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レッド・スパロー(ネタバレ)





レッド・スパロー 


レッドスパロー 

 原題:Red Sparrow 
2017/アメリカ 上映時間140分 
監督:フランシス・ローレンス 
製作:ピーター・チャーニン、スティーブン・ザイリアン、ジェンノ・トッピング、デビッド・レディ 
製作総指揮:メアリー・マクラグレン、ギャレット・バッシュ 
原作:ジェイソン・マシューズ 
脚本:ジャスティン・ヘイス 
撮影:ジョー・ウィレムズ 
美術:マリア・ジャーコビク 
衣装:トリッシュ・サマービル 
編集:アラン・エドワード・ベル 
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、シャーロット・ランプリング、メアリー=ルイーズ・パーカー、ジェレミー・アイアンズ、キアラン・ハインズ、ジョエリー・リチャードソン、ビル・キャンプ、テクラ・ルーテン、ダグラス・ホッジ、サキナ・ジャフリー、セルゲイ・ポルーニン、セバスティアン・ハルク 
パンフレット:★★☆(720円/もう少し読み物があっても良いのではないでしょうか…)
(あらすじ)
事故でバレリーナになる道を絶たれたドミニカは、ロシア政府が極秘裏に組織した諜報機関の一員となり、自らの肉体を使った誘惑や心理操作などを駆使して情報を盗み出す女スパイ「スパロー」になるための訓練を受ける。やがて組織の中で頭角を現したドミニカは、ロシアの機密情報を探っていたCIA捜査官ナッシュに近づくというミッションを与えられる。接近したドミニカとナッシュは互いに惹かれあいながらも、それぞれのキャリアや忠誠心、国家の安全をかけてだまし合いを繰り広げていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓
 

 


 

70点

※原作小説との比較などが知りたい方は、雁丸さんのブログが超タメになるので、読んでみて!

最近は「逆境にめげない女性が主人公の映画」に名作が多い印象がある上に(「お嬢さん」とか「ドリーム」とか)、「アトミック・ブロンド」「悪女/AKUJO」などの「女工作員ムービー」は大好物だし、主演のジェニファー・ローレンスも好きだったので、それなりに楽しみにしてましてね。 公開開始から間もない4月1日=ファーストデーサービスを利用して、TOHOシネマズ新宿にて、「去年の冬、きみと別れ」とハシゴ鑑賞いたしました。面白かったザンス (・∀・) ヨカッタ! ちなみに上映中、最前列に「輝度を下げているから大丈夫だろうとスマホを見まくっている迷惑なバカ」がいて、席がかなり離れていたので注意もできず、仕方なく「劇場を出た瞬間、手が腐ってもげてしまえ!」と呪いをかけていたら、親切な人がそのバカを注意してくれた…ということは備忘録として書き残しておきますよ(偉そうに)。


3番スクリーン、日曜日ということも影響したのか、ほぼ満席でした。
3番スクリーン 


お話を超雑に書いておくと、性接待を強要することで知られるボリショイバレエ団にてブイブイ言わせていたバレリーナのドミニカ(ジェニファー・ローレンス)ったら、公演中に“世界一優雅な野獣”セルゲイ・ポルーニンによる流星キックで足を骨折し、バレエの道を絶たれまして。このままでは今の家から追い出されて、病気の母親の治療が払えなくなっちゃうということで、ロシア情報部の幹部である叔父ワーニャ(マティアス・スーナールツ)の計らいによって、実はわざと彼女を負傷させたセルゲイに復讐を果たした後、「ある男をホテルで誘惑する」という初めてのハニートラップに挑むんですけれども。レイプされかけた上に、男が殺されるところを目撃したため、「死ぬか、スパイになるか!m9`Д´) ビシッ」の2択を迫られて、工作員(a.k.a.スパロー)養成機関で訓練することになるのです。


この暴行によって、バレリーナ人生がアッサリ終わったドミニカ。
流星キック! 

