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HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION(ネタバレ)





※今回の感想は、この映画が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まないで!
※今回の記事は、損壊した死体のグロ画像などが貼ってあるので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!









HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION

FINAL MISSION

2017/日本 上映時間104分
監督:久保茂昭、中茎強
企画プロデュース:EXILE HIRO
脚本:平沼紀久、渡辺啓、上條大輔、Team HI-AX
アクション監督:大内貴仁
製作総指揮:黒崎太郎、森雅貴
エグゼクティブプロデューサー:山田克也、森広貴、八木元、関佳裕
プロデューサー:植野浩之、藤村直人、平沼紀久、中林千賀子
制作プロデューサー:森田美桜、阿久根裕行、平林勉
製作統括:川田真太郎
配給統括:吉田繁暁
撮影:長野泰隆、安田光
撮影スーパーバイザー:鯵坂輝国
照明:平野勝利、児玉淳、野口マスト
録音:芦原邦雄、小宮元
美術:橋本創、畦原唱平
装飾:岩間洋
コスチュームプロデューサー:小川哲史
衣装:井出珠美
メイク:中山有紀
編集:小野寺拓也
音楽プロデューサー:佐藤達郎
音楽:中野雄太
主題歌:EXILE TRIBE
挿入曲:Valentine feat. Rui & Afrojack
選曲:金貞陽一郎
音響効果:斎藤昌利
VFXスーパーバイザー:平興史、島崎章
助監督:市原直、長尾くみこ、高土浩二
スケジュール:副島宏司
制作担当:吉田信一郎
ラインプロデューサー:柳内孝一
出演:AKIRA、青柳翔、TAKAHIRO、登坂広臣、岩田剛典、鈴木伸之、町田啓太、山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹、八木将康、岩谷翔吾、山本彰吾、天野浩成、黒木啓司、遠藤雄弥、稲葉友、栁俊太郎、廣瀬智紀、松田凌、西川俊介、西村一輝、山田裕貴、鈴木貴之、一ノ瀬ワタル、青木健、清原翔、陳内将、窪田正孝、佐野玲於、ZEN、佐野岳、藤井夏恋、鈴木梨央、林遣都、阿部亮平、小澤雄太、水野勝、田中俊介、守屋光治、井沢勇貴、楓、佐藤晴美、山口乃々華、城戸愛莉、藤井萩花、坂東希、ELLY、大屋夏南、野替愁平、白濱亜嵐、ANARCHY、LIKIYA、祐真キキ、NAOTO、関口メンディー、岩永ジョーイ、中谷太郎、JAY、武尊、城戸康裕、橘ケンチ、小林直己、尚玄、小野塚勇人、渡邉紘平、武田幸三、夕輝壽太、白石朋也、荒木秀行、黒石高大、長谷川初範、堀部圭亮、矢島健一、斎藤洋介、渡辺裕之、池上幸平、豊原功補、YOU、小泉今日子、飯島直子、岩城滉一、岸谷五朗、加藤雅也、笹野高史、高嶋政宏、木下ほうか、中村達也、早乙女太一、津川雅彦
パンフレット:★★★(1000円/しっかりした作りで写真多めのパンフ)
(あらすじ)
総力戦によりスカウト集団DOUBTらとの戦いに勝利したSWORDのメンバーたちは、九龍グループに対して「NO」を突きつけた。しかし、SWORDのメンバーたちに対し、九龍グループが総力を結集したSWORD壊滅行動を決行。各チームが壊滅状態に追い込まれ、山王連合会も分裂の危機にさらされてしまう。山王連合会リーダーのコブラは1人で九龍に闘いを挑むが、九龍によって拉致され激しい拷問にかけられる。裏で政府と結託している九龍グループは、政府主導によるかつての不正隠ぺいのため、SWORD地区の無名街を爆破し、その跡地にカジノ建設をもくろんでいた。SWORDメンバーと琥珀、九十九、雨宮兄弟たちは、政府と九龍による隠ぺいを暴くための「3つの証拠」を見つけだし、かつてない巨大な力と戦いを挑んでいく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


「HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY」は最高のひと言でして。その続編となる本作については「1983年に『ジェダイの復讐』の公開を待っていたSWORDファンはこんな気持ちだったのカナー (´∀`)」なんて微妙に反感を買いそうな文章を書いちゃうほど、ワクワクしていましてね。とは言え、他の「観ないと都内の上映が終わりそうな映画」を優先していたため、公開してもなかなか足を運べなかったんですが、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったので、今週の月曜日、新宿ピカデリーで鑑賞いたしました。期待しすぎちゃったカナー (´∀`;) ハハハ


