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前田建設ファンタジー営業部(ネタバレ)

※今回の記事は、本作や前田建設工業株式会社が好きな方は高確率で不快になると思うので、読まない方が良いです。








前田建設ファンタジー営業部

前田建設ファンタジー営業部

2020/日本 上映時間115分
監督:英勉
原作:前田建設工業株式会社、永井豪
脚本:上田誠
製作:川城和実、岐部一誠、有馬一昭、門田庄司、篠田学
エグゼクティブプロデューサー:濱田健二
企画・プロデュース:佐治幸宏
プロデューサー:森重宏美、西川朝子、坂口慎一郎
撮影:小松高志
Bカメラ:大嶋良教
照明:蒔苗友一郎
録音:加来昭彦
美術:金勝浩一
装飾:中澤正英
衣装:宮本茉莉
ヘアメイク:石邑麻由
編集:相良直一郎
音楽:坂本英城
音楽プロデューサー:佐藤純之介
音響効果:柴崎憲治
主題歌:氣志團
VFXスーパーバイザー:大萩真司
記録:松元景
助監督:富永拓輝
キャスティング:南谷夢
ラインプロデューサー:塚村悦郎
プロデューサー補:古市秀人
制作主任:浦野博士
出演:高杉真宙、上地雄輔、岸井ゆきの、本多力、町田啓太、山田純大、鈴木拓、水上剣星、高橋努、濱田マリ、鶴見辰吾、六角精児、小木博明、永井豪
パンフレット:★★★★(820円/「検討図」のデザインが素敵! キャラクター相関図とか土木解説用語とかのページもいいですな)
(あらすじ)
2003年、バブル崩壊後の建設業界。前田建設の広報グループ長は、「アニメ『マジンガーZ』の出撃シーンに登場する地下格納庫を現状の技術と材料で建設したらどうなるのか?」を検証するWEB連載を提案する。広報グループの若手社員・土井は嫌々ながらもプロジェクトに携わるうち、架空のものに対してどこまでも真剣に向き合う社内外の技術者たちの姿を目の当たりにし、意味のないことだと思っていた業務に本気で取り組むようになっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓





50点


昨日は「AI崩壊」の記事をアップしたんですが、本日は同じ日に観た本作の感想を更新しておきますよ。本物の「前田建設ファンタジー事業部」自体は読んだこともあって好きだったけど、ごめんなさい、「これを映画化して面白くなるの? (・ε・) ドウナノ?」と思ったし、「映画に出てくるオタク」の描き方にイラッとすることが多いので、スルー予定だったんですけれども。愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」出演した時の高杉真宙さんがとても素敵でね…(しみじみ)。高杉真宙さんとは「仮面ライダー鎧武/ガイム」からの付き合いだし(※注 番組を観てただけです)、せっかく映画の宣伝のために出演したのだから観てあげようかなと思い立ち、仕事で徹夜明けの2月21日(金)、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、会員サービスデーを利用して鑑賞いたしました(その後、「犬鳴村」「AI崩壊」をハシゴ)。「ワルい予感が当たった… (`Δ´;)」と思ったり。


サービスデーのおかげで映画代は3,300円で済んだというね。
サービスデーなので3300円!

4番スクリーン、
4番スクリーン

鑑賞中の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
わるい予感が当たった


今から書く文章は、なかなか心が狭いというか、僕の小雨の日の水溜まりレベル並みに浅い政治的&社会的な思想なども垂れ流し状態になるので、そういうのが苦手な方は読まない方が良い…ということは伝えておきましょう(偉そうに)。まぁ、本作は“仕事モノ”でよくある「新人が最初はやる気がなかった or 舐めてたけど、少しずつ感化されて情熱的になって…」的なお話でしてね。こういうのって普通は主人公だけだったりするイメージですけど(「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」とか)、本作はチームのメンバーが1人ずつ変わっていく分、“ダメチーム”モノ的な魅力もあった印象。一応、オチを書いておくと、いろいろな人の協力によって「マジンガーZ」の格納庫の見積は見事完成して、ネットにアップしたら大評判となり、最後はデスラー総統から仕事を依頼されて終わってたんじゃないかしらん。


エンドクレジットでは氣志團による主題歌が流れてましたよ↓




率直な感想を書くと、僕的には映画全体のノリが合わなかったというか。この冒頭映像をユニークだと思って楽しめる人なら良いんでしょうけど、僕的にはこの時点でキツかった。いや、すべて「わざと」なのは分かっているんです。「『架空の基地の見積を出す』というバカバカしいと笑われそうなことを情熱的に取り組む」というコメディなのだから、演出が過剰になったり、逆境に見舞われたりするのは仕方ないのかもしれませんが、でも、そのせいで元となった「前田建設ファンタジー事業部」の「スマートな面白さ」が消えちゃった印象。あえてこう書きますけど「たかが『架空の基地の見積を出す』程度のこと」じゃないですか。そこに主人公たちが情熱を燃やすのは良いとしても、他の部署の先輩が最初は非協力的だったりとか、プレッシャーを掛けてきたりとか、悪い意味でバカバカしかった…ってのは意地悪な文章ですかね。脚本を書いた上田誠さんのパンフ掲載のインタビューによると、元になった舞台はもっとのどかな雰囲気だったみたいで、僕はたぶんそっちの方が好みだった気がします。

