2人の掛け合いを観ているだけでも微笑ましかったですね〜。演出的には、“種明かし”として過去の場面をいちいち振り返るのが少しくどかったところもありましたけど、徒手・銃撃・バイク&カーアクションと、見せ場のバリエーションは豊かだったし、実に愉快な時間を過ごさせていただきました。一応、オチを書いておくと、核爆弾が悪の手に渡るのを阻止した2人は、ギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)とともに、ウェーバリー(ヒュー・グラント)が仕切る国際的スパイ組織「U.N.C.L.E.(United Network Command for Law and Enforcementの略で「法執行のための連合網司令部」という意味)」に入ることになって、「オレたちの戦いはこれからだッ!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ ウォォォォッ!」って感じで終わってましたよ、確か。いや〜、非常に続きが楽しみでございます。


この2人、最高でしたね。ソロがクリヤキンに形見の時計を渡す場面では涙… (iДi) イイヤツダナー
ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマー


で、当ブログは「映画の感想」というよりは「観た時の体験を書き残しておく場所」ということで、書いておくのですけれども。観終わった後、新宿二丁目のとあるバーに行って、本作の話をしたら、ガイ・リッチー監督の話題になって。ゲイのバーテンに「ガイ・リッチーは包茎手術をしてる」とか「昔、マドンナにペニバンでアナルを開発された」なんて話をされて、「そんなこと、よく知ってるなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」と肝が冷えたのでした。性のカタチというのは人それぞれ、ですな。何はともあれ、映画は普通に面白かったので興味がある人は観ると良いし、アナルの可能性に興味がある人は開発すると良いザンス(雑な文章)。


以前、ストラップ付きのディルドを購入したところをパパラッチに撮られているんですが、ほくそ笑むマドンナが少し怖い。
マドンナとガイ・リッチー監督


おしまい (`Δ´;) アナル...




良さげなサントラ。デジタル版輸入盤もあります。



本作の元になったテレビドラマシリーズの15年後に制作された続編…って、ややこしいですな。







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2015/12/28 15:05 | 映画(2015)TRACKBACK(0)  TOP

グリーン・インフェルノ(ネタバレ)

グリーン・インフェルノ

グリーン・インフェルノ

原題:The Green Inferno
2013/アメリカ、チリ 上映時間101分
監督・製作・原案・脚本:イーライ・ロス
製作:ミゲル・アセンシオ・ジャマス、ニコラス・ロペス、クリストファー・ウッドロウ、モリー・コナーズ
製作総指揮:マリア・セストーン、サラ・ジョンソン・リードリヒ、ホイト・デビッド・モーガン、ジェイソン・ブラム
脚本:ギレルモ・アモエド
撮影:アントニオ・クエルチャ
美術:フェルナンド・アレ、ニコラス・トン
編集:エルネスト・ディアス
音楽:マヌエル・リベイロ
出演:ロレンツァ・イッツォ、アリエル・レビ、ダリル・サバラ、カービー・ブリス・ブラントン、スカイ・フェレイラ、マグダ・アパノビッチ、ニコラス・マルティネス、アーロン・バーンズ、イグナシオ・アラマンド、ラモン・ラオ、リチャード・バージ
パンフレット:★★★★☆(820円/企画記事がバカみたいに充実してるなと思ったら、松竹事業部の仕事でビックリ)
(あらすじ)
不正なアマゾンの森林伐採の実態を世に訴えるため、学生たちの活動家から成るグループは現地に赴く。その後、彼らの度を越した行動が目に余ったため全員強制送還されることになるが、その途中で搭乗機がエンジントラブルを起こしてしまう。熱帯雨林に墜落した飛行機の生存者たちは救助を求めるが、彼らを待ち受けていたのは食人族だった。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※今回の記事には、アダルトな画像や残酷な画像が貼られまくっているので、そういうのが苦手な人は読まないで!
※今回の記事は、「食人族」のネタバレに触れているんですが、「食人族」は超良い映画なので、観てから読んで!


「あのイーライ・ロスが食人族映画を撮った!ヘ(゚∀゚*)ノ」ということで、映画秘宝周辺ではかなり前から大騒ぎになっていて、「2015年 05月号」にはすでに宇多丸師匠のネタバレを伏せたレビューが載っていたし、その後もやたらと食人映画特集が組まれていたので、そりゃあ観たくなるのが人情じゃないですか。今年は「寄生獣」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「野火 Fires on the Plain」「ジュラシック・ワールド」と、人が食われる映画が多めだったので(ある意味、「ターボキッド」も含まれるかも)、そのラストを飾る作品としてもピッタリだしね。先行上映となる「映画秘宝20周年記念まつり」には行けなかったものの、前売り券を購入。事前に「食人族」のBlu-rayを買って復習したりと、楽しみにしていて、先日、やっと新宿武蔵野館で観て来ました。「真っ当な作り!Σ(゚д゚;)」と驚きましたよ。


ロビーには記事の切り抜きやら、コアチョコとのコラボTシャツやらが売られてまして。
記事の切り抜きなど

発売中止やらでゴタゴタした「食人族」のBlu-rayも置いてありました。
食人族も売ってます

ふと上を見上げると…「食人族の村へようこそ」だと…?(わざとらしい文章)
食人族の村へようこそ?

なんと奥には「密林おばけ屋敷」が! 手間掛かってるなぁ。偉いぞ、武蔵野館!
密林おばけ屋敷

中に入ったら、「食人族」の超有名な“サドルに座った女性が口に木をくわえている場面”が…って、台無しな文章ですな (ノ∀`) ゴメンネ
食人族の有名な場面が!