プーチンに激似な叔父ワーニャの斡旋により、「はじめてのはにーとらっぷ」に挑戦だッ!(BGMは「ドレミファだいじょーぶ」)。
叔父ワーニャの斡旋 

ところが、相手にヤラレそうになった瞬間、暗殺者が殺害! 目撃したドミニカは工作員ロードを歩むことになるのでした。
初めてのハニートラップ 


養成機関は、錠前を開けるテクを学んだりするだけでなく、冷徹な女監督官(シャーロット・ランプリング)が「体は国家のものなのだから、みんなの前で全裸になりなさい 川 ゚д゚)」とか「性犯罪者にフェラをしなさい 川 ゚д゚)」(これは別の訓練員への命令)といった常軌を逸する無茶振りをしてくるから超大変なんですが、しかし。ドミニカは自分をレイプしようとする同期を返り討ちにしたり、そいつとセックスさせられそうになって全裸になるも言葉責めで勃たなくしたりと、タフに自分を貫くから大したもんだ(偉そうに)。そんなこんなで、すっかり1人前となったドミニカは、モスクワでCIAのネイト(ジョエル・エドガートン)が失態を犯したことにより、その存在が明らかになった内通者「モグラ」の正体を探るべく、現在はブダペストに異動しているネイトの元に送り込まれるというね。


養成機関の訓練は、雪の中を走ったりするだけでなく、周囲の前で脱ぐことを要求されたりと、かなりキツイのです。
早く脱げよ 


ブダペストでは「セクシー水着で誘惑しているようだが、人を誘惑することに長けた工作員“スパロー”であることはお見通しなので、CIAの協力者になれ!(`∀´) オミトオシ!」とか「アタシがスパローということをあえてわからせた上で、あなたから内通者の情報を探るつもりなのよ!( ̄ー ̄し フフッ」といった感じで、2人は恋に落ちたような、やっぱりお芝居のような、モヤモヤしたムードで話は進みましてね。あーだこーだあって、ドミニカがCIA主導の作戦に参加するもバレてしまって、情報庁に拘束されてハードな拷問を受けるも、「アレは任務としての行動だったのYO!(´Д`;し シンジテー」と必死にアピールすることで、やっと解放。這々の体でネイトのところに戻ってみれば、情報庁のスゴ腕暗殺者マトーリン(セバスチャン・ハルク)が彼を拘束して拷問をスタートしたので、積極的に加担する…と見せかけて反逆するのだッ!ヽ川`Д´)ノ ブッコロス


「こんなプールで、ずいぶん露出度の高い水着を着てるなぁ… (・ε・) ヘンナノ」と気になったネイト。
水着にドキッ! 

パーティで再会すると、すっかり仲良し…になったのか、どうなのか…(意味深なムードで)。
プールで会ったね 

あーだこーだあって、情報庁から“裏切り者”の嫌疑をかけられて、タオルの上から棒で叩かれたり…。
タオルの上から棒で! 

水や音で責められるんですが、なんとか乗り切って、ネイトのところに戻ってみれば。
水責め 

最凶の暗殺者マトーリンがネイトを襲撃! ドミニカも拷問に参加するんですが…。
暗殺者マトーリン登場! 

途中で裏切って、なんとかマトーリンを倒すというね。
マトーリンを殺害! 


さすがのドミニカも「味方を殺しちゃったら誤魔化しようがないネー (´・ω・)(・ω・`し ネー」と困っていたら、情報庁のコルチノイ将軍(ジェレミー・アイアンズ)が現れて、「オレがモグラだYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」とカミングアウト。自分の首を差し出すことで、今度はドミニカが内通者になることを提案して来るも、なんとドミニカのすべてのベクトルは“自分をこんな過酷な状況に追い込んだ叔父ワーニャへの復讐”に向けられており、見事に濡れ衣を着せてワーニャがモグラ認定された上に射殺されるから超ざまぁ!m9・∀・し ザマァ! 最後は、政府からめでたく表彰されて、自宅にいたら電話がかかってきて、受話器からは初めて踊った&ネイトとの思い出の曲が流れてきて終わってたような気がするけど、実際はどうだったっけ…(煮え切らない着地)。


実はこの人がモグラでした。まぁ、そんなことだろうと思ってましたよ。
オレがモグラだったのさ 

でも、ドミニカの策略により、ワーニャがモグラ認定されて、射殺されるのでした〜 (´∀`) アラアラ
ワーニャに濡れ衣を! 

