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ザ・レイド GOKUDO(R18+ディレクターズ・カット版、R15版)(ネタバレ)

ザ・レイド GOKUDO(R18+ディレクターズ・カット版、R15版)

ザ・レイド GOKUDO

原題:The Raid 2: Berandal
2013/インドネシア 上映時間146分
監督・脚本・編集:ギャレス・エバンス
製作:アリオ・サガントロ、ネイト・ボロティン、アラム・ターツァキアン
製作総指揮:ランガ・マヤ・バラク=エバンス、トッド・ブラウン、ニック・スパイサー
撮影:マット・フラネリー
音楽:ジョセフ・トラパニーズ
出演:イコ・ウワイス、アリフィン・プトラ、オカ・アンタラ、ティオ・パクサデウォ、アレックス・アッバド、ジュリー・エステル、ベリ・トリ・ユリスマン、セセプ・アリフ・ラオマン、ロイ・マーテン、松田龍平、遠藤憲一、北村一輝、ヤヤン・ルヒアン、ドニ・アラムシャ、Epy Kusnandar
パンフレット:★★★(720円/早田恭子さんのコラムや相関図が入ってて、良いパンフ)
(あらすじ)
上層部の命令を受け、潜入捜査官として生きることになった新人警官のラマ(イコ・ウワイス)は、名前を偽り、マフィアのボスの息子ウチョの信頼を得て組織の一員になる。しかし、父親に反発するウチョが組織内で成り上ろうと企てた陰謀により、ラマは対立する日本人ヤクザとの抗争や果てしない戦いに巻き込まれていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




96点


※今回の記事は、下ネタが多めのR18仕様になっているので、そういう文章が苦手な人は読まないで!
※今回の記事は、ムダにダラダラと長いので、そういう文章が苦手な人は読まないで!
※今回の記事は「V/H/S ネクストレベル」のネタバレに触れているので、気を付けて!


「アクション映画の傑作!m9`Д´) ビシッ」と名高い「ザ・レイド」の続編というだけで“鑑賞が義務”レベルなのに、今年ベスト級の素晴らしい予告編を見ちゃったら、期待値でパンパンに膨らむ胸と股間(1つアウトな文章)。「『ザ・レイド』祭り」「ザ・レイド」との二本立てでR18+ディレクターズ・カット版を見てから、新宿ミラノ2R15版を1回鑑賞。その後、さらにR18版を2回観てきました。大好きでしたYO!(*ノ▽ノ) キャッ


「『ザ・レイド』祭り」、スゲー楽しかったです。
「『ザ・レイド』祭り」

なんと抽選でオフィシャルTシャツをゲットしたけど、Lサイズは小さくて着られないぜ! (`∀´) オホホホホホ
Tシャツゲット!

別の日に再度ミラノ座に来ましてね。
新宿ミラノ

前売り券を使って、R15版を観たものの… (`Δ´;) ウーム
前売り券を使用

そして先週、再度、R18版を鑑賞。入れ替えがないのでに連続で観たのでした。
R18版


まぁ、「映画としては『ザ・レイド』の方が良かったじゃん」的な意見もわからないでもないんですよ。いろいろなアクションのバリエーションが楽しめた前作と比べて、今作はシラット&バイオレンスに特化している上に146分もあるため、合わない人は結構飽きるんじゃないかしらん。ただ、僕的にはその盛り具合がまさにストライクでしてね…(しみじみ)。なんて言うのかな、チョココーティングされたチョコアイスにチョコチップが散りばめられた挙げ句に板チョコが内蔵されているアイスバーをダース単位で食べた感じ? 今でも心に「ザ・レイド GOKUDO」がいっぱい状態であり、心地よいドキドキが止まらないのです (〃∇〃) ウフフ


たぶん現在の僕の心境にピッタリな曲を貼っておきますね↓




ギャレス・エバンス監督的には「もともとは『Berandal』という映画が作りたかったけど、お金がなかったため、とりあえず『ザ・レイド』を作った」という経緯があるワケで(こちらに数年前に作られていた擬斗と今作との比較動画があります)。僕としてはやっぱり「ザ・レイド GOKUDO」ということでね、何に「ドキッ」としたのか、長めの個条書きで残しておきますね↓



<① オープニングにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

麻袋で顔を隠された半裸の男がサトウキビ畑に連れて来られるんですが、その顔を見てみれば、なんと主人公ラマの兄であるアンディ(ドニ・アラムシャ)でして。前作でそこそこの戦闘力を見せていた&「『ザ・レイド』祭り」で前作と続けて観ていただけに、この囚われ人としての登場にはビックリですよ。しかも、新興勢力のブジョ(アレックス・アッバド)に逆らったということで、アッサリと殺害されるからさらに口がアングリ。

ショットガンで頭を撃たれた瞬間、無音になって「THE RAID 2」というタイトルが出たんですけど、あまりに凄惨なムードに客席はドン引きだったりして。「『ザ・レイド』祭り」で観た時は、たぶん関係者の人が率先して手を叩いて観客に拍手を促したみたいなんですが、それに応える拍手はまばらだったというね… (・ε・) ソリャソーダ

袋の中身はお兄さん。前作を観てからすぐに観ると、イヤな気分は倍!m9・∀・) ビシッ
麻袋の男



<② トイレでのバトルにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

タイトルが出た後は、ラマが潜入捜査官になるくだりが回想とともに描かれまして。前作の強敵は小物であり、今のままでは大物マフィア・バンクン(ティオ・パクサデウォ)と組んでいる上層部の汚職警官レザ(ロイ・マーテン)は逮捕できないとのこと。何よりも兄貴が殺されて怒り心頭のラマは潜入捜査を承諾。「ユダ」という「ザ・タイガーキッド」の主人公orイスカリオテ的な名前で刑務所へ潜入すると、新入りへの洗礼なのか、早速、荒くれ者どもとトイレでのバトルがスタートですよ。狭く汚い個室の中、細かい手技で敵をさばきつつ倒していく見事なシラットアクションが非常に良い前菜になったのでした (・∀・) イイネ!

“信用できる警官”ブナワル(コク・シンバラ)に潜入捜査を頼まれるラマ。
潜入捜査を頼まれました

「ユダ」として刑務所に入った途端、バトル! 肩を上手く使ったりとか、とにかく技が細かく素早く丁寧な印象だったり。
トイレでのバトル



<③ 刑務所での泥まみれ大乱闘にドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

刑務所に潜入したのは、バンクンの息子ウチョ(アリフィン・プトラ)に近づくため。仲良くなるキッカケを掴もうとしていたら、ちょうどタイミング良くウチョの命を狙うチンピラ軍団が登場→武装した看守たちも突入→男だらけの泥まみれ大乱闘が勃発!ヘ(゚∀゚*)ノ オッスオッス! 縦横無尽のカメラワーク&長回しにときめく上に、石段に顔を叩きつけられた男がアップになったりとか、足を変な方向に曲げたりとか、小さめの刃物でサクサク刺したりとか、逃げようとした奴が即物的に射殺されたりとか、残酷描写が積極的に入ってくるのもありがたい。ユダのシラットだけでなく、脇役が口を裂かれてたりとか、細部も見逃せないぞ! (o^-')b ナンダコレ

カメラワークがなかなか面白かったです。
泥まみれの乱闘



<④ 裏ビデオ屋での集金取り立てバトルにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

泥まみれ大乱闘を経て、すっかりウチョと仲良くなったユダがやっと出所。上司からは数カ月と言われていた潜入がこの時点で2年も経っていて非常に可哀相なんですが、本格的な捜査はこれからなのです。用心深いバンクンたちの前で全裸になって「警察の犬じゃない」ことを証明すると、ウチョの部下として働くことになりましてね。

左からウチョ、バンクン、その右腕のエカ(オカ・アンタラ)。人前で全裸になった時、勃起しちゃったらどうしよう…(不要な心配)。
早く脱げ

初仕事は裏ビデオ屋でのみかじめ料の取り立て。ウチョとエカに付いて行くと、当然ながら揉めてハードな銃撃戦が始まって、最終的にユダが逃げたビデオ屋の社長をシラットで血祭りにあげるのでした。ここは社長が窓に飛び込む時のカメラワークとかが非常にユニークで楽しかったり。ちなみにこのビデオ屋、獣姦っぽいDVDを焼いていたりとかなり特殊なAVを作成しているようで、デカいディルドを装着した女性が出てきた時は(男のケツを掘ってた!)、かなり恐ろしかったです… ('A`) イヤーン