もうね、食人描写は100点でした。最初の犠牲者である“恋するデブ”ジョナが両目をくり抜かれる→舌を切られる→四肢を切断されるくだりは、凄まじいものがありましたが、全体的にカラッとしている&ブラックユーモアが盛り込まれているので、僕に耐性があるからかもしれませんけど(汗)、意外とキツくはなくて。というか、ジョナの解体シーンは、ちゃんと塩をもみこんだりと、燻製にする流れが実に丁寧だったりして、「文化としての食人描写」に心底感心いたしました。これ、「公開記念焼肉特番」なんてあったのが頷けるというか、鑑賞後に焼肉を食べたくなる人が結構多い気がします。


押さえつけられたジョナ。何をされるのかと言うと…。
押さえつけられたジョナ

生きたまま解体ショー! 目を抉られ、舌を切られ、四肢を切断されるのです ('A`) イヤーン
解体されていくジョナ

目玉や舌を美味しそうに食べる長老。ううむ、牛タンが食べたくなってきました。
目玉や舌を食べる長老

楽しげにモリモリ。村人たちの盛り上がり方からすると、人肉はたまのご馳走なのかもしれませんな。
楽しそうに食べるヤハ族のみなさん


ただ、そこがしっかりしていた分、逆に「マリファナのせいで空腹になったヤハ族たちが、集団で襲ってそのまま食べる」という場面では、ちょっとガッカリしましたよ。例えば、いくら僕らが餓えたとしても牛や豚をそのまま躍り食いしないように、やっぱり「ナマ食時ならではの斬新な調理テクが観たかった」というのは贅沢でしょうか。あと、ダニエルがアリ責めされる場面も、僕は虫がスゲー苦手ですけれども、もう少しゴア描写を入れても良かったんじゃないかなと(殴られた部分が開放骨折するとか、首を切断したらアリが出てくるとか)。とは言え、その他の「飛行機墜落時の死にっぷり」や「弓矢での死に方」など、「気が利いてるなぁ〜 (´∀`) ホクホク」と思う場面はたくさんあったので、基本的にはスゲー楽しかったんですけどね。


生きたまま食われるラーズ。子どもが足を抱えて走って行ったりとか、そういうユーモア描写は好きでしたが…。
生きたまま食われるラーズ

身体をアリに食われるなんでおぞましいにも程がありますけど、もう少しグロく描いても良かったのでは。
アリ責め中のダニエル

ちなみに「ゴルゴ13」に出てきた「女性の股間に蜂蜜を塗ってアリ塚に落とす」という拷問を幼少期に読んで、トラウマになりました… ('A`)
アリを使った拷問

事故の場面でちゃんとこういう死にざまを用意するあたり、イーライ・ロス監督は本当にわかってると思う。
無惨な死を遂げるパイロット

自分が愛していたサマンサの肉を食べていたことを知ってエイミーが自殺したりとか、人情の機微の描き方も上手だった印象。
自殺するエイミー


で、そういうゴア&グロ描写以上に、物語自体が超面白かったです。「前半、調子に乗ってた若者たちが、後半、地獄のような目に遭う」なんてホラー映画にはありがちな展開であり、「クイズ100人に聞きました」の観客並みに「あるあるある〜 (´∀`)」なんて言っちゃうワケですが(古すぎる例え)、本作が意地悪なのは「守ろうとした善意のボランティアたちが食人族に食われてしまう」という部分。日本で例えると、大地町の追い込み漁に反対するシーシェパードがイルカに食われる…って感じですかね。しかも、「リーダーのアレハンドロは大企業と繋がっていて、ライバル企業を蹴落とすために行動していた」とか、なかなかイヤ〜な裏側を描いたりしながらも、決してそういう人たちをバカにしているだけではなくて。

クライマックスに、主人公の女性ジャスティンが真の保護意識に目覚めて、「壊れた携帯を振りかざして軍隊から食人族を守る」という展開を用意するあたりがマジで素晴らしい。大学の「女性の割礼」についての授業とか、「ジャングルを守る人間は襲わない黒豹」とか、「飛行機が墜落した理由(他の企業が仕組んだ)」とか、伏線の張り方もしっかりしていて、「ほら、ゴア描写が観たいんでしょ?(`∀´)」だけじゃない(そういうのも好きだけど)、クレバーな映画に仕上がっているのがスゴイなぁと。お祖母ちゃんの形見が役立つとか、イヤな女はすぐ死ぬとか、そういう部分は外さないあたりも、イーライ・ロス監督、信用できると思ったり。


ジャスティン役のロレンツァ・イッツォはイーライ・ロス監督の奥さんだそうですが、最後の場面は神々しくて素晴らしかったです。
生き残ったジャスティン


一応、オチを書いておくと、ヤハ族の少年と交流したジャスティンは、その子の導きによって村を脱出すると、軍隊vsヤハ族の戦闘に出くわしたので、序盤の抗議活動で学んだ「携帯で撮影してるわYO!m9`Д´し ビシッ」攻撃を1人で実戦→戦闘終了→保護されて。アレハンドロも生き残っていて、まだヤハ族に囚われの身だったものの、あまりにもクズ野郎だったので、見捨てて帰国しましてね。ジャスティンは、関係者に食人の事実を伝えなかったため、ヤハ族の保護に成功するんですが、見捨てた罪悪感からアレハンドロの夢を観たり、アレハンドロが殉教者としてTシャツに顔が貼られている場面が流れたりして、エンドクレジットに突入。なんとジャスティンの元にアレハンドロの妹から電話があって、「衛星で兄が確認できる」との台詞とともに、上空をにらむアレハンドロの姿が映って、終わってましたよ。


クソ野郎、アレハンドロ。ただ、彼がラーズにした行為は、緊急避難とも言えるんですけどね…。
クズなリーダー・アレハンドロ


一番の不満を書くと、アレハンドロには超無惨な死を遂げてほしかったです。続編の構想があるから仕方ないんでしょうけど、そうなったら超スッキリと終われたというか、100点をつけても良かったというか…。何はともあれ、僕的にはイーライ・ロス監督の傑作「ホステル」以上に面白かったし、ヘタな映画より教育的に良いと思うほどの作品なのでね、興味がある人はぜひ観てみて!


最後に、「食人族」の有名なラストを知った風な顔で貼って、感想を終えたいと思います。
野蛮人は誰だ?


おしまい!ヘ(゚∀゚*)ノ ハラヘッタ!




イーライ・ロス監督による傑作ホラー。スゲー痛いので気をつけて!



別角度のカニバル作品。僕の感想はこんな感じ



これもまた違う感じの人肉食映画でございます。








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2015/12/25 23:05 | 映画(2015)TRACKBACK(0)  TOP

最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~(ネタバレ)

※今回の記事には、チンコの画像が貼ってあるので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!
※今回の記事は、映画の感想云々よりも42歳の中年男性の性事情や下ネタなどが非常に多く書かれているので、そういう文章が苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、漫画版「タイガーマスク」のネタバレに触れているので、気をつけて!


