SHAME シェイム(ネタバレ)
SHAME シェイム※GIFなどを追加しました(11/19)
原題:Shame
2011/イギリス 上映時間101分
監督・脚本:スティーブ・マックイーン
脚本:アビ・モーガン
撮影:ショーン・ボビット
編集:ジョー・ウォーカー
美術:ジュディ・ベッカー
衣装:デビッド・C・ロビンソン
音楽:ハリー・エスコット
出演:マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン、ジェームズ・バッジ・デール、ニコール・ベハーリー
(あらすじ)
ニューヨークでエリートサラリーマンとして働くブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、セックス依存症から抜け出せずにいた。そんなブランドンのもとに、恋愛依存症でリストカット癖のある妹シシー(キャリー・マリガン)が転がり込んでくる。互いに相容れない2人はともに生活することでますます孤独を深めていき、事態は悪い方向へと転がっていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
75点
※今回の記事には、 R-18指定という映画の性質上、かなりアダルトな要素が含まれるので、気をつけて!
※今回の記事には、僕の“生々しい性の話”が書かれていて、気持ち悪くなる人もいると思うので、そういうのが苦手な人は気をつけて!
マイケル・ファスベンダー主演ということで、結構気になっていたので、シネマスクエアとうきゅうで観てきました。なかなか面白かったですよ。
大きい看板の画像を貼っておきますが、4/9現在、都内ではシネクイントでしか上映してないので注意!
超適当にあらすじを書くと、ブランドンはコールガールを自宅に呼びまくったり、隙あらば職場でエロサイトを観まくってトイレでオナニーしたりと、1日に何度も射精しないと気が済まないセックス依存症の男。地下鉄で好みの人妻を見かけたら目で誘惑したりと、とにかくガツガツしているんですよ。まぁ、大変そうではあるけれど、それなりには充実した生活を送っていたところに、リスカ経験が豊富で“構ってちゃん”感が丸出しの妹・シシーが押しかけてきまして。シシーがいるせいで自宅で思うようにセックスできなくなっただけじゃなく、オナニー&ズリネタまで見つかってしまったブランドンは、超イライラしてシシーを罵倒し、家を出るんですね。
通りすがりの女性のお尻もしっかりチェックするブランドン。そのエロさ、徹底してるぜ!※GIFに変更しました。
夜の街を彷徨うブランドンは自暴自棄になって、他人の恋人にエロトークをして凹られたり、仕方なくハッテン場で男にフェラしてもらったり、娼婦と3Pしてみたりして、とりあえずスッキリはしたものの、イヤな予感がしたのでダッシュで家に戻ったら、シシーが手首を切ってまして。何とかシシーが助かったので、ブランドンはホッとしつつも、「んもう、どうやって生きたらいいんだYO!ヽ(TДT)ノ」と雨の中で号泣。とりあえず家に帰ろうと地下鉄に乗ったら、映画序盤で“誘惑したら逃げられた人妻”が逆に誘ってきたので、「…う~ん、とりあえずヤッてみるか (´・ω・`)」って感じで終わってました。
夜の街を彷徨って、とりあえずはスッキリしたものの…。
帰宅したら妹が絶賛自殺中! 妹はなんとか助かったものの、どうして良いか分からずに打ちのめされるブランドン。
でも、その帰り道に“誘惑した人妻”と再会(画像は最初に会った時のもの)。ここの解釈は分かれると思いますが、僕は「仕方ねぇ、やるか」って感じかと。
僕的には、ブランドンがセックス依存症になったのは「ブランドンとシシーは過去に保護者から虐待を受けており、2人でそれを耐える&そこから逃避する過程で肉体関係を結んでしまった→ブランドンは今も彼女を愛しているものの、『近親相姦だけはダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ』と苦しんでる」からだと思いまして。なんて言うんですかね、気になった描写を取り上げると、
① シシーがブランドンに全裸を見られても平気→過去に肉体関係があったのでは!? ∑(゚Д゚)
② シシーと上司のセックスに超モヤモヤするブランドン→今も恋心を抱いていて、嫉妬しているのでは!? ∑(゚Д゚)
③ シシーが無邪気にベッドに入ってくると邪険に追い出すブランドン→ムラムラしちゃうからでは!? ∑(゚Д゚)
④ ブランドンの頭に変なコブ→過去、保護者に虐待された時のケガでは!? ∑(゚Д゚)
⑤ シシーの「私たちは悪い人間じゃない。環境が悪かったのよ… 川ノω・、)」発言→虐待がキッカケで近親相姦状態になったのでは!? ∑(゚Д゚)
って感じ。特に姉が2人いる僕からすると、①や③で見せるシシーの馴れ馴れしさは異常に映るんですよ(姉たちは大好きだけど、例えば“卑猥な単語を辞書で引いただけで発情→自慰に及んでいた思春期のころ”ですら、彼女たちをそういう目線で見たことは一度もないし、自分の母親と同じく裸を想像することすら気持ち悪いし、肉体的な接触も一切イヤだったりする)。だから、この映画は「愛する人を忘れられずにセックスに依存する男の話」だったんじゃないかと。まぁ、スティーブ・マックイーン監督は何かのインタビューで「観客の想像に委ねるようにした」的なことを言ってたので、違う解釈もあるのかもしれませんがー。
僕的にはこの“親密さ”もナシなんですが…どう思います?
