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テーター・シティ 爆・殺・都・市(ネタバレ)

テーター・シティ 爆・殺・都・市

テーター・シティ 爆・殺・都・市

原題:TAETER CITY
2012/イタリア 上映時間73分
監督・脚本・音楽・特殊効果:ジュリオ・デ・サンティ
撮影:ステファン・バーヒー
出演:モニカ・ムニョス、リッカルド・ヴァレンティーニ、クリスティアン・リーヴァ、ウィルバー・ジィモサー、ジュリオ・デ・サンティ
パンフレット:なし
(あらすじ)
近未来のとある街、テーター・シティ。そこでは街中を流れる電波が犯罪者を認識、すると犯罪者は自殺へと追い込まれ、遺体を食用肉に加工するシード・システムという制度があった。ところが、その電波に反応しないミュータント殺人鬼(ジュリオ・デ・サンティ)が出現。さく裂弾などで頭部を粉々にしないと倒せない殺人鬼に、特殊精鋭部隊・バイカーズが出動するが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※今回の記事は、残酷な画像や動画が貼られているので、グロ描写が苦手な人は絶対読まない方が良いです!

すっかり忘れてた!ヽ(TДT)ノ 毎月、「観たい映画の覚え書き」を書いている僕ですが、2月分の記事では「未体験ゾーンの映画たち 2014」の中の注目作を3本ほど取りこぼしてまして…(2回目)。そのうちの1本が「アウトレイジ・ギャング」であり、もう1本がこの「テーター・シティ 爆・殺・都・市」だったのです。

僕が初めて“言葉がわからないのに海外版DVDを購入するほどに観たかった映画”「アダム・チャップリン」の監督エマニュエル・デ・サンティの弟ジュリオ・デ・サンティが撮ったということでね(というか、ネクロストームという製作会社を兄弟で立ち上げてる)、観る前から僕好みなのはわかっているワケで。痛快ウキウキ通り気分でヒューマントラストシネマ渋谷に行って来ました。「大好き!ヘ(゚∀゚*)ノ」って感じでしたよ。


受付近くには「未体験ゾーンの映画たち 2014」の作品紹介がありました。
未体験ゾーンの映画たち作品紹介

僕が観に来たのはコレ! 超楽しみ〜 (´∀`)
観に来たのはコレだッ!

上映スケジュールもあったりして。この手作り感、好きです。
上映スケジュール

つい17アイスを購入。もう買わないつもりだったのに…。
アイス買っちゃった


僕はなぜバイオレントな映画が好きなのか? 以前、アシッドたんぱ大放送に出演した際高野政所さんに聞かれて言葉に詰まったのですが、今ならわかる。間違いなく「北斗の拳」の影響だと。クズとしか言いようがない悪党どもを無惨に殺戮していくケンシロウやレイが本当にカッコ良くて、たぶんそれがキッカケでいわゆる“ゴア描写”が大好物になったんじゃないかなぁと(特撮番組の影響もあるとは思いますが)。映画ファンとして“後味が悪いホラー映画”なども嫌いではないものの、基本的には「残酷な闘いの末にキッチリとクズが始末される作品」に一番グッとくるワケです。


なんとなく「北斗の拳2」のOPを貼っておきますね↓




だから、ハードな戦闘とともに目を覆いたくなるような人体破壊が繰り広げられる「アダム・チャップリン」は夢のような作品でしてね…(しみじみ)。そして、同じネクロストーム製作となる今作「テーター・シティ 爆・殺・都・市」もまた、非常にストライクな映画だったというか。話の内容を書くと、舞台は近未来。「一般人には無害な“特殊な電波(a.k.a.ジードシステム)”を出すことで凶悪な犯罪者を自殺させて、その肉体をハンバーガーに加工している」という、「カレ・ブラン」「マイノリティ・リポート」で味付けして悪趣味にしたような世界観なんですが、なんとジードシステムのせいで逆にパワーアップしてしまったミュータント殺人鬼が登場しまして。その叫び声を聞いた人間はミュータント化して殺し合うようになってしまうため、殺人鬼を倒すべく、バイカー警官軍団が出動するんですね。