<僕がこの映画を観るに至った動機>

なんとなくセガレのことばかり考えている範馬勇次郎を貼っておきますね(「範馬刃牙」第29巻より)。
セガレのことばかり考えている


これから「えっ、なんでそんなこと書くの?( ゚д゚) バカナノ?」と思われそうな文章を垂れ流しますね(苦笑)。奥さんが娘のマナ子(仮名/4歳)を妊娠したことが発覚した2010年の10月からセックスレスでして。そうなった原因を挙げるとするなら、「奥さんの精神状態が母親モードになってしまった」「子どもが寝ている近くでするのはイヤ」「今のところ、2人目は予定していない」といったところ。当時の僕は月に一度できればいいや程度だったんですが、まったくできないとなると性欲というのは高まるもので、iPhoneに“オカズ”を隠せることを発見した現在、いい歳ながらシャバドゥビタッチすることも少なくないのです(「ウィザード」ファンが怒りそうな使い方)。


例えば、突然、車にはねられたとしても…(「タイガーマスク」第7巻より)。
車にはねられる伊達直人

瀕死の伊達直人が虎の仮面を川に捨てたように、僕も死に際でiPhoneを捨てる覚悟は常に抱いております。
虎の仮面を捨てる伊達直人


で、夜な夜なそうしていると、「コイツにも世話になったなぁ」と感慨深くなることが増えましてね。男性器、チンチン、チンコ、チンポ、イチモツ、ポコチン、ペニス、陰茎、肉棒、息子、セガレ、愚息、ジュニアなどなど、呼び方はいろいろありますが、自分が中年になってみると、この器官を「息子」に重ねたくなる気持ちはわからないでもない(息子はいないけど)。小学生のころに「布団に押し付けると、なんかいい感じ… (´Д`;) ハァハァ」と気付き、中学生で精通を体験して以来、いろいろと振り回されてきたし、今も勝手に猛り狂って困る日がなくはないものの、いつしか大切な相棒となっていた己のチンコ。年々硬さが失われている今、「大事にしてやらねばならぬ…」としみじみ思ったりするというね。


板垣恵介先生の漫画を使って“性の目覚め”を表現すると、小学生の時の僕はこんな感じ。
いい感じだ

中学生になると、いじり方を試行錯誤するようになり…。
こう!?

夢精を経て、とうとう発見!
これだ…

そして、日々精進するようになった…って、なんかすみません… (´・ω・`) スミマセン
いい気持ちだ…


そんなワケで、「観たい映画の覚え書き」では△マークだったものの、ふとこの“チンコを扱った映画”無性に観たくなりまして。9月1日は映画の日=1100円で観られるということで、午前中、会社をサボッてスケジュールを上手く調整して、新宿シネマカリテに足を運んだのでした。


こういう大胆な展示をする姿勢、好きさ!
シネマカリテの展示

目立たない場所ながら、熱海秘宝館提供のオブジェが飾ってあったのも素晴らしい。
熱海秘宝館が提供したオブジェ

記事の切り抜きもありましたよ。
記事の切り抜き(最後の1本)










最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~

最後の1本

原題:THE FINAL MEMBER
2012/カナダ 上映時間73分
監督・製作:ジョナ・ベッカー、ザック・マース
出演:シグルズル・”シッギ”・ヒャールタルソン、パゥットル・アラソン、トム・ミッチェル
パンフレット:★★★★(400円/値段の割には情報量が多く、袋とじ加工してたりして好感が持てる)
(あらすじ)
アイスランドの港町フーサヴィークに世界で唯一の“ペニス博物館”がある。男性器の魅力に取りつかれた館主シグルズル・”シッギ”・ヒャールタルソンが、40年に亘り収集したほ乳類の標本を展示している。だが、彼には死ぬ前に是非とも叶えたい夢があった。それはヒトのペニスを展示すること。そんな中、二人の候補者が現れる。300人と関係を持ったという元プレイボーイの名士、95歳の《アイスランド代表》パゥットル・アラソン。そして、自らのペニスを“エルモ”と呼ぶ中年カウボーイの《アメリカ代表》トム・ミッチェル。ペニス人類代表として世界初の1本を目指す男たちの熾烈なバトルが幕を開けた……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




70点


バカ負けしました (´∀`) タイシタモンダ


博物館の前にあるチンコ像のうしろでご満悦なシッギ館長の画像を貼っておきますね。
ご満悦な館長


内容を適当に書くと、舞台はアイスランド。1974年、誕生日プレゼントに「牛のペニス」をもらったことがキッカケとなって、シグルズル・”シッギ”・ヒャールタルソンはあらゆる生物のチンコを集めるのが趣味になりまして。そのせいで家中がペニスだらけになってウンザリした家族のススメもあって、1997年にチンコの標本を展示する個人博物館を開館。最初は気持ち悪がられたものの、次第に「チンコがタブーなのはおかしい! (`・ω・´) キリッ」というシッギ館長の熱意が周囲に伝わって、多くの人に受け入れられるようになっていたのです。


シッギ館長。ちなみに日本でも紹介されたことがあったりして。
館長シッギ


そんなシッギ館長の願いは「ヒトのペニスを飾ること」。ただ、生前に許可を得ていないと法的に展示が認められないということで、なかなか難しい。1996年にアイスランドを代表する冒険家で300人以上の女性と関係を持ったパゥットル・アラソンが名乗りを挙げてくれたものの、当時すでに80歳オーバーだったくせになかなか死なないからヤキモキしていたところ! なんと2001年にアメリカの巨根野郎トム・ミッチェルから「生きている間に切除してもいいですよ?( ´_ゝ`)」なんてオファーが届くというね。


最初に候補となった冒険家アラソン。若いころはモテモテのヤリチン野郎だったそうな。
冒険家アラソン

それに対抗するのが巨根のアメリカ人トム。ヤリチンvsデカチンの果てしないバトルが今、始まる!
巨根野郎トム


ただ、このトムはかなりイッちゃってる男。自分の18センチを越えるチンコに「エルモ」と名付けて可愛がっており、コミック化を考えていたりするほどなのです…(いや、読んでいる方は何が何やらかもしれないけど、本当にそういう考えの人なのよ!)。それほど愛しているチンコをなぜ切除するかと言えば、騎乗位の時に事故で骨折して尿の排泄が大変なこと、愛する「エルモ」に名声を与えてあげたいこと、そして「今まで女性に左右されてきたから… (´・ω・`)」ということであり、亀頭に星条旗のタトゥーを入れて準備は万端。あとは切除するだけだったんですが、しかし!