ただ、僕的には「じゃあ、YOU、ヤッちゃいなよ (・∀・)」と思ったり。いや、僕にそんな趣味はまったくないし、ハッキリ言って「父親が娘を~」的な近親相姦には嫌悪&憎悪しか感じないし、そういう奴らは長期間に渡る拷問の末に死ねばいいとしか思いませんが、とりあえず成人した2人が現時点でも惹かれ合っているなら、別にいいんじゃないかなぁと。ブランドンがそのことを「恥=Shame」と感じて、まったく楽しそうじゃないセックスに没頭するくらいなら、そのことに同じように苦しんでリスカしまくってるシシーと、2人でちゃんと問題に向き合えば良いんじゃないのと。
ってことで、ブランドンが普通にイケメン&社会的立場もしっかりしている&チンコがデカイというのもあって、“負け犬キャラ”好きな僕的には「アラアラ、大変ですな (´∀`)」程度の感想というか。お話自体には、そんなに心をワシ掴みにされなかったんですが…。それ以外に好きな要素が結構あったんですよね。
まず、性にまつわる描写の数々に共感しちゃったというか。基本、僕はエロいことを妄想するのが何よりも大好きですけど、残念ながらそれを実践する勇気は持ち合わせてないし、男性器の大きさ・ベッド上のスキル・性的なタフネスなどにまったく自信のない男なんですが…。赤裸々なことを書くと、奧さんの妊娠→出産→育児による1年半のセックスレスのせいで、現在、かなりフラストレーションが溜まってる状態であり、それもあって、このブログではやたらと「浮気したい!ヘ(゚∀゚*)ノ ムッシュムラムラ!」なんて文章が垂れ流されてるワケです。だから、さすがにあそこまでの欲求不満にはなってませんけど、性を必死に求めるブランドンの気持ちが分からないでもなかったんですよ…。
僕的には、心の中をこんな暴れ馬が走り回っているイメージ(「凄ノ王」1巻より)。ああん、浮気してみたい!ヽ(´Д`;)ノ
その他、「高校生のころ、ある日曜の朝、なんとなくアンニュイな気分で目覚めたと同時に自慰に励んだ後、気が付くとさっきまで何もなかったハズのベランダに洗濯物が干してあった(僕の部屋のベランダは母親の部屋にも繋がってた…)」とか「帰宅したら、自分の部屋がキレイに掃除されてて、隠してあったハズのデラべっぴんが机に置かれていた」といった経験がある僕的には、ブランドンがシシーに自慰をしているところやパソコンのエロサイトを見られるシーンは非常に居心地が悪くなったり。よく分からないけど「このままじゃダメだ!」と思い立ってエロ本を処分したことが何度かあるので、エロ本やエロDVDを一気に捨てるシーンも共感したし、ブランドンが付き合おうと思った女性とのセックスで勃起しなかった場面でも、好きな女性と初めてセックスする時にピクリとも反応しなくなってパニックになったことを思い出したりして…。
ブランドン、“オカズ”を勝手に見られるの巻。んもう、お母さん、勝手に部屋入るなって言ったじゃない!ヽ(TДT)ノ
ブランドン、大事なセックスの場面で勃たなくて死にたくなるの巻。その気持ち、痛いほど分かります… (ノДT)