残念なツラ構えのミュータント殺人鬼を演じるのは監督本人。なかなか良い体をしてました。
ミュータント殺人鬼

立ち向かうのは女性バイカー警官レイザー(モニカ・ムニョス)。特殊なグローブで敵を八つ裂きにするのです。
バイカー警官レイザー


でね、何が素晴らしかったって、女性警官レイザーが使う武器レーザーグローブのゴア描写。この監督は兄同様、「北斗の拳」を愛しているようで(たぶんジードシステムの由来もコレっぽい)、彼女がその武器を振るうと、敵の肉体がモロに南斗水鳥拳っぽくスパスパと切断されていくんです! これは本当に楽しかったというか、ハッキリ言って、レーザーグローブの使用描写だけエンドレスで観たい気分でしたヨ (´∀`) ウフフ


レイザーがグローブを装着して華麗に手を振ると…。
レーザーグローブ攻撃

こんな感じで悪党は無惨に死亡! って、この殺害された人自体はまだ悪いことしてないんですけどね。
ナイスすぎるゴア描写


それ以外のゴア描写も素晴らしい出来で、何かあるたびにドバドバと大量の血が流れるあたりは、西村映造の仕事を思い出したりもしてね。いきなり殺人鬼が運転するトラックが出て来て人を轢き殺すシーンは、驚きながらも爆笑したというか、なんとなく漫画太郎先生の“お馴染みのギャグ”を連想いたしました。あと、クライマックスのレイザーvs殺人鬼で、頭骨を割ったり、足を折ったりする“X-rayバイオレンス”が観られたのも最高でしたな〜。一応、オチを書いておくと、レイザーは殺人鬼を倒すものの、殺人鬼の影響で暴力衝動に囚われてしまい、組織の上司の頭を切断して終了…って感じでした。


このトラック轢殺シーン、勢いがあって笑っちゃったり。
トラックでグシャッ!

ちなみに“X-rayバイオレンス”はこんな感じの演出(「レッドイーグル」より)。
首を折れ!


まぁ、ハッキリ言って、やたらと人肉バーガーのCMが流れるのはウザかったし、編集のつなぎ方は上手くないと思ったし、レイザー役の女優さんの身体能力が低いのは微妙だったし、バイク演出は安っぽすぎて萎えたし、ゴア描写の見せ方にクドさを感じたりもしたんですよ(特に腹の傷を塞ぐ場面の長さはどうかと)。ただ、エンドクレジットの信用できるスペシャルサンクス振り(僕が確認できたのは、ネクロストームのファン、スプラッターファン、80年代の映画ファン、監督の兄、武論尊&原哲夫、ピーター・ジャクソン、ジョン・カーペンター、ポール・ヴァーホーベン、北野武、三池崇史、すべてのカプコンスタッフ)や、「テーター・シティ2」のロゴが出てくるのが愉快だったのでね、鑑賞後は「良いモン観たなぁ〜 (´∀`)」とホッコリ気分。ネクロストームの新作が楽しみになるほど大好きになったのです。この手の映画に免疫がない方には1ミリもオススメしませんが、「未体験ゾーンの映画たち 2014」の作品は1200円で観られるということで、スプラッターが好きな人はチェックしても良いんじゃないかしらん。




なんとなく連想したジャン=バティスト・レオネッティ監督によるディストピア映画。僕の感想はこんな感じ



「犯罪を未然に防ぐ」という点では、この映画っぽい…って、無理ありますかね (´∀`;) エヘヘ



ベタですけど、ディストピア映画の名作を貼っておきますよ。



一応、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の近未来格闘映画も貼っておきますね。







テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

2014/02/21 16:05 | 映画(2014)TRACKBACK(0)  TOP

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