なんとなく味わい深い画像を貼っておきますね(「女子攻兵」より)。
アナルを犯された後の紅茶は格別

ちなみに裏ビデオ屋の社長を演じたEpy Kusnandarは、「V/H/S ネクストレベル」では教祖役で爆裂してました。
V/H/S ネクストレベルの教祖



<⑤ ヤヤン・ルヒアンにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

取り立てを無事に終えたウチョですが、父親から重要な仕事を任されないのが超不満な様子。憂さを晴らすべくカラオケに行ったら、水商売の女性に生意気な口を叩かれて大暴れしたりしてね。そんな時、ウジョから連絡があって、手を組むことになりまして。ウチョはバンクンが休戦協定を結んでいる日本人ヤクザに戦争を仕掛けることを画策するワケです。

野心がボーボー燃える男ウジョ。んもう、ウチョとウジョって、名前がまぎらわしいYO!ヽ(`Д´)ノ
ウジョ

その生け贄に選ばれたのが、バンクンとは旧知の仲である殺し屋プラコソなんですが、なんと前作でマッドドッグ先生を演じたヤヤン・ルヒアンが再登場してくれましてね… (ノω・、) ウレシイ 同じ俳優を違う役で出演させるという「仁義なき戦い」を思わせる起用は慧眼というか、やっぱりギャレス・エバンス監督は信用できる男。「エクスペンダブルズ」シリーズでもこのシステムを積極的に採用して、ジャン=クロード・ヴァン・ダムやストンコ、ゲイリー・ダニエルズやスコット・アドキンスが続々再登場してほしいと心から思いました。

今後作られるすべてのアクション映画に出てほしい男、ヤヤン・ルヒアンの画像を貼っておきますね。
ヤヤン・ルヒアン!

で、そのプラコソがまた実に味わい深いキャラクター。中盤に見せる多人数バトルでは、殺しの腕はズバ抜けていながらも、マチェーテを振るうのは標的だけ→無益な殺生はしないポリシーが超素敵なんですよ。しかも、そのくせ別れた奥さんには頭が上がらず、「15年も会っていない息子カリムを想い続けている」という設定が凄まじく泣ける…凄まじく泣けるのです!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン

クラブでウチョの罠に掛かって、たくさんの敵に襲撃されつつも、ワンカット長回しで次々と倒していくんですが、多勢に無勢。ボロボロになりながら雪が積もった路地に出ると(って、インドネシアに雪って降るの!?)、そこに待ち受けていたのが“ストレートすぎるネーミングの男”キラー・マスター! 演じたセセプ・アリフ・ラオマンは実際にシラットの達人で、普段は小学校の英語の先生なんだそうですけど、信じられないほど凶悪な佇まいでして。死を覚悟したプラコソをカランビットナイフで無惨に切り裂いていくというね… (ノДT) アンマリダー もうね、プラコソの死が泣けるだけでなく、キラー・マスターの容赦ない精神性&高い攻撃力が示される100点の場面だったり。



<⑥ ベースボール・バットマンにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

プラコソが殺されても、無益な抗争をしたくないバンクンは動かず…。業を煮やしたウチョはウジョに指示をして、殺し屋3人衆に日本人ヤクザを襲撃させるのです。ここでキラー・マスターはあまり活躍しないんですが、素敵すぎるキャラクターが2人ほど登場しまして。まず、1人目がベリ・トリ・ユリスマン演じるベースボール・バットマン。金属バットと硬球を使って標的を撲殺していくんだから新鮮すぎというか(バットを振るうだけでなく、硬球をノックして殺害したりする!)。昔、竜崎遼児先生の格闘技漫画「闘翔ボーイ」でプロレスvs野球の異種格闘戦が描かれたことがありましたが、一部で囁かれている気がしないでもない「野球最強説」を具現化したような強さであり、感動で胸が震えましたよ… (´Д`;) ハァハァ

コイツが戦闘に特化した野球小僧、ベースボール・バットマンだッ! 野球選手はフィジカルエリート故に弱いハズがない…という暴論。
ベースボール・バットマン

一応、「闘翔ボーイ」の野球vsプロレスのシーンを貼っておきますね。強いのはどっちだ!?
野球vsプロレス!