ラストは表彰されるも、彼女からは“自由の身からほど遠いムード”が漂ってましたよ。
表彰されました 


同じ「ロシアの女工作員モノ」である「アトミック・ブロンド」と比べると、アクションシーンがほとんどない代わりに、意志の強さと頭脳で勝負する感じ。バレエのシーンはさすがに肉付きが良すぎる気はしましたが(ほとんど代役が踊っているそうな)、拷問されたり、わずかながらリアルな暴力シーンをこなしたり、ヌードを見せたりと、ジェニファー・ローレンスが体を張りまくっていて、それだけでも映画代の元は取れたなぁと。相方のジョエル・エドガートンも安定の名演で良かったです。その他、養成機関の描き方が面白かった以上に、暗殺者マトーリンの拷問描写が最高でしてね…(しみじみ)。ドミニカのせいで同室のマルタが拷問されて死ぬんですが、その時、皮膚が四角く剥ぎ取られていたんですよ。で、「これはどういうことかな…」と思っていたら、終盤、マトーリンがコンパクトな電動カンナみたいな道具でネイトの皮膚を剥いでいくから、「これは新しい!Σ(゚д゚;) スゲェ」と感動。フレッシュな拷問描写はいつだって僕らの胸をときめかせてくれますな〜(勝手に他の人も同じ趣味に巻き込んだ文章)。


映画中盤、ドミニカのせいでマルタが死ぬんですけど…。
拷問されて死んだマルタ 

この足の傷を見て! どういうことかと思ったら、皮膚を剥ぐ最新アイテムがあったのです (´∀`) ナァンダ
四角く剥ぎ取られた皮膚 

拷問器具を広げるシーンとか、マトーリンは実に良いキャラだったり。
拷問道具 


ただ、ほどほどの満足度だったのは、ごめんなさい、やっぱり「アトミック・ブロンド」のようなアクション中心の工作員映画の方が好きだったからーー (ノД`) スミマセン いや、ジェニファー・ローレンスは本当に頑張っていて、魅力的だったんですけどね…。あと、マティアス・スーナールーツがノイズだったというか。だってさ、本当にプーチン大統領に似てる上に工作員の話だから、最初に登場した時は「これって『のちの大統領である』的な映画なのかな… (`Δ´;)」とカン違いしたほどであり、なんか出てくるたびにそこが気になっちゃった次第。


「リリーのすべて」の時もノイズになったんだよなぁ。本人はまったく悪くないんですがー。
プーチンに似ているマティアス・スーナールツ 


まぁ、何はともあれ、面白かったザンス (・∀・) ヨカッタ! 福田事務次官のセクハラ問題や、TOKIO山口達也メンバーの強制わいせつ事件とかの被害者たちをハニートラップだなんだと言うのは心底バカバカしいワケですが(どちらも権力を持つ男のクズ話でしかない)、とは言え、本作の“スパロー”のような女性たちが現実にいたらマジで恐ろしいというか。もし僕が「全裸で後ろ手に縛られて床に座っている状態で、同じく全裸にストッキング姿で椅子に座った女性に、足で股間を優しく弄ばれる」という願望を抱いていることを見抜かれたらどうすればいいのだろうか…。そんな「まんじゅう怖い」ライクな文章を残して、この感想文を終えたいと思います (゚⊿゚) アホカ




 元CIAの作家が書いたという原作小説。下巻もあります。
 
 


 デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。
 
 


 フランシス・ローレンス監督×ジェニファー・ローレンス主演作。僕の感想はこんな感じ
 


 どうしても連想してしまうシャーリーズ・セロン主演作。僕の感想はこんな感じ
 
 


 さらに連想してしまった時代劇シリーズ。このDVDBOX、いつか買うんだ…(親友に語るような口調で)。 














2018/05/20 23:55 | 映画(2018)TRACKBACK(0)  TOP

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