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スキャンダル(ネタバレ)

スキャンダル

スキャンダルチラシ

原題:Bombshell
2018/スペイン 上映時間118分
監督・制作:ジェイ・ローチ
制作:アーロン・L・ギルバート、ジェイ・ローチ、ロバート・グラフ、ミシェル・グラハム、チャールズ・ランドルフ、マーガレット・ライリー、シャーリーズ・セロン、ベス・コノ、A・J・ディックス
製作総指揮:ミーガン・エリソン、ジェイソン・クロス、リチャード・マコーネル
脚本:チャールズ・ランドルフ
撮影:バリー・アクロイド
美術:マーク・リッカー
衣装:コリーン・アトウッド
編集:ジョン・ポール
音楽:セオドア・シャピロ
音楽監修:エブイェン・クリーン
特殊メイク(シャーリーズ・セロン):カズ・ヒロ 
出演:シャーリーズ・セロンニコール・キッドマンマーゴット・ロビー、ジョン・リスゴー、ケイト・マッキノン、コニー・ブリットン、マルコム・マクダウェル、アリソン・ジャネイ、リブ・ヒューソン、ブリジット・ランディ=ペイン、ロブ・ディレイニー、マーク・デュプラス、スティーブン・ルート、ロビン・ワイガート、エイミー・ランデッカー、マーク・モーゼス、ナザニン・ボニアディ、ベン・ローソン、ジョシュ・ローソン、ブルック・スミス、ジェニファー・モリソン、アシュリー・グリーン、アリス・イブ、P・J・バーン
パンフレット:★★★★(820円/コラム3本をすべて女性が違う視点で書いているのが良かったし、特に小川たまかさんのコラムが怒りに満ちていてグッときた)
(あらすじ)
アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作については、町山智浩さんの「たまむすび」での紹介とかさえぼー先生のレビューがとてもタメになるので、そっちを読めば良いザンス。
※今回の記事は、「デス・プルーフ」のネタバレに触れているんですが、スゲー面白い映画なので、未見の方は観てから読んで!
※今回の記事は、「ハウルの動く城」のネタバレに触れているので、気をつけて!

現在、更新していない映画の感想が97本も溜まっているんですけど(汗)、アメブロのアフリエイトの仕様変更によって、ずーっと古いエディタを使っていた僕的には過去記事が非常に書きにくい状況になってしまいましてね… (´・ω・`) メンドクサイ とりあえずこれまでに観た映画の記事に関しては、当分こちらにアップしておきますよ。

2020年は“女性が戦う映画”がたくさん公開される印象があって、なんとなく押さえておきたかったし、シャーリーズ・セロンニコール・キッドマンマーゴット・ロビーの3人の共演に興味が湧いたし、何よりもセクハラ野郎をぶっ潰す内容なら、さぞ留飲が下がって日々のストレスが癒されるだろうよ ( ´_ゝ`) フフフ」と思って観ることに決定。3月16日(月)、TOHOシネマズシャンテ「ハスラーズ」を観てから、すぐ側のTOHOシネマズ日比谷で鑑賞いたしました(その後、またシャンテに移動して「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」をハシゴ)。「こんなもんかよ… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。


7番スクリーン、1/3ぐらいの入りでしたよ。
7番スクリーン、15時35分の回

夕飯としてタンドリーチキンとキャベツのトルティーヤサンドを摂取しながら鑑賞しました。
タンドリーチキンとキャベツのトルティーヤサンドとコカコーラ・ゼロ

鑑賞後の僕の気持ちを代弁する柴千春を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
こんなもんかよ


最初に「えっ、そんな内容だっけ!? Σ(゚д゚;)」と驚かれそうなほど雑にお話を書いておきますと。舞台は2016年、アメリカのケーブルテレビ局FOXニュースで、主人公は“すでに花形キャスターである女”メーガン・ケリーシャーリーズ・セロン)と“花形キャスターだった女”グレッチェン・カールソンニコール・キッドマン)、“花形キャスターになろうとする女”ケイラ・ポスピシルマーゴット・ロビー)の3人でしてね(ケイラだけいろいろな人の証言を元に作られた架空キャラ)。映画が始まると、メーガンは女性蔑視発言を非難したトランプ大統領候補から罵詈雑言のツイートを飛ばされる→支持者から攻撃されるようになって、グレッチェンはCEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)に性的関係を強要されて断ったせいで冷遇される日々を送ってまして。そんな時、出世したいケイラはロジャーに直談判するチャンスを得るも、「忠誠心を見せてみろ」下着が見えるまでスカートの裾を上げさせられるからゲッソリですよ ('A`し ゲッソリ