亀頭にタトゥーって、超痛いと思うんですけど… ('A`) イヤーン
亀頭に星条旗のタトゥー

トムの切除したいという思いを聞いて、「シグルイ」の牛股師範を連想いたしました。
素手による去勢


「展示はこうしてほしい」「オフシーズンは返してほしい」などと注文を付けまくる上に、毎日2〜3通のメールを送りつけてくるので、シッギ館長は辟易してトムと距離を置くようになりまして。結局、2011年にアラソンが亡くなったので、念願のヒトのチンコをゲット!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! 満足したのか、館長の座を息子に譲って引退することに。トムは超ションボリするものの、「エルモをヒーローとして描いたコミックの出版を頑張るッス」的なテロップが出て、映画は終わってましたよ。


最後に映るコミックの表紙。実際に作られたワケではなく、映画オリジナルですよね?
コミック化したエルモ


基本的には「どうかしている人を観る面白さ」に溢れている作品でして。まず、チンコを集めることに情熱を燃やすシッギ館長を観ているだけでもスゲー愉快。元教師で多くの著作を持ち、奥さんも子どももいる真面目な人の彼が、チンコのことで一喜一憂する姿は呆れて笑いながらも胸を打たれるというか。「自分が生きている間にヒトのペニスは手に入らないかもしれない… (´・ω・`)」と切なそうな顔を見せていた分、手に入った時の喜びようは超微笑ましかったですな。

ただ、今作の大部分の面白さを担っているのは、巨根野郎のトム。イヤな文章を書くと、たぶんチンコはデカいものの、逆にそれ以外に誇れる部分がないせいなのか、とにかく自分のチンコを飾ることに燃えまくってましてね。その姿は呆れて笑いながらもスゲー痛いというか。シッギ館長がいくら「ヒトのペニス」を飾りたくても、あんな“構ってちゃん”に付き合うのはキツイよなぁと。まぁ、彼の暴走は常に想像の斜め上を行く感じで、楽しかったですね。


勝手に展示する方法を提案してきたり、最新の保存方法を探してきたりする姿勢には…。
展示方法の提案

シッギ館長もキャプテン・ストライダムのようにドン引きでして。
イッちまってる!

こんな画像を次々と送りつけてくるに至っては…。
宇宙飛行士になったエルモ

さすがについていけないのでした (・∀・) ソリャソーダ
いい加減にしろ!


ただ、正直、映画として動きのある部分が“トムの暴走”しかないので、73分でも若干長く感じちゃったかなぁ。つーか、ノンフィクションなだけに「“おかしなトム”を晒す映画」にも思えて、少し居心地悪かったところもあって。エンドクレジットで「エルモ」をコミック化してあげたのは、そんなトムに対するフォローに見えたんですけど、どうなんでしょうか。あと、これを書くと元も子もないんですけど、本物のチンコを観るのがキツかったです。よくよく考えればそんなにチンコLOVEじゃなかったというか、自分のチンコ以外には興味ゼロでしたよ(今さらな文章)。トムが亀頭に星条旗のタトゥーを入れる場面、大きなモザイクがかかって台無しだとは思いつつも、モロにチンコが大写しになってたら超ゲンナリしたんじゃないかしらん。


なんとなく猫を助けるエルモの画像を貼っておきますね。
猫を助けたエルモ

人間じゃないチンコもグロくて苦手でした… ('A`) ウヘェ
さまざまなペニス


それと、スゲー切なくなったのが、チンコのサイズについて。確かプロ書評家の吉田豪さんが「無根拠な自信を持っている男は巨根が多い」という説を提唱されていて、今作のトムは逆に「その自信があるが故に自己顕示欲が増幅して苦しんでいる人」にも見えたんですが、そのことは置いとくとして。なんとアイスランドには「短小男の妻がチンコの長さを理由に離婚訴訟を起こした」という民話があり(なにこの民話)、「法的な長さ」が決められているのです!m9`Д´) ビシッ ちなみに訴えられた短小男のチンコは7.6センチで、法的に認められている長さは12.7センチ。劇中でシッギ館長が「アラソンのチンコが法的な長さに達しているかどうか」で不安になったりする展開は面白いものの…(最後に「達していた」ことがわかる)。なんて生きづらい世の中なのか!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!

まぁ、僕の愚息が12.7センチを越えているかどうかは伏せておきましょう(苦笑)。ただね、よく“女子の本音”系記事に「太さじゃないよね 川`∀´) チンコ!」「フィット感だよね (´∀`し チンコ!」的な記述がありますけど、あれはウソだったの? 大好きな曲ではありますが、Mr.Childrenの「Over」の「顔の割に小さな胸」というあんまりすぎる歌詞のように、僕も「体の割には… (`∀´) アラアラ」的な扱いを受けたことがあるだけに(僕の愚息が12.7センチを越えているかどうかは伏せておくとしても!)、もうね、アイスランドの“小さめの男たち”を思うと涙が出てくるというか。ハッキリ書くぜ、アイスランドに生まれなくて本当に良かった… (ノω・、) アブナカッタ...


つい「顔の割に小さくて悪かったな!」と憎悪を燃やしてしまう名曲↓ 一応、「強がって憎まれ口を叩いている」という体ではあるのですが。




その他、「やっぱり母国人のチンコを飾りたいものなんだな」とか「アラソンのチンコを型取りする時、日本の技術者がいれば…」とか思ったりしたのはどうでも良いザンス。わけのわからぬ文章をダラダラと書いてきましたけど、バカバカしくも面白い映画でしたよ (o^-')b ヨカッタ! 都内での上映はすっかり終わってますが、興味がある人は機会があったら観ておくと良いです。ちなみにパンフレットは400円ながらも袋とじがあって熱海秘宝館の記事が載っていたりと、非常にオトクで良かったものの、ろくでなし子さんがコラムで自分の逮捕についてサラッと主張を書かれていたのは、あの逮捕の是非はともかく、映画にとっては雑音に感じてウザかったです、ごめんなさい。


袋とじの処理とか、超偉いと思ったんですけどね…。
パンフレットの袋とじ


おしまい!ヘ(゚∀゚*)ノ チンコ-!