<⑦ ハンマーガールにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

だがしかし! その妹であるハンマーガールこそが今作の白眉。一見すると“グラサンをかけた普通の女性”的なビジュアルで、両手にハンマーを持って敵を襲撃するんですが…。なんと叩くだけでなく、釘抜きの部分で「裂く」のが超フレッシュ!m9`Д´) ビシッ 口が利けずに兄と手話で会話する姿にも萌えさせられたりしてね。今までガールと言えば、ヒットガールが最強であり、その他はボンバーガールとか透明ガールとかナオリタガールとか歌舞伎町ひげガールとか、最近ではハイスコアガールゴーン・ガールが世間を賑わせていますけど、これからハンマーガールの時代が来ることは間違いない、ですな(知った風な口調で)。

ハンマーガールを演じたジュリー・エステルは半年間猛特訓したそうな。少し体幹が弱い気もしましたが、よく頑張った!(偉そうに)
ハンマーガール



<⑧ 飲食店シラットにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

日本人ヤクザの報復として、タクシーに乗り込んだところを汚職警官レザの手先に襲撃されたユダ。なんとか飲食店に逃げ込むと、敵が持っていたドスでサクッと刺したり、目に付くモノを手当たり次第に使って戦う様子が、凄惨なジャッキー・チェン映画といった風情で超愉快でしたよ。例えば、敵を熱い鉄板に押し付けたら、ジャッキー主演作なら「あちちち!(´Д`;)」と赤くなるだけで済みそうなところも、今作ではしっかりと顔が焼けただれて大変なことになっていました (ノ∀`) アチャー

鉄板でジュー! 焼け跡はコンガリと無惨でしたぞ。
鉄板でジュー!



<⑨ カーアクション&カーシラットにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

これらの抗争を息子が仕組んだことに気付いたバンクンは、日本人ヤクザたちに日本語で謝った後、ダメな息子をパンチ&パンチ&パンチ!ヽ(`Д´)ノ ところが、ウチョはウジョ一味を引き入れて、自ら父親を射殺しちゃってね…(この場面の警備のザルっぷりには驚いた)。そんな修羅場に到着したユダは、何とかエカを逃がしつつ、キラー・マスターとのファーストコンタクト→アッサリ負けてしまって気絶ですよ。

だがしかし、連れて行かれるユダをエカが車で救出しに来まして。目を覚ましたユダは狭い車内でシラットバトルを開始し、エカは車&バイクで襲ってくる敵と激しいカーチェイス&銃撃戦を繰り広げるのです。ここのアクションはカメラワークが凝っている上にスタントの方々も非常に体を張っている感があって、超ドキドキしながら楽しませていただきました。

狭い場所でこそシラットは真価を発揮する! 上からの視点でどうぞ〜。
カーシラット

エカ役のオカ・アンタラは、「KILLERS キラーズ」とか「V/H/S ネクストレベル」とか、よく見掛ける印象。
カーアクション中のエカ



<⑩ 単身での殴り込みにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

何とかユダを救出したものの、瀕死のエカ。「実はオレも潜入捜査官なんだ (´Д`;)」と観客のほとんどが気付いていただろうことを告白すると、「全部倒さないと終わらない…」なんて言いながら、車から降りまして。すっかりその気になったユダったら、単身で殴り込みを決行! ウチョとウジョとレザが集まっているレストランの裏口から車で突入する…って、「アンタがいくら強いと言っても1人で敵陣に殴り込むのは無茶だろ(苦笑)」と思いつつも、シラットで次々と敵を倒していく姿には、ちくしょう、超燃えた!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォ!