すみません、主人公が3人だと、つい「仮面ライダーアギト」っぽい紹介にしたくなるのです…。




いろいろあって、トランプが「正直、スマン (°∀°)b」とメーガンに軽く謝って騒動が沈静化する中、ロジャーの意に沿わない放送をしたせいでグレッチェンがクビにされると、実はずーっと弁護士と準備していた彼女はロジャーをセクハラで提訴!川 ゚д゚) ブッツブス! 「ロジャーを守れ!」的なムードが漂う社内で、ロジャーに恩を感じてきたメーガンは迷いながらも密かに取材を始めると、「他の人にセクハラされてました… (ノω・、し」と、FOXニュース自体がセクハラ上等な職場だったことが判明して、ケイラもロジャーと性的関係を持ったことを告白しましてね。


ロジャー・エイルズは特殊メイクをしたジョン・リスゴーが演じているんですが…。
ロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)

ちょっと「荒れ地の魔女」を思い出した…という、どうでも良い文章(「ハウルの動く城」より)。
荒れ地の魔女


最終的にはメーガンも「ダメなものはダメでした (・∀・し」と気付きまして。放送でセクハラを告発したため、ロジャーは激怒するもアッサリ解任ですよ(微笑)。これでやっとFOXニュースの職場環境も良くなる…と期待してみたものの、ルパート・マードック(マルコム・マクダウェル)の演説を聞いていると、結局は何も変わらなさそうなので、ケイラはスムースに退職。グレッチェンらセクハラ被害者は多額の賠償金(5000万ドル)を見事ゲットするも、ロジャー&セクハラ幹部も多額の退職金(6500万ドル)を無事受け取ったことがテロップで流れて映画は終わってました、たぶん。


俳優たちを実際の人物にかなり似せているということで、メイク映像を貼っておきますね↓




基本的には非常に面白かったです。本作の脚本は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」チャールズ・ランドルフだそうですけど、スゲー納得したというか。複数の主人公が登場して“第四の壁”を越えて話しかけてくるだけでなく、そこはかとない“オチの苦さ”も似てる印象。そりゃあジェイ・ローチ監督は「オースティン・パワーズ」シリーズや「ミート・ザ・ペアレンツ」シリーズといったコメディを手掛けてきただけあって、FOXニュースの社内に“日常的にはびこっているセクハラ”をサラリとブラックに見せたりするのは良かったし、話もテンポもよく進むし、ケイラの同僚役で登場するケイト・マッキノンは清涼剤のような存在感があったし、一応は最後の最後にロジャーがワナワナ顔になるから、それなりに留飲は下がったんですけれども。

とはいえ、やっぱりセクハラシーンの数々は不快だったし(特にマーゴット・ロビーが超可哀相!)、何よりも「セクハラ野郎どもが多額の退職金を得たエンド」は、事実だからこそ胸糞が悪いなぁと (`Δ´;) ウーム 正直、この映画の前に観ていた「ハスラーズ」がスゲー良かったながらも切ない終わり方だった→本作にはもっと「セクハラ野郎をブッ殺してイェーイ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」的な爽快感を求めていただけに、そういう点では「こんなもんかよ」と失望しちゃったと言わざるを得ないのが現状…(宇多丸師匠っぽい言い回し)。できれば「デス・プルーフ」のラストのように、メインの女性3人でロジャーをなぶり殺しにして終わってほしかったです…って、製作者サイドから「テメェ、何言ってんだ ( ゚д゚) コロスゾ」って思われそうな願望ですがー。