3番スクリーン、10分の1ぐらいの入りでした。
3番スクリーン


「スター・ウォーズ」で例えると、「帝国の逆襲」でテンションが上がった人は「ジェダイの復讐」に失望したというし、最近の邦画前後編モノでは、「るろうに剣心 京都大火編」「ちはやふる 上の句」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」など、どれも前編の方が盛り上がったというか。これって観客の無駄に高まった期待値のせいもあれど(汗)、「物語は風呂敷を広げている時が一番面白い」というのも大きくて、本作もそんな感じだった印象。まぁ、シリーズモノや前後編モノの宿命ではありますわな。僕的には2つの大きなガッカリポイントがあったので、個条書きにしてみますよ↓



<① ヤクザがマイルドでガッカリだった (´・ω・`) ガッカリ>

前作の何が衝撃的だったかというと、ヤクザが牙を剥いて終わるラストでして。今まで「警察権力を味方にして、邪魔者を殺してきた人たち」として描かれていた九龍グループが、とうとう本気を出す…。そんな“容赦ない暴力”に対して、「タイマン張ったらダチ」的な戦いしかしてこなかったコブラたちがどうやって対抗するのかとヒヤヒヤドキッチョしていたら(45歳の文章)、思いのほかマイルドだったというね…。

例えば、「ボーダーライン」に出てきたメキシコ麻薬カルテルの鬼畜のような所業と比べると…。
「ボーダーライン」の吊された人たち

本作の宙づりはかなりマイルド仕立てなのです(しかも全員生きてたっぽい)。
「FINAL MISSION」で吊された人たち

いや、僕だって社会人ですからね(苦笑)、本作は中学生も観る映画であり、凄惨な内容にしたらアウトなことぐらいはわかりますよ。だから、コブラがセメントゴクゴクの刑に処されるシーンも「途中で誰かが助けるんだろうな〜」とは思ってたし。そんなゴア描写はなくても、White Rascalsのクラブの賃貸契約を強引に破棄させたりとか、無名街で人間狩りをしたりとか、大臣を処刑したりとか、うれしい場面が多かったのも確かですよ(無名街でのキリンジと植野龍平の長回しも面白かった)。

公の教育機関なのに、鬼邪高が燃やされたのも良かった。教師はどうなったのか(今さらな疑問)。
燃やされた鬼邪高

ただ、1人1人の家を襲撃するとか、身内を拉致するとか、もっとエグい展開を期待してたし、そんな“暴力”にSWORDがどうやって抗うのかが観たかった。さらわれるのがコブラだけってさぁ…(しかも村山たちがコブラを探すシーンの五分割演出が恐ろしいほど微妙)。例えば、藤井萩花さん演じるナオミさんが拉致されて、捜索する山王連合会の元に「HOLA!(やあ!)」というDVDが届く→ゴミ処理場でナオミの首なし死体が発見される→殺意の波動に目覚めたコブラが誕生する…なんて展開が観たかったザンス (´・ω・`) ミタカッタ...

「HOLA!(やあ!)」と書かれたDVDがITOKANに届いて…(「悪の法則」より)。
HOLA!

ゴミ処理場にはナオミの無惨な死体が…って、こんなの無理に決まってるだろ! ( ゚д゚) アホカ
首ナシ死体



<② 脚本がガッカリだった (´・ω・`) ガッカリ>

本作の脚本は今までで一番酷いと思いました。悪徳刑事・西郷のベビーターンからの「国が隠蔽した公害を暴けば全部OK」展開には、かなり萎えたというか。そういう理屈を設定しないとコブラたちが九龍グループを倒せないにしても、政府の隠蔽行為にリアリティがなさすぎるというか(なにあの隠蔽)、フィクションのギアがまた二段は上がった感じ。今まで散々“リアリティのなさ”を飲み込めてきたのに、僕的に本作のこの部分が結構厳しくて、「公害の犠牲者→証拠になる」ということでスモーキーが殺されるくだりとか、悲しむ以前にバカバカしかった…って、伝わりますかね。僕はすっかり「THE RED RAIN」の「琥珀さんが海外に行ったラスト」が九龍グループに対抗するための伏線だと思ってたんだけどなぁ…(韓国マフィアの力を借りるとか)。

スモーキーが死ぬシーン、泣く気マンマンだったのになぁ。
スモーキー(窪田正孝)

映画仲間のサイモンさんは「琥珀さんはUSBがわからなくて、とりあえずUSAに行ってみたのでは?」という説を提唱してました「THE RED RAIN」より)。
空港にいる琥珀さん

