劇場版 テレクラキャノンボール2013(匂わす程度)
劇場版 テレクラキャノンボール2013
2014/日本 上映時間135分
監督:カンパニー松尾
バイクカメラ:アキヒト
メインカメラ:KENSAKU
テーマ曲:Weekday Sleepers
出演:カンパニー松尾、バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田、梁井一、嵐山みちる、神谷まゆ、新山かえで、平沢大輔
パンフレット:★★★★(0円/非公式ブックを配布する姿勢が素敵)
(あらすじ)
バイクとテレクラを愛してやまないAV監督のカンパニー松尾が、バイクを走らせ、テレクラで素人女性をゲットしたいという思いから1997年にスタートさせた企画ものアダルトビデオ「テレクラキャノンボール」。その2013年度大会が開催され、カンパニー松尾、バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田らが参戦することに。バイクや車を飛ばして、東京から仙台、青森を経由して札幌を目指しながら、テレクラ、ナンパなどで素人女性をゲットしていく面々。そんな彼らに、さまざまな出来事が待ち受けていた。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※今回の記事は、この映画が好きな人は不快になる可能性があるので、気をつけて!
※今回の記事は、性的な単語や下ネタを書きまくっているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、偽善的な文章が書かれており、そういうのが苦手な人は確実に不快になると思うので、読まない方が良いです。
そーす太郎さんの愉快な感想や、いろいろな方の絶賛ツイートをチラ見して、気になってはいたんですよ。ただ、オーディトリウム渋谷の公開があっという間に終わっていたので、「まぁ、いいか (・ε・)」と思っていたところ! @kimtake08さんから薦められたのと、7月からポレポレ東中野でリバイバル上映が始まっていたということで、最終日である8月1日の映画の日、「怪しい彼女」&「複製された男」を観てから、足を運んでみました。爆笑しましたヨ (・∀・) ヨカッタ!
ポレポレ東中野、座布団席が作られるほどの超満員でした。
でね、本来ならオチを含むネタバレを思いっきり書きたいところなんですけど…。この映画は冒頭に「ネタバレしないでね」ってお願いが出るし、なんだかんだ言ってインディーズ作品であり、まだあちこちで巡業もする予定みたいだし。今週土曜日(8/16)にも「テレクラキャノンボール2009上映版」と併せてオールナイト上映するということで、「若干、匂わす程度の文章」を残しておこうと思います。
なんとなく元ネタの素敵なOP動画を貼っておきますね↓
車やバイクを飛ばして、東京~仙台~青森を経由して、ゴールの札幌を目指すんですが、その間、テレクラ、出会い喫茶、出会い系サイト、ナンパなどを駆使して、素人女性をゲットしてはハメ撮りをするという内容。で、レースで1位通過したら何ポイントとか、ナマでセックスしたら何ポイントとか、「今までで一番気持ちいい」と言わせたら何ポイントとか、そんな感じで加算されるポイントを競うんですね。
で、本来は収録時間600分のAVなんですけど、劇場版は途中をほぼ省略して、札幌での最後の2日間がメイン。各々のAV監督が、さまざまなツールを利用しては、女性をゲット→ハメ撮りをするんですが、とにかく身も蓋もなくてスゴい。なんて言うんですかね、パンツを脱ぐ面白さってありますけど、“その先”というか。これはAVならではの魅力なんだろうなぁと。ナンパする時のしょうもなさだったり、ゲンナリするほどのセックスの生々しさだったり、ハメ撮り映像を観ながら“その行動”に対してポイントを加算していく真剣なバカバカしさだったり…。この日観た「怪しい彼女」も楽しかったけど、それ以上に腹を抱えて笑いましたよ。
不勉強なもので、初めて知るAV監督の方がほとんどだったんですが、全員が個性的でキャラがわかりやすいのも良かった。ある監督は熟女が得意だったり、ある監督は仕事帰りの風俗嬢を狙ったりと、各々の主義や戦術のぶつかり合いがまたスゲー愉快なのです。下手なコメディ映画やお笑い番組より爆笑したというか、こんなの作られたらお笑い芸人とかやってられないんじゃないかと。超満員だった劇場が爆笑で一体化する光景は、映画体験としても素晴らしかったです。
この映画のキーとなるのが、ビーバップみのる監督が言う「ヤルかヤラナイかの人生なら、オレはヤル人生を選ぶ」という台詞なんですが、序盤から似たような台詞を連発していただけに、最後にああいう形でハマるってのはドキュメンタリーならではの鮮やかさだなぁと。それに、ネタバレになるから詳しく書けませんけど、ああいう「決断を躊躇って…」ってシチュエーションって実際にある話じゃないですか。結構考えさせられましたね。
唐突ですが、AV版の特報を貼っておきますね↓
ただ、僕的に合わないところもいくつかあって(いつものパターン)。勝手に元祖「キャノンボール」のカラッとした感じをイメージしていたので、エピローグの情緒的なムードは少し苦手でした。あと、まぁ、すみません、これは少しだけネタバレを匂わせるので反転させないと読めないようにしますが、僕もジョン・ウォーターズ監督の某作品を想起させる場面には爆笑&悶絶しましたけど、あの展開は最初から覚悟していただけに、井口昇監督のエピソード
などに親しんだことがある身としてはもっとガッツリ行くのかと思ってたから拍子抜けした…って、勘が良い方はわかっちゃいますかね… (´∀`;) エヘヘ いや、スゴかったのは確かなんですがー。
あと、これは僕自身の問題というか、偽善的で面倒くさい話なので文字を小さく&読みにくくしますけど、そもそもAVを観る後ろめたさというのがあって、いやAV自体は大好きですけど、いろいろと現実に目をつむって誤魔化しながら観ているところがあるんですよ、だから例えば残念なおばさんが出て来たら笑っちゃったりするけどそれが現実に生きている人だと思うと微妙な居心地の悪さも感じるというか、出演している女性たちはAVに出ることはわかっていても「観客に笑われることは知らないよね」とかさ、「繊細な僕」を気取るワケじゃないんですが、とは言えAVに関わる方々はそんなところは3000年前に通過済みであり(というか非公式BOOKのインタビューでカンパニー松尾監督本人がそのことにちゃんと触れてる)むしろ僕自身が日和見主義の甘ちゃんであってそもそもこの作品を観る覚悟が足りなかったんじゃないか…ってな調子!ヽ(`Д´)ノ キィィィィ!
関係ありませんが、初音ミクのこの歌を貼っておきますね↓
そんなワケで、あーだこーだと読みづらくわかりにくい文章を書きましたが、基本的には非常に面白い映画でしたヨ (・∀・) ヨカッタ! もしここまで読んで興味が湧いた方なら、確実に楽しめると思うので、劇場へどうぞ~。ちなみに僕は杉作J太郎先生のファンなのでね、先生が「J.Said Knock You Out」で語っていた「オレはヤル時はヤル、ヤラナイ時はヤラナイ」派で生きて行こうと思います (´∀`) ナンダソリャ
カンパニー松尾監督によるAV版。600分って。
その裏側を収録した作品。ちょっと興味あります。
2009年のテレクラキャノンボール。これも名勝負だったそうな。裏バージョンも有り。
1997-2000年におこなわれたテレクラキャノンボールのベスト盤。
元ネタの映画。ジャッキー・チェンが日本人設定で出ております。
なんとなく貼ってみました。
2014/08/13 23:55 | 映画(2014) | TRACKBACK(0) TOP
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