この撥ねられた人は大丈夫なんでしょうか…。倉庫内のカーアクションもなかなかデンジャラスでしたよ。
車で殴り込み



<⑪ 素敵な2vs1バトルにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

部下から「殴り込み」の報告を受けたウジョが3人衆に迎撃を指示。最初にユダの目の前に立ちはだかったのは、ベースボール・バットマンとハンマーガールの2人ですよ。兄が妹の手を引いていく時、妹が「あっ、ハンマー持っていかないと!∑(゚Д゚し」といったドジッ子ムードを漂わせるのが超愛しい。そんな彼らの姿を観ていると、脳内には関ジャニ∞の新曲「CloseR」が流れてくるのです↓


(`∀´)人(▼∀▼し
C と Rが生まれたら 親に殺されかけた
こうして生き残れたのはね きっとすごい確率なんだ Oh

邪魔者は全て消していこう 即撲殺する事にしよう
『殺る』『殺らない』で悩むより
“コインの裏表”がすべてのカギ

殴る!? 裂く!! 血まみれ…の修羅の道 いざ逝け!!

Wow oh oh
bat と hammer 不思議な兄妹 不運な標的 探して
bat と hammer の賑やか殺戮 Jap に Terror ふりまいて
Wow oh oh Oh!! Oh☆Oh♪…



って、つまらない替え歌を書いてすみません…。ハッキリ言って、非常に良くできている2vs1バトルであり、スピーディな戦闘の最中でも兄にはちゃんとハンマーを寸止めする妹が泣けてくる。劇中では語られないものの、「映画秘宝 2015年 01月号」のギャレス・エバンス監督のインタビューによると、「2人は親に虐待されていた→助け合って必死に生きてきた」という設定だそうで。サングラスが取れたらハンマーガールの片目が潰れていたのは、そのせいなんでしょうな… (ノω・、) グスン

兄を盾にされてハンマーを寸止め! ちくしょう、ユダったら卑怯だぞ!
ハンマーを寸止めする兄妹愛

だからと言って、正義担当のユダにも負けてほしくないという複雑な男心。「赤勝て、白勝て!(´Д`;)」と、どっち付かずの気持ちで応援していたら、妹は己のハンマーによってノドを裂かれてしまい、逆上した兄もバットで顔面を叩き潰されてしまうのでした。「戦いとは無常なものなのね (´・ω・`)」としんみりいたしましたよ。



<⑫ ハードなシラットバトルにドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

最凶の兄妹を退けると、お次はキラー・マスターとの厨房バトルですがな。予告編で何度観ても飽きなかった、あの“ジリジリと間合いを詰めて戦う場面”がやっと始まったということでね、僕の”何か”は痛いほど固くなってギンギン状態。これは最悪、鑑賞中にほとばしってしまうのではーー? そんな下ネタライクな危惧を抱くほどにテンションはガンガンズンズングイグイ上昇!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!

ジリジリと距離を縮める名場面。このシーンを観た僕は…。
対手

「バキ」の観客ライクに「対手だ!Σ(゚д゚;)」と思ったんですが、実際はなんて呼ぶんですかね。推手
対手だ...

とは言え、ノーマルなシラットの攻防自体は「意外と普通」というか。「射精には至らないな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と澄まし顔だったんですが…(さりげなくゲスな文章)。ファーストコンタクトで勝利した故に余裕をカマしていたキラー・マスターが本気になってカランビットナイフを抜いた時! 僕たちが観たかったゴアなシラットバトルがスタートしたのだッ!m9`Д´) ビシッ

見せ場はここから! ここからが素敵なのですよ。
カランビットナイフバトル!

ギャレス・エバンス監督の「ザ・タイガーキッド」を観た時、ちょっとした不満として「カランビットナイフを使った演舞は見せても、使うシーンはないのね…」というものがありましたが、とうとう達人同士のカランビットナイフバトルが観られるなんて!(*゚∀゚)=3 ムッハー 「アジョシ」のナイフバトルとはまた違った趣があり、互いを刃物で斬り裂き合う2人の姿は「斬られあい宇宙」といったムードで井上大輔さんの歌声が聞こえてくるほど。 果てしなく思える削り合いの果てに迎えた決着は凄惨だけれども清々しくて、「これは良いものを観ましたな… ( ;∀;) イイシラットダナー」と感動の涙が溢れた次第。