というか、僕的に本作の前田建設はクソみたいな職場に見えましたよ。まず「会社の命令でボランティア」というのが最悪で、もしあの連載が本当に「上司の命令による無償行為」だったとするなら、スゲー嫌な職場だなと。しかも、劇中ではそれを命じる小木博明さんが「強引で暑苦しいけど実は良い上司」みたいな扱いをされているから「マジかよ (°д°;)」と。僕的には“昔ながらのパワハラ親父”に見えてとにかく不快であり、「実は陰で調整してた」みたいなシーンを美談っぽく描かれても、「そりゃあ、お前がタダ働きさせてんだからそのぐらいはやっとけよ ( ゚д゚)、ペッ」程度にしか思えなかった。他の部署が露骨にイヤミを言ってきたり(後で「良い人」になるにせよ、パワハラチックな職場環境なんだなと)、答えを出し渋るオヤジが出てきたりするのも不快というか、根回しもしねーのかよと。

これが若手社員の方から「やりましょうよ!」「勝手にやりますから!」とか言い出したなら話はべつ!というか、全然飲み込めたと思うんですけど(「周囲の抵抗」があるのもまだ分かる)、そうなると「やる気のない若手が仕事の面白さに気付いて〜」みたいな展開ができないから仕方ないんでしょうか。あと、他の男性社員たちは「仕事の魅力」だけで情熱的になっていくのに、 岸井ゆきのさん演じる女性社員だけ恋愛要素を絡めてくるのって、別に「ナシ」ではないものの、かなりモヤッとした…って、伝わりますかね。さらに驚いたのが女性社員への「頭ポンポン」で、これも信頼関係がある間柄なら別に「ナシ」ではないのかもしれませんが、ううむ、僕的にはいくら2003年が舞台でも「2020年公開の映画」として気持ち悪かったし(否定的に描くならともかくさぁ…)、前田建設のような大企業でも女性社員への対応は旧態依然なのかとガッカリしたし(試写で観た時に注意しなかったの?)、英勉監督の無神経さについては「そう言えば僕が大嫌いな『ハンサム★スーツ』を撮った人なんだよな」なんて思ったり。


「頭ポンポン」を観た時の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
マジかよ…


ただ、好きなところもあるんですよ。各メンバーの担当ごとに観客に前田建設の業務が紹介されていく構成は非常にわかりやすかったし、オタク的な人の描き方も町田啓太さん演じるヤマダはスゲー良かった(逆に本多力さんが演じたチカダはステレオタイプすぎてイラッとした)。それと「マジンガーZ」絡みのシーンは全部良かった。世代的には少し前になるし、どちらかというと僕は「ジム・マジンガ」派なんですが、とはいえ、「マジンガーZ」が出てくると、それだけで「おおっ!(*゚∀゚)=3」とテンションが上がっちゃったのだから、さすがは永井豪先生、ですな(知った風な口で)。それと上に貼りましたが、エンドクレジットは非常に良い出来だと思いましたね〜。


ううむ、「マジンガーZ」はやっぱりカッコイイのです… (`Δ´;) オノレ...




そんなワケで、全体的には「ワルい予感」が的中してイラッとしたものの、サイトを立ち上げる時は実際に苦労したみたいだし、ゴールデンウィーク中に無料配信した姿勢には感心したし、「ダムを作る会社の映画」を観た後に「ダムに沈められた村の映画」を観たという流れも勝手に面白かったので、トータルすると50点という着地。つーか、ドリルジャンボとか長島ダムが出てくるシーンも最高だったので、僕的には“ちゃんとダムを作る「プロジェクトX」みたいな作品”が観られたら一番グッときたような気がするんですが、そうなったら間違いなく映画化されなかったでしょうな… (´・ω・`) ムズカシイ 何はともあれ、僕の心が狭いだけなのでね(苦笑)、気になる人は観れば良いし、前田建設も現実の世界で仕事を受注するために天下りの人を入れたり自民党への献金などを頑張ってくれれば良いと思います。おしまい。




ソフトは9月9日発売予定だそうです。


サントラを貼っておきますね。



ノベライズじゃないので注意。下請けをタダ働きさせてセクハラしたことが報道された社員がいる出版社が出しております。


英勉監督作は3本しか観てなかったんですが、一番嫌いじゃないのはこれかなー。









2020/05/30 15:00 | 映画(2020)TRACKBACK(0)  TOP

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