なんと12月にDVDが発売予定…どころか、インスタントビデオだともう観られるのね!Σ(゚д゚;) ビックリ!



MP3版のサントラでございます。どんな曲が使われてたか、全然覚えてない…。



なんとなくタメになりそうなので貼っておきますね。



アイスランド初のスラッシャー映画。僕の感想はこんな感じ





テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

2015/09/18 20:05 | 映画(2015)TRACKBACK(0)  TOP

チャッピー(2D版)(ネタバレ)

チャッピー(2D版)

チャッピー

原題:Chappie
2015/アメリカ 上映時間120分
監督・製作・脚本:ニール・ブロムカンプ
製作:サイモン・キンバーグ
製作総指揮:ベン・ワイスブレン
脚本:テリー・タッチェル
撮影:トレント・オパロック
美術:ジュールス・クック
編集:ジュリアン・クラーク、マーク・ゴールドブラット
音楽:ハンス・ジマー
出演:シャルト・コプリー、デブ・パテル、ニンジャ、ヨーランディ・ビッサー、ホセ・パブロ・カンティージョ、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーバー、ブランドン・オーレ
パンフレット:★★★★★(820円/「ヨハネスブルグ・タイムス」みたいな企画は大好きです。良いパンフ!)
(あらすじ)
2016年、南アフリカ。ディオン(デヴ・パテル)は、世界初の自身で感じ、考え、成長することができる人工知能搭載ロボットのチャッピーを開発する。しかし、世界でも有数の危険地帯ヨハネスブルクに巣食うストリートギャングにチャッピーと一緒に誘拐されてしまう。起動したばかりで子供のように純粋なチャッピーは、ストリートギャングのメンバーたちと接し、彼らから生き抜くためのスキルを学んでいく。圧倒的スピードでさまざまな知識を吸収していくものの、バッテリー残量が5日分しかなく……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※今回の記事には、グロい画像が貼ってあるので、そういうのが苦手な人は気をつけて!
※この映画に関しては、小覇王さんのブログがいろいろと詳しいので、そっちを読んで!
※今回の感想は、1994年版「フランケンシュタイン」のネタバレに触れているので、気をつけて!


ニール・ブロムカンプ監督の「第9地区」はとにかく最高だったし、「エリジウム」だって中盤までは大好きだったので前売り券を購入。さらに尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での紹介を聴いて、超楽しみにしていたものの! 「残酷シーンをカットした」なんて話を聞いてしまって、なんとなく下がるテンション(というか、ナマニクさんの記事を読んで、「キャリー」も一部がカットされていたことを今さら知りました… ('A`) ソウナノネ)。まぁ、なるべく多くの人に見てほしい→レイティングを下げるって理屈はわからないでもないんですが、残虐描写だって意味があるから入れられているワケで、日本の配給会社がボンヤリと判断してカットするってのは、まったく良いこととは思えませんわな(「ザ・レイド GOKUDO」はまだR18版を公開してくれたからマシでしたけど)。

抗議として観に行かない人がいるってのもスゲーわかるというか、間違ってないよなぁ…なんて思いながら、公開後にツイッターを薄目でチェックしてみれば、巷の評判はそんなによろしくないムードだったりしてね(※個人の印象です (o^-')b キニシナイデ!)。結局、モチベーションはあまり上がらぬまま、公開日から2週間以上経ってしまった6月8日(月)に仕事をサボって時間を作って、TOHOシネマズ新宿で観てきました(IMAX版は断念)。『第9地区』ほどじゃないけど『エリジウム』よりは好きさ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と身も蓋もなく思ったり。ちなみに鑑賞後、渋谷で開催された「タマフル・トップ5オフ会」に参加したところ、こちさん(それなりに楽しかった派)にサンスケさん(スゲー面白かった派)、ひとみさん(最高だった派)たちと今作の話ができましてね。彼らと感想を話すうちに考えがまとまったということで、他の人と映画の話をするっていうのは面白いもの、ですな(知った風な口調で)。


スクリーン1、半分ぐらいは入っていた記憶。
スクリーン1

新宿ピカデリーの展示が良かったので、貼っておきますね。
新宿ピカデリーの展示


最初にあらすじを雑に書いておくと、ディオンは軍需産業テトラバール社で働く天才エンジニア。彼が開発した自律型ロボット警官「スカウト」は大評判なんですけど、彼自身は人間のように思考できる“究極のAI”を作り出すのが夢でして。試行錯誤を繰り返してやっと完成したので、CEOのミシェル・ブラッドリー(シガニー・ウィーバー)に相談したら、「ダメよ~ダメダメ (´∀`し」と返されたので(雑なリンク)、廃棄予定だったスカウトの22号を勝手に回収してAIをインストールしてみるんですが…。お金に困って現金輸送車などを襲おうと思っているギャング一味に「ロボット警官を作った科学者なら、無効化する方法を知っているに違いない!m9`Д´) ビシッ」と、拉致されてしまうんですね。

ディオンを拉致したのは、ニンジャ(ニンジャ)とヨーランディ(ヨーランディ・ビッサー)、アメリカ(ホセ・パブロ・カンティージョ)の3人。あーだこーだと話しているうちにAIを組み込んだ22号を起動してみれば、生まれたばかりの赤子のようでね… (´∀`) アラアラ すっかり母性本能を刺激されたヨーランディが「チャッピー」と名付けて超可愛がるも、ニンジャは「コイツは立派なギャングにする!(`Δ´)」と、いきなり見知らぬ土地で放置→ロボット警官と間違えられてリンチされたりと、大変な目に遭うチャッピーなのでした~(「きょうのわんこ」風に)。