特に残念だったのがクライマックス。これまでの映画では、しかるべき場所での“スケール感がある大乱闘”があり、倒すべき相手がいて、とりあえずのスッキリ感はあったから、変なところがあっても気にならなかったんですが、しかし。今回は登場人物たちがあちらこちらに分散しているのを同時進行していて、しかも爆弾解除とか役に立たない場面もあったりするせいか、良いシーンがあっても気持ちが乗りにくかったんですよね。ラストも、記者の前で科学者が巨悪を告発するシーンなんて盛り上がるはずなのに、あまりに雑すぎてムカついたし…(斎藤洋介さんの「これが公害の証拠です!」というストレートな台詞にはゲッソリした)。コブラが勝利宣言をしてヤクザがスゴスゴ引き下がるくだりも好きじゃなかったし(後半の九龍グループの腰砕け振りには失望)、小泉今日子さんとYOUさんの”大人組”が出てきて、したり顔をするのもイラッとしたりと、結構不満まみれでした。例えば、小泉今日子さんが拉致されて、捜索する九十九の元に「HOLA!(やあ!)」というDVDが届いたりとか、そういう展開になったら良かったのに…(しつこい)。

斎藤洋介さん絡みの展開は、どれも好きじゃなかったです。
琥珀さんと斎藤洋介さん



その他、「このシーン、別々で撮っているのかな?」と思うところがいくつかあって(スモーキーが死んだ後とか)、お金&スケジュールに余裕がなかったのかなぁと。達磨一家が花火で道を切り開くシーンとか、シチュエーション自体は100点すぎるのに、花火だけで肝心の突入場面を映さないあたり、ちょっと寂しかったですね(あれはあれで悪くないとも思うけど)。あと、ダンたちが山王連合会に戻るくだりが「父親の言葉で目が覚めました→なんとなく戻りました」程度だったのは、拍子抜けしましたよ(もっとドラマが描かれるのかと)。村山の「ネット使って相手の痛みを気にせずに〜」という台詞も唐突に感じましたね(ネットでイヤなことでもあったの?)。


この場面、ダンたちが助けにくるかと思ってたのに(まぁ、琥珀さん&九十九でも良いですがー)。
セメントを飲まされるコブラ


な〜んて文句ばかり書きながらも80点にしているのは、ちくしょう、それでも好きだからーー (ノД`) アァン いや、本作は映画としては今までで一番ダメな作りだとは思うんですが、もう登場人物たちに思い入れがあるから、なんだかんだとケチをつけながら、ごめんなさい、満足する僕もいたのです。最もグッときたところを挙げるなら、終盤の雨宮兄弟vs源治はスゲー良かった!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! 兄弟が腕と脚に鎖を巻いて日本刀に立ち向かうあたりとか見事で、平成ライダーを観ている人なら「仮面ライダーカブト」地獄兄弟を連想したのでは。僕的には、このシリーズで最強は雨宮兄弟だと思っております。


雨宮兄弟、ゼロレンジコンバットの使い手という設定だけで、ご飯がモリモリ進みます (・∀・) ウマイ!
雨宮兄弟


あと、達磨一家の日向が寝そべる車が片輪走行して登場したシーンは「斜めになってるー!Σ(゚д゚;)」とビビッたし、爆破される無名街をコブラが女の子と駆け抜けるシーンは非常に迫力がありましたな。そして、思わず涙が出たのがエンドクレジット。SWORDの各勢力の映像を観ていると、「みんな頑張ったネー ( ;∀;) イイハイローダナー」とほだされた気分になって、なんとなくホッコリした次第。ちなみにエンドクレジット後は、バルジという謎の人物のメッセージが出て来て、続編が作られそうなムードでしたよ。


斜めになってたのは度肝を抜かれました。花火を使うアイディアもナイス。
車が斜めに!

コブラが子どもと脱出するシーン、かなりハラハラしましたよ。
無名街、爆破!

一番好きなキャラは、White RascalsのROCKY。新店舗での営業、頑張ってほしいものです。
ホワイトラスカルズ


そんなワケで、勝手に期待しすぎて落胆した面はありましたが、まぁ、楽しかったです (´∀`) ウフフ とは言え、何度も書きますけど、映画としてはアレな出来なので、僕的にはまたドラマでそれぞれの勢力をジックリ描いてほしいなぁ…なんて思っております。つーか、恥ずかしながらスピンオフの「THE MIGHTY WARRIORS」をまだ観てないんですが、財布に余裕がなくて買えないんですよね…。レンタルはやらないのかなぁ… (´・ω・`) オシマイ




まずはテレビシリーズのシーズン1を観るのがオススメ。1話30分×全10話なので見やすいです。



シーズン2の後から繋がる映画版。僕の感想はこんな感じ



雨宮兄弟がゼロレンジコンバットを炸裂させるスピンオフ。僕の感想はこんな感じ



MIGHTY WARRIORSの“出会いの物語”を描くスピンオフ。観たいけどお金が… (´・ω・`)









テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

2017/11/25 21:45 | 映画(2017)TRACKBACK(0)  TOP

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