ううむ、こんな風に終わってほしかったなぁ(「デス・プルーフ」より)。
「デス・プルーフ」のラスト


な〜んて、アホな文句を書いちゃいましたけど(苦笑)、なるべく多くの人が本作を観た方がいいと思ったりするのは、「セクハラ」をわかりやすく描いていたから。ロジャーのダイレクトな行為だけでなく、FOXニュースの野郎どもが職場の女性たちに投げかける酷い言葉やあからさまな視線、そして「そんな環境を黙認する同僚(男女とも)の姿勢」などなど、観客が「あ、これダメじゃん!Σ(゚д゚;)」と“セクハラ行為とその悪質さ”に気付けるように演出されているんですよね。で、僕的にグッときたのが、映画序盤で引き合いに出される「2006年のルディ・バクティアルのケース」。“立場が上の男”から昇進と引き換えに肉体関係を迫られたルディ(ナザニン・ボニアディ)が必死に解決策を探りながら言葉でかわそうとするんですけど、これが実に良く出来ているのです。

先日、「幻冬舎の編集者が下請けの女性ライターを2ヵ月間もタダ働きさせた挙げ句に性的関係を迫った件」が報道された時、被害者の「気を遣いまくった返信」を読んで、この場面を真っ先に思い出したんですが(その次に「クソLINE特集」を連想した)、要はセクハラ野郎の常套手段ってことなんでしょうな。つーか、またロジャーが「優秀で多くの人から慕われている」のがリアルというか(それゆえ被害者は「自分の方が間違ってるのかな?」とか思ったりする…)、箕輪厚介さん広河隆一さんもそんな感じなんだろうなぁ…なんてね。あと、本作で被害に遭うのが「ステレオタイプな同情しやすいキャラ」ではなく「野心がある女性」だったのも良くて。日本で例えると、「はあちゅうさんが電通時代に受けたセクハラ被害」を連想しましたよ。


昇進と引き換えに、FOXニュースの上司がこんなことを言い出しましてね。
ホテルの部屋に行きたい

レポーターのルディは内心で怒りながらも…。
ふざけんな!

セクハラ上司のいきり立った性欲を鎮めるため、なぜか謝るのでした (´・ω・`) ヒドイ
もし私が誤解させたなら謝ります


男同士でも、例えば「性的な宴会芸」をやらされて泣いていた先輩を見たことがあるし、松江哲明監督が加賀賢三さんに性行為を強要して問題になったりしてるし、こういったパワハラやらセクハラやらは世の中に溢れていて。いや、そもそも僕だって「27年の社会人活動」において、気づかずにパワハラめいたことをしていた可能性はゼロではないし、偉い立場になって増長したら下請けをいじめるかもしれないし(セクハラではないけど、僕が金持ちでイケメンだったら高野政所さんの「たぶんこいつらは悪人だという話。」に出てきた“悪人たち”みたいになるかもしれないし)決して他人事ではないんですよね… ('A`) だからこそ、いろいろな人がこの「テンポ良くセクハラを学べる映画」を観て我が身を振り返ってほしいし、もし間違ったことをしてしまった時は「トラップ」なんて姑息なツイートをせず、スムースに謝罪することが大事…なんて知った風な口を叩いてみたけど、君はどう思う?(突然、フランクな問い掛け) ううむ、ごめんなさい、自分でも何が書きたいのか良くわからなくなったので(汗)、この駄文を終えます。おしまい。




すでにYouTubeやらU-NEXTやらで配信が始まっているのです。


サントラを貼っておきますね。


実在の脚本家を描いたジェイ・ローチ監督の前作。かなり興味あります。


チャールズ・ランドルフが脚本を書いたアダム・マッケイ監督作。僕の感想はこんな感じ。





タグ : ジェイ・ローチ シャーリーズ・セロン 新作映画 ニコール・キッドマン マーゴット・ロビー チャールズ・ランドルフ 実話映画 セクハラ

2020/05/24 03:00 | 映画(2020)TRACKBACK(0)  TOP

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