子どもには学習が必要ということで、三者三様の教育がスタート。ちなみにテレビに映っているアニメの実写版がこの映画です。
学習が必要

創造主のディオンは「創造力」と「不殺の心」を教えまして。
天才エンジニア・ディオン

ヨーランディは母性を発揮することで、「優しさ」を教えたんでしょうな。
優しいヨーランディ

ニンジャが教えるのは「武器の使い方」だったり、「アグレッシブな姿勢」だったり…。
教育しようとするニンジャ

さらには「見知らぬ土地に放置→リンチに!」という「千尋の谷に落とす」レベルの試練を与えてました (´Д`;) ヒデェ
酷い目に遭うチャッピー


しかも、「廃棄予定→バッテリーが5日しか保たない→もうすぐ死ぬ」ということに気付いたチャッピーは「どうして僕を作ったんだYO!ヽ(´Д`;)ノ バカバカ」とディオンをなじると、ニューボディ購入のための金を得るべく、ニンジャ一味の現金強奪計画を手伝うことになるんですが、しかし。そこにディオンに嫉妬しまくっていた反AI主義者のエンジニア、ヴィンセント・ムーア(ヒュー・ジャックマン)が絡んでくるから面倒くさい。彼の策謀により、スカウトが一斉に停止してしまい、彼が開発&激推ししていたED209の激似ロボ「ムース」が出動し、ニンジャたちを襲撃! 彼らを守るべく、チャッピーが奮闘するワケです。


エンジニアだけどマッチョなヴィンセントはかなり危ない人でして。
ヴィンセント・ムーア(ヒュー・ジャックマン)

彼が作ったムースはED209っぽいこともあって、治安維持のためのロボにしてはやりすぎ感が強いのでした。
戦闘ロボ・ムース


激しい戦いの末、アメリカとヨーランディが死亡するも、何とかムースを破壊すると、チャッピーはテトラバール社に乗りこんでヴィンセントを制裁(でも、許す)。最後は死にかけていた自分とディオンの意識を別のスカウトに移動することに成功し(ディオンも機械の体になる!)、2人は新しい生活をスタートさせまして。実はデータ化していたヨーランディの意識を特製ボディに移したところで、映画は終わってましたよ、確か (´∀`;) ウロオボエ


ちょっと思い出したので、「鎬紅葉を制裁する刃牙」の画像と一緒に貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第5巻より)。
制裁だー!


僕的にこの映画には素晴らしいと感じた部分がいくつかあって。一番はチャッピーが超可愛い!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハ- 驚くほどに「素直な良い子」であり、楽しそうな時は心底微笑ましくなるし、酷い目に遭う時はマジで可哀想な気持ちになるのです。特に、リンチに遭う場面の哀れさと言ったら、もう… (ノДT) ウゥゥ 銃を使わずにヌンチャクや手裏剣を主武器にするのはカッコ良かったし、普段の目は「・・」なのに、怒ると「\ /」になるのも愛らしかったし、とにかくチャッピーは魅力的でしたね〜。


心優しいチャッピー。ニール・ブロムカンプ監督、こういうシーンのセンスが優れていると思う。
心優しいチャッピー


あと、ニンジャ&ヨーランディも良かった! この2人はダイ・アントワードというHIP-HOPグループで活動していて、今回の役名は芸名がそのまんまでしてね。最初はそのことを知らなかったので、エンドクレジットを見た時は「ニンジャを演じた人の名前が…ニンジャ? (゚д゚;) エッ?」と若干ビビりましたよ。2人とも良い感じで粗野かつ粗暴であり、特にニンジャの方は決してお近づきになりたくないタイプではあるんですが、そのアグレッシブな姿勢はどことなく憧れてしまうし、ちょっとチャッピーに優しくなるくだりは「雨の日に子犬を拾う不良を見た」気分になったし、クライマックスのムース戦での「ここは俺がくいとめる!お前は先に行くニャー!ヽ(`Д´)ノ」的な展開は涙が出た(結果、死ぬのはヨーランディですけどね)。この映画が一番訴えたいのは「子どもは環境次第でどうとでもなる」ということだと思うんですが、「チャッピーと触れることでニンジャたちも成長→子を持つことで親も変わる」ということも伝えたかったんでしょうな、たぶん。


ダイ・アントワードのPVを貼っておきますね↓ 「Enter The Ninja」ってタイトル、カッコいいな。




ちなみに「映画秘宝2015年06月号」で“信用できる映画ライター”ギンティ小林さんがニンジャのことを「漫画『エリートヤンキー三郎』に登場する超アシッド面のヤンキー河合星矢が遂にパーフェクトな姿で実写化された」と評していて、「そういえば、昔は大好きでよく読んでたし、ドラマも観てたっけ… (´∀`) ホッコリ」なんて懐かしい心境になってしまい、思わずkindle版で漫画を購入。気がつくと26冊分ダウンロードしてたというね… ('A`) ドウシヨウ


「エリートヤンキー三郎」の河井星矢はこんな人。一時は「世界一面白い漫画」だと思ってました。
河井星矢

こうやって見ると、確かに“戦闘力の高い河井星矢”って感じがしなくもない。
ニンジャ(ニンジャ)

ドラマ版はインパルスの板倉俊之さんが演じてましたね。DVD-BOX、持ってたりします。
ドラマ版の河井

実家に全巻あるのに、1万円以上も使っちゃったんだけど…。1クリックで買いやすい仕様、禁止!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン
26冊買いました


そして、“マッドかつマッチョなエンジニア”を演じたヒュー・ジャックマンが素敵だった! 基本的には善人役ばかりなイメージの彼が、あそこまで“乱暴かつ卑劣なマッチョ”を演じただけでも意外だったのに、超驚かされたのがクライマックスのイケイケドンドン振り。なんて言うんですかね、それまでは「人工知能が嫌いなんだな」「自分が作ったロボットを採用してほしかったんだな」といった“乱暴だけどまだ理解できる人”って感じだったのに、ムースを起動した瞬間、殺人鬼のようにギャングどもを殺していくから、「えっ、そこまで狂ってたの!? Σ(°д°;)」とビックリしつつも爆笑。非常に味わい深いキャラだと思いました。


「職場にいてほしくない人ランキング」があったら、かなり上位にランクインしそうな男なのです。
暴走マッチョなヴィンセント


それと、最後のヨーランディをロボの体で生き返らせようとする展開、あれはちょっとチャッピーの暴走にも見えたというか。そもそも「ヨーランディはああいう体で生き返ることを望んでいるのか?」ということを考えると、1994年版「フランケンシュタイン」のエリザベスを思い出して(生き返った後、自分の醜さにショックを受けて自殺した)、あくまで「良い意味で」ですが、スゲー怖くてイヤな気持ちになった次第 (´Д`;) イヤーン