<⑬ 終わり方にドキッ (*ノ▽ノ) キャッ>

さて、ユダが殴り込んでいる最中、父親を殺したウチョは茫然自失となっていたものの、トイレにいたボーイにチップを渡そうとした時、財布の中の盗聴器に気付きまして。それはカラオケに行った時にユダが仕掛けたものだったんですけど、ウチョはウジョのせいだと早合点。さらに「刑務所で襲ってきた奴の中にウジョと同じ刺青の奴がいた→ウジョがウチョを襲わせた!?」ことに気付いたのもあって、ユダの登場とともにレザとウジョをショットガンで殺害してしまうのです。この時のレザの「ひぃ!(°д°;)」という怯え顔がマジ最高で超スッキリす (o^-')b ナイス!

早合点をキッカケにキレたウチョ。トイレにいたボーイはチップをもらえたのか、気になります。
キレたウチョ

そのままウチョはユダも射殺しようとするも、隙を突かれて刺殺されましてね…。でも、2人が抱き合う姿は、壊れてしまった友情を確かめているかのようにも見えて、ちょっとグッと来たりして。ラストは、襲撃に来た日本人ヤクザ軍団が、敵が全滅していることにビックリする中、ケンイチ(松田龍平)に組織へ勧誘されたっぽいユダが「断る。もうたくさんだ」と答えて、映画は終わってましたよ。

予告編ではここから戦うと思いきや、実はラストシーンなのでした ┐(´ー`)┌ ナァンダ
ラストシーン



てなワケで、僕が「ドキッ」とした部分は以上でございます。いや、例えば「日本人ヤクザが全然絡まねーじゃねーかよ!( ゚д゚)、 ペッ」とか思うところはありますよ(予告編はちょっと詐欺)。それと、潜入捜査官モノとしては最初の全裸になる部分しかハラハラしないのも物足りない。「実はウジョの部下がウチョを襲ってた」ってネタ晴らしにしても”ウチョの信用を得るために犠牲になって殺される部下”なんてスゴすぎだしさぁ…(家族を人質にとられてたとか?)。


予告編のこの場面はありませんでしたが、もしかして「3」で使われるんでしょうか。
なかった場面


でも、まぁ、「突然出てくる聞き取りにくい日本語」は好みだったし、何よりもハードなシラットアクションが堪能できたので超満足ザンス (´∀`) ウフフ もう1回、観に行っても良いくらい大好きな映画になりました。ゴア描写はほとんどCGを使っているそうですが、実に良く出来ていたと感心しましたよ。最後にR15版R18版の違いを書いておくと、「ウチョがカッターで首を切っていくシーン」「ハンマーガールの殺戮描写」「カランビットナイフで口を裂かれる雑魚」「ショットガンで吹き飛ぶウジョの頭」などのゴアシーンが削られているのですけれども。一番どうかと思ったのが、ラストのキラー・マスターとのカランビットナイフ戦が大幅カットされていること。正直、“ニンニクが入っている二郎”と“入っていない二郎”ぐらいの差があると思うのでね(わかりにくい例え)、これから観ようと思っている方はぜひR18版に足を運んでくださいな。僕的には「日本を舞台にして作られる!?」「坂口拓さん&武田梨奈さんが出る!?」なんてウワサの「ザ・レイド3」に超期待しております〜。


このぐらいの場面、15歳が観ても大丈夫じゃないかなぁ… (´・ω・`) ダメ?
ゴア描写!


おしまい。




今作のサントラを貼っておきますね。なんとアナログ盤もあるみたい。



ギャレス・エバンス監督による前作。インスタントビデオもあります。僕の感想はこんな感じ



ギャレス・エバンス監督によるシラット青春残酷物語。僕の感想はこんな感じ



ギャレス・エバンス監督が参加したホラーオムニバス。インスタントビデオもあります。なかなかイヤな感じ(誉め言葉)。



なんとなくインドネシア繋がりで。地獄のようなドキュメンタリーでしたな…。



同じくインドネシア繋がりで。非常に素敵なアルバムです。






テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

2014/12/22 20:05 | 映画(2014)TRACKBACK(0)  TOP

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