そして、何よりも身につまされたのが、ブランドンがハッテン場で男にフェラされるシーン。初カノにフラれて以降、僕は“常に誰かと付き合っていないと激しく情緒不安定になる男”になってしまい、恋人がいなかった時期、「こうなったら男でも良いんじゃないか?」と思ったことがありまして…(危険すぎな告白)。僕はいわゆるガチムチ系であり、一部のゲイの人にはそこそこモテるので(自信のなさに定評のある僕が唯一自信を持っているポイント…って、恐ろしくダメな文章を書いてますな)、誰かしら相手が現れるだろうと。結局、その発想自体がゲイの人たちに超失礼であり、“生理的に無理”という壁も乗り越えられないので断念しましたが、ブランドンの「もう男でもいいや ヘ(゚∀゚*)ノ」的な心理はね、立場と状況は違えど、なんか分かっちゃったというか…。要は、この映画はそんな“男の性のあるあるネタ(ゲンナリ編)”が満載であり、そういう点に凄まじくグッときたんですよね…って、今回の感想で多くの読者を失った気がします ('A`)
役者さんたちも実に良くて、マイケル・ファスベンダーは相変わらずの“イイ男”でしたよ。あの絶頂時の顔は「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」での“怒りと平静心の間”の表情とも似ていて、逆に「ファースト・ジェネレーション」
の“あのシーン”の意味について、もう一度深読みさせられたりもしました。シシー役のキャリー・マリガンも最高でしたね~。今回、ああいうタヌキ系の顔を好む自分をあらためて自覚しましたよ。序盤、サラッと見せるヌードが素敵すぎなんですが(“あえてユルめの体”なのがいいネ (o^-')b )、何よりも「New York, New York」を歌う場面が本当に素晴らしかった! あのシーンで大好きになったというか、僕の中のキャリー・マリガン株がスゲー上がっちゃいました。
動画があったので、貼っておきますね↓ 歌詞の意味も含めて、このシーン、大好き!
それと、興味深かったのは、上司にハードディスクの中身がバレて変態扱いされるシーン。「偉そうに罵ってるけどさ、部下の家でその妹とセックスしたくせに、家族の前で平気で良き父親ヅラが出来るテメェの方がよっぽどおぞましいだろ ( ゚д゚)、ペッ」ってムードが漂ってて良かったです(それと同時に「“クリームパイ=膣内射精”なのは知ってたけど、“ダブルアナル”って何? (゚д゚;) ドンナプレイ?」とも思ったり)。ブランドンが相手にする娼婦たちが全員飲み物を断るのも好感が持てました(ああいうお仕事の人は、客に出された飲み物には手を出さないのが基本)。デートのシーンでの長回しとかも良かったですな~。
イヤな奴だった上司。何はともあれ、みんな、会社のPCではエロサイトを見ないようにしようね! 約束ダヨ (・ε・)
ダブル繋がりでなんとなく貼っておきますね。ちなみに「ファイナルファイト」ではマイク・ハガーを愛用してました。
ううむ、何だか長々と残念な駄文を書き散らかしちゃいましたな…。僕的にはちょっと期待しすぎた感もあるんですが、普通に面白い映画でしたよ。同姓同名の偉大な俳優と混同されがちなスティーブ・マックイーン監督ですが、なかなかスゴい人なんじゃないでしょうか。日本では未公開の「Hunger」とか、スゲー気になっております。セックスシーンの数々に過度なエロさを期待すると微妙ですが、監督がゲイなのも関係するのか、マイケル・ファスベンダーはかなりエロく撮られてると思ったので、彼のファンはかなり楽しめると思いますヨ (´∀`) ウフフ
なんとなく思い出した映画その1。仕事のできるイケメンが殺人衝動に悩むお話。
なんとなく思い出した映画その2。セックス依存症の女性が大変なお話。クリスティーナ・リッチ、大好きです。
サントラも貼っておきますね。
2012/04/09 18:05 | 映画(2012) | TRACKBACK(0) TOP
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