その他、敵対するギャングたちも凶暴そうで良かったし、銃撃戦も迫力があったし(この監督の銃器描写はイイ!)、ムースの容赦のない破壊っぷりもスゲー好きだったし…。基本的には好きな映画でしたよ。一応、不満を挙げるなら、いろいろと雑。登場人物たちが思いつきで行動しすぎだし、あれほどの兵器を開発している企業の割にはセキュリティがアマアマだし、「チャッピーの意識だけでなく、人間の意識もデータ化して移動できる」という展開もアッサリ到達しすぎ。あれって「トランセンデンス」と同じようなレベルに到達したってことだろうし、「それは“複製”されたもの→本当に“本人”と言えるのか?」的な問題だって持ち上がるじゃないですか。まぁ、そこら辺をシレッとスルーしたところがこの映画の長所でもある気がしないでもないんですがー。

で、残酷描写のカット問題。「アメリカがムースに踏まれる→その直後、壁に切断された胴体が投げつけられる」という展開が凄まじく不自然に見えるので、映画を観た人なら高確率で気付くと思うんですが…。どうせやるならもっと上手く処理してほしいなぁと。というか、あの1カ所でPG12がR-15になっちゃうって言うんだから、面倒くさい話ですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ ソフト化された時はちゃんと胴体が切断されるシーンが観られるようになっているのかしらん。


GIFを見つけたので貼っておきますね。確かにグロいけど…。
削除されたシーン

なんとなく、僕が小学生になる前に見てトラウマになった通り魔のGIFを貼っておきますね(「ウルトラマンレオ」より)。
ツルク星人の襲撃


おしまい!ヽ(`Д´)ノ レオー!




ニール・ブロムカンプ監督作。スゲー面白いです。



サントラです。輸入盤もあります。



良さげな公式設定集。洋書なので注意!



超カッコいいフィギュア。ほしいけど手が出ないよぅ…。







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2015/07/10 01:05 | 映画(2015)TRACKBACK(0)  TOP

百日紅~Miss HOKUSAI~(ネタバレ)

百日紅~Miss HOKUSAI~

百日紅~Miss HOKUSAI~

2015/日本 上映時間90分
監督:原恵一
原作:杉浦日向子
脚本:丸尾みほ
キャラクターデザイン:板津匡覧
美術監督:大野広司
色彩設計:橋本賢
CGディレクター:遠藤工
撮影監督:田中宏侍
演出助手:佐藤雅子
編集:西山茂
音楽:富貴晴美、辻陽
主題歌:椎名林檎
アニメーション制作:Production I.G
声の出演:杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春、入野自由、矢島晶子、藤原啓治
パンフレット:★★★★★(850円/ちょっと高いけど、原恵一監督にサインをもらったから5つ星…という身も蓋もない理由)
(あらすじ)
活気溢れる江戸の街。両国橋の夏の昼日向をまっすぐ歩いてくる意志の強そうな女、お栄(杏)は23歳の浮世絵師。移りゆく四季と共に、父であり師匠の葛飾北斎(松重豊)や仲間たちと浮世絵を描いて暮らす日々。そして、今日もまた浮世の街を歩いてゆく……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の感想は、不必要な下ネタやくだらない文章、そしてウソが多く書かれており、この映画が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まないで!
※この映画に関しては、カゲヒナタさんのブログとかはちごろうさんの感想を読むといいよ(馴れ馴れしく)。


もともと“チャンバラがメインじゃない時代劇”には興味がない上に、今年から新作映画は年に120本しか観ない(特撮&ドキュメンタリーを除く)という自分ルールを徹底しようと思っていまして。さらに最近、自分のことを掘り下げてみると、「そんなにアニメが得意じゃない」ということを自覚したので、いくら原恵一監督作だからといって、観るつもりはあまり起きなかったんですけれども。5月にキネカ大森で上映された「カラフル 」&「エスパー魔美 星空のダンシングドール」の2本立てが素晴らしすぎたので、「やはり原恵一監督作は観に行こう (´∀`) シカタナシ」と思い直したのです。


一応、貼っておきますよ↓ あなたのハートにテレポートッ!m9`Д´し ビシッ


エスパー魔美 OP 投稿者 9038BH7


そんな感じで迎えた6月頭の水曜日。テアトル新宿に行ったら席がほとんど埋まっていたので、「さすがはサービスデーだな… (`Δ´;) ヌゥ」と感心していたら、なんと上映前に「麻生久美子さん&原恵一監督のトークイベント」がありましてね。ダサTウォーズの審査委員長として名高い伊賀大介さんの嫁にほとばしるほどデレデレする監督を微笑ましく観た後、映画を鑑賞したんですが、良い映画でしたよ… ( ;Д;) イイエイガダナー


テアトル系列は割引サービスが多いから好き。
テアトル新宿

ロビーには力を入れた展示が! 「観客のメッセージ」が書かれた付箋が貼られていたりして。
ロビーに展示が!

超可愛いと思ったのがこれ。まぁ、僕は新宿3丁目のつけ麺屋によく行くので、読めましたけどね (偉そうに)。
共感したメッセージ

原恵一監督のサイン入り色紙や…。
原恵一監督のサイン色紙

サイン入りポスターも飾られていましたよ。
サイン入りポスター

トークイベントも楽しかったです (´∀`) ウフフ
トークイベント


とりあえず乱暴に物語を書くと、23歳の浮世絵師・お栄は、父であり師匠の葛飾北斎&その弟子の善次郎と暮らしていまして。龍を召喚して絵に封じ込めたり、花魁の首が伸びたり、歌川国直に恋をされたり、初五郎に片想いをした挙げ句に「本当のセックスを知らないと春画は描けないのYO!m9`Д´し ビシッ」と男娼を買いに行ったり、お栄が描いた地獄の絵が有閑マダムを夜な夜な苦しめたり、雨の日に道ですれ違う際に傘を傾けてぶつからないよう「傘かしげ」をしたり…な〜んてことがありながらも(一部ウソ)、それなりに問題を解決していたんですが、しかし。生まれつき病弱で目が見えなかった妹のお猶(なお)がとうとう死亡。なんとなくションボリしつつも、「その後、お栄はいろいろあった結果、消息不明になったぜ!ヽ川`Д´)ノ アバヨ!」なんてテロップが出たりして。現代の隅田川が映って、映画は終わってました。


椎名林檎さんの「最果てが見たい」を貼っておきますね↓




非常に良く出来たアニメでしたね〜。技術的なことはサッパリわかりませんが(汗)、アニメとしてのクオリティは高いんじゃないでしょうか。江戸の風俗や文化、町並みの描き方もスゲー良くて。「着物の着付け描写に問題がある」なんて話もあるようですけど(汗)、同時期に観た実写映画「駆け込み女と駆け出し男」にも感じたような“その当時の雰囲気”がリアルだった印象。それと、北斎やお栄が描く龍や妖怪が実体化したり、何らかの影響を及ぼしたりする場面もおどろおどろしくて良かったんですが、あれは江戸っ子に備わっていたという超能力「ロク」が発動した…ってことなんでしょうな(眉唾な文章)。

あと、私事で恐縮ですが、「今年で奥さんとのセックスレスが5年になる→欲求不満」ということなのか(苦笑)、若干のアダルト要素にグッときたというか。例えば、お栄が枕絵を描くために男娼に抱かれに行くくだりですよ。若いころ、「女性漫画家がリアルな性描写を描くために、知人の草食系男子のチンコを写生しているうちに、いつの間にかセックスへーー 川;´Д`)(´Д`;) ハァハァ」なんてエロ漫画を読んだことを思い出してね…(遠い目)。いや、僕が中学生のころに流通していたエロ漫画なんて、女性器の場所が少し変だったりすることが多々あったし、確かに“簡単に資料をチェックできない時代”に“性”を知らずに性行為を描くのは大変だったのだろうなぁと。そういえば「男勝りな女性が“片想いの人”を振り向かせるため、知人の草食系男子と“色気”を身につけるべくシミュレーションをしているうちに、いつの間にかセックスへーー 川;´Д`)(´Д`;) ハァハァ」なんてエロ漫画も(ry


ちなみに、この「紙くずが散らかっている部屋」を観て…。
紙くずが散らかった部屋

「バキ特別編 SAGA」の「ティッシュが散らかっている部屋」を思い出したのは僕だけでしょうか。
ティッシュが散らかった部屋


その他、「タイトルを最初に知った時は『今どきは「Miss」じゃなく「Miz.」なんじゃないの?』って思ったけど、江戸時代だからあえて『Miss』にしたのかしらん?」なんて疑問が浮かんだことは置いといて。最後に「実写で現在の両国橋と隅田川が映る」というのも、いろいろな作品で「過去があるから今がある」ということを表現してきた人なだけに、原恵一監督の「らしさ」が伝わってきて良かったです。90分という見やすい上映時間も好感が持てるし、上映後はなんと監督にパンフにサインをしてもらって、さらに上機嫌。「多くの人に観てほしい映画ダナー ( ;∀;)イイエイガダナー」なんて心から思って、翌日には早速、原作本を買うほどだったというね。


続けて上映された「狂い咲きサンダーロード」は、応援の意味を込めて北斎ミルクティーミックスベリーのミニパンケーキを食べながらの鑑賞。
ミルクティーとパンケーキ

これが原恵一監督のサイン入りパンフ。家宝がまた1つ増えました。
サイン入りパンフ

杉浦日向子先生による原作漫画。面白かったです。
原作上下巻


ただ、ここまで絶賛して80点止まりなのは、やっぱり僕の好みとは合わないから。非常に身も蓋もない文章を書くと、映画も原作漫画も確かに面白かったんですが、基本的には「テラフォーマーズ」などを好む偏差値低めの男。いや、もちろん今作みたいな情緒溢れる作品は素晴らしいと思うんですけど、できれば「オレが実体化させた妖怪どもが江戸っ子を虐殺するのだ!(`∀´) フハハハハ」「おのれ、北斎! もはや父とは思わぬ!(`Δ´;し ヌゥ」「“目”を描き終わる瞬間を狙うんだ! (´Д`;) イマダ!」みたいな映画が観たかったなぁと(なにこの文章)。

なんて言うんですかね、以前、宮崎駿監督の「本当は少年が主人公の映画が必要なんです。だけど、それはものすごく悲劇的な映画になってしまうんです。『魁!!男塾』みたいなものを作るんだったら、そりゃあ、ぼくじゃなくても誰かがやってくれるだろうけど。でも、そういうのじゃないから」なんて発言を知った時、「いや、むしろ駿が作った『魁!!男塾』が観たいんだYO!ヽ(´Д`;)ノ アァン」って心から思ったように、原恵一監督にも「河童のクゥと夏休み」で垣間見せた暴力的なサイキックシーンが満載の映画を作ってほしいのです…。それと最近、娘の風梨幼(フュリオサ/仮名/3歳)への思い入れが尋常じゃないことになっているので、基本的に「小学生以下の子どもが死ぬシーン」があるとマイナス評価…って、多くの人に「もうお前、こういう映画は観んな ( ゚д゚)、ペッ」って思われた気がしますな ┐(´ー`)┌ シニタイ


お猶がスーパー健気だっただけに…。
お栄とお猶

彼女が死んだ時はすっかりエシディシ状態に(JOJO第2部)。もうフィクションで子どもを殺すのは禁止!(残念な文章)
あんまりだぁ!


ということで、例によって何が何やらな文章を書いちゃいましたが、非常に良い映画だったのでね、気になる人はぜひ劇場で観てほしい気持ち(「駆込み女と駆出し男」と勝手な2本立てにして観ると良いカモ)。原恵一監督、次はもっと暴力的な映画を撮ってくれたらいいのにな、そうだったらいいのにな (´∀`) オシマイ




僕が一番好きな原恵一監督作はこれですかね。僕の感想はこんな感じ



杉浦日向子先生による原作漫画。下巻もあります。



オフィシャルガイドブック。映画にグッときた人はどうぞ。



サントラです。デジタル盤もあります。



椎名林檎さんによる主題歌。聴くと涙が… (ノω・、) グスン



なんとカナダ人が書いた北斎の娘の物語。下巻もあります。



一応、貼っておきますが、「江戸しぐさ」は偽史なので気をつけて!


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2015/06/24 23:05 | 映画(2015)TRACKBACK(0)  TOP

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